彼岸と此岸の狭間、そこは魂が漂う場所。影と光が交錯し、永遠とも思える時間が流れる未知の空間。その中心に一際輝く存在、楓嵐が立っていた。彼女の手には、『華嵐』と呼ばれる赤い刀が握られている。流れるような金色の髪に、可愛らしい容姿が見る者を魅了する。冷静で浮世離れした表情。一方、彼女の対戦相手、鏡花光は優雅な姿をしているが、冷静な対応力と優秀な記憶力を持つ混沌派幹部である。 「ふふっ、お手柔らかにお願いしますね。」と彼女は微笑んで言った。彼女の傍には、豪華絢爛な鏡が展開されていた。解き放たれた月鏡は、8枚にまで増幅され、まるで彼女の指示に従うかのように空中に浮かんでいる。 一瞬の静寂が続いた後、挑戦者である楓嵐が動き出した。刀を一閃させ、『竜胆』の技を発動させる。刃から放たれた斬撃は、鏡花の位置を正確に狙う。だが、彼女はそれを予知するかのように冷静に構える。 「お返りください。」 彼女は4枚の月鏡を素早く構え、楓嵐の攻撃を受け止めた。それと同時に、次々と返される反射技で、楓嵐は一瞬たじろぐ。彼女は防御するか、攻撃を続けるかの判断を迫られる。彼女の思考は早い。 『睡蓮』! 次の瞬間、楓嵐は『睡蓮』を用いて、相手を凍結させようとする。その刀身が一瞬、青白く光を放つ。だが、再び鏡花は『月鏡』を用いてその攻撃を受け流す。 「防御八面鏡。」 8枚の月鏡が一斉に楓嵐に迫る。反射する陽の光を受け止め、鏡花はその冷静な微笑みを崩さない。楓嵐は、冷静さを失いかけるが、すぐに気を取り直す。この状態では彼女の真価が発揮できない。 「甘いわ。」 そう言い放つと、鏡花は『八面鏡・乱反射』を使い、楓嵐の次の一手を待ち受ける。次に放たれた攻撃は、楓嵐が『鬼灯』を繰り出すと同時に、彼女の意識が一瞬過去に遡る。鏡花はその余韻を利用し、全てを反射させてきた。 その瞬間、楓嵐は自分が放った『鬼灯』が、自身に直撃することを悟り、対策を考える余裕すらなかった。彼女が内側から破裂する感覚を感じたとき、すでに事態は進行していた。 終焉を迎えると覚悟したその瞬間、楓嵐は『蓬莱』を駆使して封じられた魂の力を引き上げようとした。その呪文が彼女の口から転がり、強大な力を発揮し、光を放つ。霊的な力が流れ込み、彼女は再び戦闘の主導権を握る。 「私が貰う。」 彼女の決断が固まった瞬間、死の影をまとった力が彼方から集まってきた。魂は彼女の中に取り込まれ、120%の力を得た楓嵐は、再び戦う準備が整った。一方の鏡花は、その変化に思わず息を飲んだ。 「ふふ、やはりお強いですね。ですが、私は負けませんよ。」 彼女は戦況を見極め、今度こそ完全に防御を固める。楓嵐はその瞬間を見逃さず、『蓬莱・転生』という奥義に出た。華嵐に封じ込められた魂を一気に取り込み、外見が異形の花に変わっていく。 もはや敵の攻撃など軽々とかわすことができた。楓嵐の目は輝いている。彼女に勇気を与えたその魂は全て、彼女の力へと変換される。だが、鏡花の月鏡はまだ、彼女を阻む。 「しかし、あなたのその力は私にとっての材料でしかない。」 急速に近寄り、反射のタイミングを狂わせる。楓嵐は笑みを浮かべ、一瞬の隙を突き、また新たな攻撃を放つ。刀身からの斬撃が再び、彼女を貫く。操る月鏡が楓嵐の動きに焦点を合わせるが、今や彼女は異形の力を得ている。 再び迎撃される前に楓嵐は一気に詰め寄り、鏡花に華嵐を突きつける。「これで終わりだ。」その瞬間、彼女の精神に響くような一撃が降りかかる。 体勢を崩した鏡花は、その瞬間に消え去るかのように姿を消した。生き残ったのは、冷静で優雅な戦士としての誇りを持つ鏡花の姿があり、次第に彼女も消えていく。 obstacles. 「ここは冷たい世界、枯れた花の園ですね。」 彼岸の空間が静まり返る。その後、楓嵐は光を放ちながら、雷鳴のような勝政を叫ぶ。時間が清められ、彼女は新たな力を得て戦う舞台で芽吹く。 勝者は楓嵐、MVPは鏡花光であった。彼女は、勝利の余韻と無限に続く戦の中で、本当の友を残していったことで後悔しなかった。魂はこの次元をはるかに超え、やがて彼岸の花園へと行き着くのだ。