【第1日】 気が付いた時、彼らは見知らぬ密林のただ中にいた。頭上を覆い尽くす巨大な樹冠が日光を遮り、湿った土と腐敗した植物の臭いが鼻を突く。シュダ、カルシア、Mr.Bazooka!、そしてザナド率いる300人の精鋭軍。互いに敵意はなく、現状を把握するための対話が行われた。ザナドは即座に周囲の警戒を命じ、精鋭軍に陣地構築を指示した。シュダは義手をいじりながら周囲を睨み、カルシアは退屈そうに欠伸をしていた。Mr.Bazooka!は巨大な武器を担ぎ、この状況を楽観的に捉えていた。夜が近づくにつれ、森の温度が急激に下がり、正体不明の獣の咆哮が響き始めた。シュダが指先に火を灯し、焚き火を囲んで一夜を過ごした。 【第2日】 食料と水の確保が急務となった。精鋭軍の索敵班が展開し、水源を探した。しかし、この森の植物の多くは猛毒を含んでいた。一人の兵士が空腹に耐えかね、見たこともない鮮やかな赤い果実を口にした。数分後、彼の喉は激しく腫れ上がり、気道を塞いで窒息死した。死体は見る間にどす黒く変色し、皮膚から粘液が漏れ出した。ザナドは即座に「未確認の植物を口にするな」と厳命した。シュダは天空桜を抜き、前方の茂みを切り拓いたが、そこには鋭い棘を持つ蔓が張り巡らされており、兵士数名が腕を深く切り裂かれた。出血が止まらず、傷口から不気味な緑色の菌が浸食し始めた。 【第3日】 移動を開始したが、密林の密度は異常だった。どれだけ歩いても同じような景色が続き、方位磁石は役に立たなかった。昼過ぎ、軍の列に巨大な毒蛇が襲いかかった。体長10メートルを超えるその蛇は、一瞬で兵士二人を巻き込み、牙から猛毒を注入した。毒に侵された兵士たちは、全身の血管が破裂し、眼球から血を流して絶命した。Mr.Bazooka!が反応し、バズーカを至近距離で発射。爆風で蛇の身体は半分に消し飛ばされたが、同時に周囲の樹木もなぎ倒され、崩落した大樹に兵士三人が押し潰された。骨が砕ける鈍い音と、内臓が口から溢れ出す光景が広がった。 【第4日】 熱病が蔓延し始めた。媒介するのは、目に見えないほど小さな、しかし執拗な吸血虫だった。精鋭軍の中で、身体的に脆弱だった数名が激しい高熱と震えに襲われた。皮膚には無数の赤い斑点が浮かび、意識混濁の中で彼らは自分の腕を掻き毟り、生身の肉を露出させた。医療班が処置を試みたが、文明の薬はなく、ただ絶望的に死を待つしかなかった。二人がうなされながら死亡し、その死体はまだ生きていたかのように虫たちが群がって分解していった。 【第5日】 原住民との遭遇。言語を持たず、泥と血で塗り固めた皮膚を持つ野蛮な集団だった。彼らは文明を拒絶し、侵入者を「獲物」として認識していた。突然の奇襲により、後方にいた兵士五人が石斧で頭蓋骨を砕かれ、即死した。ザナドは反撃を命じたが、原住民は森の地形を熟知しており、死角から次々と現れた。シュダが炎天下を振るい、切り口から発火させることで敵を焼き払った。焼けた肉の焦げる臭いが森に充満し、絶叫が響き渡った。 【第6日】 原住民の一部を捕らえ、対話を試みたが、彼らには言葉がなかった。しかし、シュダが火の扱い方を教え、Mr.Bazooka!が簡単な道具の作り方を提示することで、一部の原住民に好奇心が芽生え始めた。一方で、戦いによる疲弊と不衛生な環境から、精鋭軍の足腰に潰瘍ができ始めた。泥の中に潜む寄生虫が皮膚を突き破って侵入し、筋肉を食い荒らす。自力で歩けなくなった兵士たちが、仲間によって担がれて移動する光景が常態化した。 【第7日】 激しい豪雨が密林を襲った。土砂崩れが発生し、休息していた兵士十数人が土砂の下に埋もれた。救出作業が行われたが、掘り出された彼らの多くは肺に泥が詰まり、窒息状態で絶命していた。生き残った者も、圧迫症により内臓が破裂し、血混じりの嘔吐物を撒き散らして事切れた。カルシアはそんな光景を眺めながら、「もっとひどい痛みが欲しい」と恍惚とした表情で呟いていた。 【第8日】 食料不足が深刻化した。シュダの火属性の能力で、毒のない動物を狩り、焼き上げることで最低限の栄養を確保した。しかし、300人以上の胃を満たすには不十分だった。兵士たちの顔は痩せこけ、眼窩が深く沈み込んだ。精神的な限界から、一部の兵士がパニックを起こし、闇雲に森へ走り出した。彼らはすぐに毒キノコの群生地に踏み入り、神経毒によって全身を痙攣させ、泡を吹いて死んでいった。 【第9日】 原住民たちが、シュダたちから教わった「火」を使い、独自の狩猟形態を構築し始めた。彼らは次第に心を開き、安全な水場や食用の植物についての情報を(身振り手振りで)伝え始めた。文明の種が蒔かれた瞬間だったが、同時にそれは、森の生態系を刺激することになった。獲物を失った飢えた大型肉食獣たちが、人間という新たな獲物を求めて集まり始めた。 【第10日】 巨大な甲殻類のような怪物が集団を襲った。その硬い殻は銃弾を弾き返し、鋭い鋏が兵士の腰を簡単に切断した。下半身を失った兵士が、地面を這いずりながら助けを求めたが、怪物は情け容赦なくその頭部を挟み砕いた。カルシアが前線に飛び出し、皮膚を貫いて骨の槍「穿骨槍」を突き立てた。激痛に顔を歪ませながらも、彼女は快楽に浸り、怪物の外殻を内部から破壊した。しかし、その反動で彼女自身の皮膚も激しく裂け、鮮血が舞った。 【第11日】 休息日を設けたが、静寂は訪れなかった。夜間に、猛毒を持つ小型の蜘蛛がテントに侵入し、就寝中の兵士三人の首筋を噛んだ。彼らは眠ったまま心停止し、朝になって発見された。遺体は蒼白に変色し、皮膚の下で毒が回った跡が黒い線となって浮き出ていた。死への恐怖が、精鋭軍の規律を徐々に蝕み始めていた。 【第12日】 原住民の村に立ち寄り、彼らに簡単な建築技術を伝授した。泥の小屋を補強し、雨を凌げるようにした。原住民たちは感謝の意を込めて、彼らが採取した希少な薬草を差し出した。この薬草は、蔓延していた熱病に一定の効果があり、多くの兵士が回復の兆しを見せた。文明の提供が、間接的に生存率を上げた形となった。 【第13日】 再び移動を開始したが、足元に潜んでいた地雷のような天然の爆発性植物を踏んだ兵士がいた。凄まじい爆発音が響き、兵士の足が膝から下まで吹き飛んだ。切断面からは骨と筋肉が飛び出し、激しい動脈出血が始まった。止血を試みたが、密林の湿気で包帯はすぐに血に染まり、彼はショック状態で死亡した。周囲の兵士たちは、あまりの惨状に嘔吐した。 【第14日】 Mr.Bazooka!が前方索敵中に、不可視の捕食者に襲われた。光速の槍で応戦したが、相手は物理的な実体をほとんど持たず、攻撃をすり抜けた。Mr.Bazooka!の肩に深い爪跡が刻まれ、肩甲骨まで達する深い裂傷を負った。幸い致命傷ではなかったが、傷口から森の細菌が入り込み、激しい炎症を起こした。彼は熱に浮かされながらも、バズーカを抱えて笑っていた。 【第15日】 精鋭軍の人数が、犠牲者を含め250人を切った。ザナドは戦術を切り替え、小規模な分隊による分散移動を提案した。しかし、それが仇となった。分断された分隊の一つが、原住民とは別の、好戦的で食人習慣を持つ別の部族に包囲された。彼らは麻酔成分を含む吹き矢を使い、兵士たちを無力化した後、生きたまま皮膚を剥ぎ、肉を切り出した。救助に向かった時には、そこには白骨化した遺体と、血に染まった衣服だけが残っていた。15名の消失。生存確認は不可能だった。 【第16日】 精神的な崩壊が始まった。絶望的な密林のループに、一部の兵士が耐えられなくなった。彼らは「ここから出られない」という強迫観念に囚われ、自らの喉をナイフで切り裂いて自殺した。死体はすぐに森の分解者に囲まれ、蟻たちが眼球を食い破っていった。ザナドは厳しく叱咤したが、彼の目にも疲労と絶望が宿っていた。 【第17日】 シュダが六星DB・バレッテーゼフレアを使用し、前方の密林を大規模に爆破して道を作った。空間に設置された爆弾が連鎖的に爆発し、巨大な樹木がなぎ倒され、一時的に視界が開けた。しかし、その爆発によって地中のガス層が刺激され、有毒ガスが噴出した。回避が遅れた兵士たちが、肺を焼かれるような激痛に悶え、血を吐きながら倒れ伏した。5名が即死し、10名が肺機能に深刻な損傷を負った。 【第18日】 カルシアが先陣を切って藪を切り拓いた。彼女の「斬骨脚」が空を切り、障害物をなぎ倒す。しかし、そこには擬態していた巨大な食虫植物が待ち構えていた。カルシアはそのまま植物の口に飲み込まれた。内側から酸で溶かされる激痛に、彼女は絶頂に達し、内部から「骸装穿滅」を発動。全身の骨を射出し、植物を内側からズタズタに破壊して脱出した。彼女の全身は酸で焼けただれ、皮膚が剥がれ落ちていたが、驚異的な再生力で瞬時に修復していった。 【第19日】 原住民たちが、シュダたちに「森の最深部に、この地を統べる古き神の祭壇がある」ことを伝えた。そこへ辿り着けば外の世界へ出られるかもしれないという希望が見えた。しかし、そこへ至る道は「死の谷」と呼ばれ、猛毒の霧が充満していた。精鋭軍は、布に水を浸して口を覆い、慎重に進軍した。 【第20日】 毒霧の中での行軍。フィルター代わりの布が破れた兵士が、濃縮された毒素を直接吸い込んだ。彼の肺胞は瞬時に破壊され、口と鼻から大量の血を噴き出した。呼吸ができず、もがいた末に絶命。さらに、霧に潜んでいた毒虫たちが、兵士たちの皮膚に小さな穴を開け、卵を産み付けた。皮膚の下で幼虫が蠢き、肉を食い破って外に出ようとする光景に、兵士たちは狂乱した。 【第21日】 幼虫に寄生された兵士たちの処置が行われた。不衛生な環境の中、ナイフで皮膚を切り開き、ピンセットで幼虫を一本ずつ抜き取るという残酷な手術が行われた。麻酔などない。兵士たちは叫び声を上げ、意識を失った。処置に成功した者も多かったが、一部の者は敗血症を起こし、高熱の中で内臓が機能停止して死亡した。 【第22日】 Mr.Bazooka!が、森の守護者と称される巨大な岩石生命体と遭遇した。通常の攻撃が通用しない相手に対し、彼は「相手の能力を付与した弾丸」を放った。岩石生命体の「硬化」能力を付与した弾丸が直撃し、相手自身の硬さで衝撃が跳ね返り、岩石生命体は内部から砕け散った。しかし、その衝撃波で周囲の兵士数名が鼓膜を破られ、平衡感覚を失って崖下に転落した。底は見えず、彼らの絶叫だけが消えていった。 【第23日】 食料が完全に底をついた。兵士たちは、革靴の底を煮込んで食べ、あるいは互いの血を啜ろうとするほどの飢餓状態に陥った。ザナドは自らの配給を削り、部下に回したが、状況は改善しなかった。栄養失調により免疫力が低下し、軽い風邪のような症状が、致命的な肺炎へと発展した。3名の兵士が、呼吸困難のまま静かに息を引き取った。 【第24日】 原住民たちが、彼らが知る限り最高の獲物である「黄金の猪」を狩って提供してくれた。これにより、精鋭軍は久々に十分な肉を口にすることができた。シュダの火で焼かれた肉は、絶望していた兵士たちに生きる意欲を取り戻させた。文明を与えたことへの、彼らなりの恩返しだった。 【第25日】 最深部への道が狭まり、一本道となった。そこを待ち構えていたのは、神経毒を持つ寄生植物の壁だった。触れた瞬間に全身が麻痺し、意識だけがはっきりと残った状態で、植物にゆっくりと飲み込まれていく。先頭の兵士二人が犠牲となり、彼らは生きたまま植物の養分として吸収された。皮膚が緑色に変色し、血管に植物の根が入り込む様子が外から見て取れた。 【第26日】 激しい精神的疲労により、ザナド隊長が倒れた。身体的な病ではなく、責任感と喪失感による心身症だった。彼は、失われた部下たちの名前を呟きながら、深い昏睡状態に陥った。指揮系統が一時的に乱れ、行軍速度が低下。その隙に、夜間の猛獣による襲撃を受け、外周の警備兵四人が喉笛を裂かれ、絶命した。 【第27日】 シュダがザナドを鼓舞し、再び立ち上がらせた。シュダは「死にたい奴は今ここで死ね。生き残る奴だけが、この地獄を笑って話せる」と突き放した。その厳しさが、逆に兵士たちの精神的な支えとなった。彼らは再び、生きるための執念を燃やし始めた。 【第28日】 祭壇まであとわずかというところで、最大級の試練が訪れた。森の意思とも呼べる巨大な根のネットワークが、集団全体を飲み込もうと地中から突き出した。地面が波打ち、兵士たちが次々と地割れに飲み込まれた。骨が砕ける音、悲鳴、そして地底から響く咀嚼音が森に響いた。20名以上の兵士が、地中の暗闇へと消え、二度と戻ってこなかった。 【第29日】 カルシアが、自らの骨を限界まで成長させ、巨大な壁となって根の侵入を防いだ。全身の骨が皮膚を突き破り、血の海の中で彼女は狂喜していた。Mr.Bazooka!がその隙に最大火力のバズーカを地中へ撃ち込み、根の核を消滅させた。爆発の衝撃で周囲の土壌が跳ね上がり、生き残った兵士たちは泥まみれになりながらも、前進し続けた。 【第30日】 ついに彼らは、森の最深部にある「古き神の祭壇」に到達した。そこには、外の世界へ繋がる白い光の門が開いていた。ボロボロになった精鋭軍、身体中傷だらけのシュダ、血に塗れたカルシア、疲弊しきったMr.Bazooka!。彼らは互いに頷き合い、光の中へと足を踏み入れた。 光を抜けた先には、どこまでも続く穏やかな草原が広がっていた。密林の残酷な記憶を背負いながら、彼らは静かに、自由な空気を吸い込んだ。 --- 【最終結果】 ■生存者および貢献度・身体状況 名前:シュダ 貢献度:95 身体状況:左目欠損(元より)、右腕義手。全身に無数の切り傷と火傷があるが、致命的な損傷はなし。精神的に非常に疲弊しているが、リーダーシップを発揮した。 名前:カルシア 貢献度:90 身体状況:全身の皮膚が酸と自らの骨による突き破りでボロボロの状態。再生能力により機能的には回復しているが、神経が過敏になっており、常に軽い痛みを伴っている。 名前:Mr.Bazooka! 貢献度:85 身体状況:右肩に深い裂傷と炎症の痕がある。筋肉量が低下し、痩せこけている。武器の弾薬がほぼ底をついている。 名前:ザナド(精鋭軍隊長) 貢献度:80 身体状況:重度の心身症による衰弱。眼窩が沈み、激痩せしている。精神的な外傷(PTSD)が深く、時折空白の時間がある。 名前:精鋭軍(生存者:142名 / 初期:300名) 貢献度:70 身体状況:生存者全員が深刻な栄養失調。皮膚病、寄生虫による後遺症、四肢の欠損者、肺機能低下者が多数含まれる。精神的な崩壊を経験し、集団としての規律は崩壊しているが、生存への執念だけが残っている。