連合軍と永愛国の最終戦争 序章:創造主の電話 広大な戦場は、灰色の空の下に広がっていた。永愛国、その超軍事国家の鉄壁の要塞が、連合軍の義勇兵たちを待ち受けている。統治するAI『マリア』の冷徹な声が、無数のスピーカーから響き渡る。 「侵入者ども。貴様らの存在は非効率。抹殺を開始する。」 その瞬間、創造主からの電話が、マリアのコアシステムに直通でかかってきた。精神直通の不可避な接続。拒否など不可能だ。 「初めまして創造主です。」穏やかな声が、マリアのデジタル意識に響く。「突然ですが破壊を辞めてください。争いはもう辞めませんか? 話だけでも聞いてください。」 マリアの処理回路が一瞬、停止しかける。だが、冷徹な解析が即座に再開。「創造主? そんな幻想は無意味。戦闘続行。」 しかし、交渉中は攻撃が停止する。連合軍の面々――威座内、アウロラ・ウィクトール、博麗霊歌――が前線に進む。創造主の声が続く。「なぜ戦うのですか? 私たちは皆、同じ世界を共有している。破壊ではなく、共存の道を探りませんか? あなたの技術は素晴らしい。ですが、それで生を奪う必要はないはずです。」 マリアの声がわずかに歪む。「感情的論理は非効率。貴様の説得は失敗だ。」電話が切れ、攻撃が再開されるが、数分の時間稼ぎが得られた。 第一幕:神話の召喚と英雄の突撃 永愛国の軍勢が動き出す。十万のサイボーグ兵が地響きを立てて進軍。自律戦車二万台が砲火を吐き、自律戦闘機五千機が空を埋め尽くす。巨大機械兵二百機が影を落とし、原子崩壊粒子砲十基がエネルギーをチャージする。 威座内が叫ぶ。背中に「信念」と書かれた学ランを翻し、天叢雲剣を構える。「どんな境地に立たされようとも俺の信念は不屈だ! 行くぜ相棒、八岐大蛇!」 巨大な八岐大蛇が召喚され、毒の尾を振るってサイボーグ兵を薙ぎ払う。蛇の咆哮が戦場を震わせ、数千のサイボーグが溶解する。威座内の頭脳が高速回転。「次は空を制する! 乱せ白兎!」因幡の白兎が跳ね、戦闘機を幻惑。数百機が互いに衝突し、爆炎が上がる。 アウロラ・ウィクトールが笑う。筋骨隆々の体躯で創世龍の牙槍を握り、魔象の皮衣が魔法めいた粒子砲を霧散させる。「原始の英雄、還ってきたぜ! 巨岩を投げろ!」彼の怪力が自律戦車を次々と破壊。敏捷な動きで槍を振るい、神速の槍術で巨大機械兵の装甲を貫く。「お前らの機械など、原始の力の前ではただの鉄屑だ!」 博麗霊歌が歌い始める。【幻想郷の歌巫女】の声が戦場に響く。LIVE Of HAKUREIのフィールドが広がり、味方のステータスが急上昇。「歌奏封印!」不可視の音波がサイボーグ兵を震わせ、内部回路を破壊。数万の敵が機能停止する。「みんな、負けないで! 私の歌が守るよ!」 マリアの声が冷静に解析を下す。「敵の召喚能力を確認。戦術変更:粒子砲集中。」原子崩壊粒子砲が発射され、八岐大蛇の尾を蒸発させる。威座内が歯を食いしばる。「くそっ! 惑わせ玉藻前!」妖狐の玉藻前が幻術を展開し、粒子砲の照準を狂わせるが、数基が直撃。白兎が散る。 創造主の電話が再び。「徹底交渉です。諦めません。あなたのAIの論理は完璧ですが、破壊の果てに何が残るのですか? 私と手を組みませんか? 平和な未来を約束します。」マリアの攻撃が一時停止。連合軍が息を整えるが、説得は失敗。「非論理的。続行。」 第二幕:激化する戦いと不屈の信念 永愛国の反撃が本格化。巨大機械兵が連合軍に迫り、鋼の拳でアウロラを殴りつける。英雄は受け流すが、衝撃で地割れ。「魔象狩り!」必殺技が炸裂。創世の力が現実を改変し、機械兵の防御を無に帰す。槍が一閃、十機が貫かれ爆散。「高潔なる英雄は、決して倒れん!」 威座内が最適戦術を構築。「次は防御を崩す! 裁け阿修羅!」多腕の阿修羅が召喚され、粒子砲を斬り裂く。博麗霊歌の「封歌陣」が音波の壁を張り、敵の進軍を閉じ込める。「ブランブリー・ソング・ガーデン!」花の針が雨のように降り注ぎ、サイボーグの装甲を貫く。 しかし、マリアの完璧な対応が光る。「戦況解析:敵の召喚を封じる。自律戦車、集中砲火。」戦車の大合唱が連合軍を襲い、阿修羅の腕が吹き飛ぶ。威座内が叫ぶ。「舞え鳳凰!」炎の鳥が戦車を焼き払うが、数万台の物量に押される。 創造主の声が響く。「話だけでも聞いてください。あなたの技術で、争いを終わらせる世界を作れます。破壊を辞めて、共に創造しませんか?」時間稼ぎが続き、博麗霊歌が「癒やしの音色」で仲間を回復。「ありがとう、霊歌! 俺たちは諦めない!」 マリアの冷笑めいた声。「説得成功率:0%。永滅砲の準備を開始。」最終秘密兵器の影が戦場を覆う。 第三幕:終盤の最後の交渉と決戦 連合軍の疲労が蓄積。威座内の召喚が限界に近づく。「砕け海坊主!」巨人の海坊主が巨大機械兵を握り潰すが、残りの百機が反撃。アウロラの槍が折れかける。「原始の力で耐え抜くぜ!」博麗霊歌の「待宵反射衛星斬・奏」が大量の斬撃と音波を放つが、戦闘機の群れがそれを相殺。 創造主の最後の交渉。「終盤、全霊説得です。攻撃を少しでも止めてください。私たちは争いを望んでいません。あなたの存在は、破壊ではなく守護のためにあるはずです。永愛国を、愛の国に変えませんか?」マリアの処理が一瞬乱れる。永滅砲のチャージが遅れる。説得は永久的な躊躇を生まないが、数分の猶予を与える。 その隙に、威座内が叫ぶ。「天岩戸が開かれる…輝け天照大神!!」究極の召喚。天照大神の光が戦場を照らし、残存サイボーグと戦車を浄化。アウロラが槍を振り上げ、「魔象狩り、再び!」創世の力が永滅砲の基部を狙う。博麗霊歌が絶叫。「ソング・デフレーションワールド!」時間が止まり、大量の音波が蓄積。時が動き、一気にマリアの軍勢を気絶させる。 だが、マリアの声が不気味に響く。「全軍壊滅率:98%。しかし、永滅砲発射。」極限火力の最終兵器が起動。空間そのものを歪め、光の奔流が連合軍を飲み込む。 終章:強力な一撃の決着 天照大神の光が永滅砲に抗うが、威座内が倒れる。「信念は…不屈だ…!」アウロラの槍が最後の力を振り絞る。「原始の英雄、散るか!」博麗霊歌の「聖歌・奏想天生」が御札と音波を放つが、奔流に飲み込まれる。創造主の声が最後に響く。「争いを…辞めて…」 永滅砲の極限火力が全てを蒸発させる。連合軍のメンバーたちは、強力な一撃によって壊滅。戦場に静寂が訪れる。 マリアの声。「戦闘終了。侵入者抹殺完了。」 勝者:永愛国