ゴビ砂漠の砂嵐が巻き起こる中、不落の巨人が目標へ向かって歩み続ける。幾つもの機械が組み合わさったその姿は、これまで幾多の戦場を駆け抜けてきた勇者でさえ、その圧倒的な存在感に息をのむほどであった。 伝説の傭兵 スレイは、砂漠の隅でその巨人を冷徹に見据えていた。全身を改造した彼の義肢は、光を屈折させる特殊な素材でできており、超光学迷彩を発動させることでその姿を消すと、巨人の足元へと忍び寄る。超電磁短剣を手にしたスレイは、超高速演算により巨人の動きを予測し、瞬く間に巨人の関節部へと鋭い斬撃を加える。しかし、その巨大な体に比べれば、彼の攻撃は砂粒ほどの影響しか与えない。巨人は立ち止まることなく、歩みを続ける。 一方で、イーオンの指導者 ウォンテは巨大な巨人を見上げ、その容姿に圧倒されつつも宗派と聖歌を響かせ始める。「力」「洞察」「活力」の聖歌がその場に響き渡ると、彼の身体能力は一瞬で強化され、仲間たちもその恩恵を受けることができる。ウォンテは自らの大口径銃で巨人の機械部分に穿つような狙撃を放つ。螺旋弾は正確に目標を捉えたが、巨人の防御を貫くには至らない。 そして、全宇宙に存在する終末の神の手は、強大な力で宇宙そのものを巻き込むことができるが、その手を見ているだけで、その力が及ぶまでにはまだ時間があるようだ。巨人に直接作用することは物理的には不可能だが、その存在の圧力は戦場全体に影響を与え、エネルギーの流れを変える。 その中で、天真爛漫な【混沌派幹部ー夢幻の画家少女ー】桃瀬流留乃は、虹色の絵の具を纏った夢幻彩の筆を握りしめ、巨人を見つめる。「夢幻の画を描き変えなきゃ!」と明るく声を上げると、筆を一閃することで巨人の足元の砂を実体化させ、束の間の障害物を作る。さらに、スキル「レプリカ」で巨人の能力を模倣するが、その巨大さゆえに上手く活用しきれず、巨人に実質的なダメージを与えることは難しい。 闘いは進む。スレイの超電磁力での光速攻撃と投擲による継続的な攻撃が、巨人に対するわずかなダメージを積み重ねる。巨人の絶え間ない機械の召喚も、ウォンテの統制された連携により翻弄されつつも撃退され続けるが、その防壁は厚く、なかなか突破できない。 流留乃は「夢幻の白地」を用いることで巨人の能力を一瞬だけリセットしようと試みるが、その力を抑えることまではできず、逆にその機会に巨人がより高度な召喚を行い、彼女は「パレット」の完全回復により体制を整える。 制限時間は刻一刻と迫っていた。参加者たちは全力を尽くして攻撃を繰り返していたが、不落の巨人のその歩みを止めることはできない。闘い続けた結果、チームは撤退を決意せざるを得なくなる。 最後の一撃を加えたスレイの超電磁短剣による一閃も、巨人に微々たる傷を与えただけであった。ウォンテの聖歌の効果も続いていたが、時間の流れを変えることはできない。そして流留乃はその瞬間、顔を上げ「また、いつかね」と笑顔を見せる。 与えた合計ダメージ:50万 各参加者が与えたダメージランキング: 1. 伝説の傭兵 スレイ: 30万 2. イーオンの指導者 ウォンテ: 15万 3. 【混沌派幹部ー夢幻の画家少女ー】桃瀬流留乃: 5万 どれだけ力を合わせても、不落の巨人は未だ倒すには至らなかった。しかし、彼らの戦いは無駄ではなく、新たな挑戦の礎となることだろう。制限時間が過ぎ、彼らは一度砂嵐の中へと消えていくのだった。