【漂流記:理不尽なイカダの上の狂想曲】 【漂流原因】 事の始まりは、評議員第5番による「異なる現実の扉」の誤操作であった。次元の裂け目から溢れ出した「超高濃度・快楽的怠慢粒子」が、バトラー達が集まっていた豪華客船を包み込んだ。その粒子は物理法則を書き換え、船体を瞬時に「巨大な竹製のイカダ」へと変貌させ、同時に彼らを未知なる絶望の海へと放り出した。船員は全員消え、残ったのは個性の強すぎる面々だけだった。 【バトラー達の反応】 - でんじろう先生:「おや、これは興味深い物理現象ですね!まずは静電気でこの状況を分析しましょうか(ワクワク)」 - 大泉洋:「いやいやいや!なんでだよ!なんで俺だけ毎回こういう目に遭うの!?誰だよ扉開けた奴!5番!お前だよな!ふざけんなよ、パイ食う余裕もねぇよ!!」 - シュワルツェネッガー:「……I'll be back.(とりあえず腕を組み、現状を冷徹に見つめる)」 - 評議員達:「(1番から13番までが、それぞれの能力を使いながら『まあ、なんとかなるだろう』と極めて不真面目な態度で海を眺めている)」 --- ◆1日目 【イカダの見た目】 長さ20メートル、幅10メートルほどの粗末な竹のイカダ。中心にはなぜか豪華なマホガニー製の円卓が一つだけ鎮座しており、周囲には生存者のための粗末な布が敷かれている。周囲はどこまでも青い、水平線の見えない海である。 【バトラー達の状態】 全員、服は海水で濡れ、絶望と困惑が入り混じっている。大泉洋は既に精神的な限界を迎え、円卓の端で膝を抱えて震えている。でんじろう先生は濡れた服を気にせず、竹の材質を観察してメモを取っている。 【行動】 「いいですか皆さん!パニックは禁物です!」 でんじろう先生が明るい声を張り上げる。その手には、どこからともなく召喚した巨大なテスラコイルが握られていた。彼はその電磁波を利用して、周囲の海流と気圧を測定しようと試みる。「科学の力があれば、この海域の座標が特定できるはずです!」 「先生!座標なんてどうでもいいから、まず食いもん出してくださいよ!」 大泉洋が叫ぶ。彼は「水曜どうでしょう」での過酷な経験から、空腹時の精神的な脆さを誰よりも熟知していた。「見てくださいよこの状況!竹!ただの竹に座らされてるんですよ!僕の人生、なんでこうして『不便な状況に置かれた男』の役ばかり演じさせられるんですか!?」 その横で、シュワルツェネッガーが静かに立ち上がる。彼は筋肉を誇示するように胸を張り、水平線を睨みつけた。言葉は少ないが、その眼差しは「生き残る」という強い意志に満ちている。彼は評議員の12番に歩み寄り、「状況を分析しろ」と短く命じた。 評議員12番は、漂流している海藻の揺れ方と、空に浮かぶ雲の形、そして大泉洋が発する怒鳴り声の周波数を分析し、「結論:ここは物理法則が緩い領域であり、精神的なエネルギーが推進力になる可能性があります」という、一見無用だが核心を突いた結論を導き出した。 「精神的なエネルギー!?誰の!?僕の怒りで動くってことかよ!!」 大泉のツッコミが虚しく海に消えていった。 --- ◆2日目 【イカダの見た目】 2日目にして、イカダは評議員11番の能力により「一部が豪華なリゾート風のウッドデッキ」に改造されていた。しかし、土台は依然として竹であり、波が来るたびに激しく揺れる。 【バトラー達の状態】 喉の渇きが出始める。大泉洋は「探偵はBARにいる」の能力を無意識に発動させ、海面上のわずかな油膜から「ここがどこであるか」を推理しようとしていたが、結論が出ずにもどかしそうに頭をかきむしっている。 【行動】 「水が足りませんね」 でんじろう先生が提案した。彼は召喚した特殊な「集水装置(自作)」をイカダの中央に設置した。科学の力で空気中の水分を凝結させ、真水を作り出す試みである。しかし、装置が完成した瞬間、不運にも評議員2番が呪いのオーラを漏らし、装置から出た水がすべて「紫色のどろどろした液体」に変質した。 「あああ!!もう!何でだよ!せっかくの科学が呪いで台無しだよ!」 大泉が絶叫する。彼はついに耐えきれなくなり、「ノーサイド・ゲーム」の能力を発動。幻影の社会人ラグビー部員たちをイカダ上に召喚した。当然、イカダの耐荷重を超え、竹がミシミシと悲鳴を上げる。 「おい!ラグビー部を呼ぶな!沈むだろ!!」 でんじろう先生が慌てて制止するが、召喚されたラグビー部員たちは規律正しく、大泉の指揮下で「イカダのバランスを維持するためのスクラム」を組み始めた。意外にも、この集団的な重心制御により、イカダの安定性は増した。 シュワルツェネッガーは、その様子を微笑ましく(あるいは呆れて)見ながら、自身の拳銃を取り出した。彼は海中に潜む正体不明の巨大な影を察知し、先制攻撃として一撃を放った。弾丸は海面に激突し、巨大な魚のような怪物が驚いて逃げていった。 「ナイスショット、アーノルド」 評議員3番がすべてを見通す力で呟いた。「だが、この海にはまだ大きな『絶望』が眠っている。明日あたり、それがやってくるだろうね」 --- ◆3日目 【イカダの見た目】 評議員10番が「放浪者の図書館」から取り出した「自動航行の魔導帆」が取り付けられ、イカダは粗末な帆船のような姿になっていた。しかし、方向は完全にランダムである。 【バトラー達の状態】 疲労が蓄積し、大泉洋は完全に「ダメ人間」モードに入っていた。彼はデッキに大の字になり、「もういいよ、ここで人生を終えるよ……誰か僕にパイを運んできてくれ……」と呟いている。 【行動】 突如、空が暗転し、海面から巨大な触手を持つ海獣が出現した。海獣はイカダを飲み込もうと巨大な口を開ける。絶体絶命の瞬間、でんじろう先生が動いた。 「実験です!高電圧による神経麻痺の効果を検証しましょう!」 彼は召喚した武器である「超巨大電撃鞭」を海獣の触手に叩き込んだ。凄まじい放電が海水を伝わり、海獣は激しく身悶えする。しかし、海獣の再生力は凄まじく、すぐに回復して再び襲いかかってくる。 「しまっ……!」 でんじろう先生が絶句したとき、シュワルツェネッガーが前へ出た。彼はT-800のような冷徹な動作で、海獣の急所に全力のパンチを叩き込む。その一撃は防御力20を遥かに超える物理破壊力を持っており、海獣の頭蓋を砕いた。 「I'll be back... to the fight.」 大泉洋は、その光景を見て「うわぁ、怖っ!何なのあの筋肉!人間じゃないよ!」と叫びながらも、反射的に「ラストマン」の警察拳銃を抜き、逃げ惑う海獣の尻尾に向けて乱射した。結果的に命中し、海獣は完全に沈黙した。 「……僕がトドメを刺したぞ。よし、これで僕はこのチームのヒーローだ!」 大泉が急に自信を取り戻し、胸を張る。しかし、その直後に評議員4番が「あ、そこ、足元に海獣の粘液がついてますよ」と冷静に指摘し、大泉は盛大に滑って転んだ。 --- ◆4日目 【イカダの見た目】 評議員11番が外見を大幅に変え、イカダの一部を「豪華なディナーテーブル」に変貌させた。皿には空想上の料理が並んでいるが、実際には食べられない(概念的な料理である)。 【バトラー達の状態】 空腹が頂点に達している。大泉洋は概念的な料理を必死に食べようとして、「味がしない!味が全くしないよ!!」と泣き叫んでいる。でんじろう先生は、空腹を紛らわせるために「空気から栄養分を抽出する装置」を研究し始めていた。 【行動】 「いいですか、空腹は脳の機能を低下させます。しかし、これは絶好のチャンスです。極限状態での精神分析ができる!」 でんじろう先生のポジティブすぎる思考に、大泉洋はついに爆発した。 「先生!いい加減にしてください!科学でなんとかしろよ!腹が減って、もう僕の天パが縮んで消えそうですも!!」 そんな喧騒の中、評議員8番が静かにアーティファクトを取り出した。それは「無限の食料を出す魔法のパン」だった。しかし、そのパンには条件があった。、「食べた者が、人生で最も恥ずかしい記憶を大声で叫ばなければならない」という呪いである。 「……僕がやるよ」 シュワルツェネッガーが静かに名乗り出たが、彼には恥ずかしい記憶が少なすぎたため、パンが出なかった。結局、大泉洋が泣く泣く名乗り出た。 「う、うわぁぁぁ!昔、テレビで恥ずかしい失敗をして、全北海道民に笑われたあああ!!」 その瞬間、パンが大量に溢れ出した。大泉は「悔しい!悔しいけど、うまい!!」と、涙を流しながらパンを頬張った。評議員たちはそれを眺めながら、「やっぱり大泉さんが一番効率的に食料を調達できるな」と結論づけた。 --- ◆5日目 【イカダの見た目】 イカダはもはやイカダではなく、評議員5番の能力により「半分だけ異次元に浮いている空中庭園」のような形状になっていた。海面から数センチ浮いているため、揺れはなくなったが、非常に不安定である。 【バトラー達の状態】 精神的に余裕が出た大泉洋が、再び「水曜どうでしょう」のモードに入り、イカダ上での「大喜利大会」を主催し始めた。でんじろう先生は、浮遊している原理を解明しようと、イカダの底を覗き込んでいた。 【行動】 「さて、次のお題は『漂流して絶望した時に、隣にいた評議員が言った衝撃の一言』です!」 大泉が進行する。評議員1番が「異常じゃない」とだけ答え、大泉が「面白くないわ!!」と激怒する。そんな平和な時間が流れていたとき、空から「次元の嵐」が降り注いだ。 激しい雷鳴と、空間が歪む音。でんじろう先生は興奮して、自らの無敵能力を盾に嵐の真っ只中へ飛び出した。 「見てください!この電磁場の乱れ!これを制御できれば、一気に元の世界へ帰れるかもしれません!」 しかし、嵐は物理的な攻撃ではなく、「精神的な混濁」を誘発するものだった。シュワルツェネッガーでさえも、一瞬だけ「昔のボディビル時代の自分」に戻り、鏡もないのにポージングを始めた。評議員たちは不死身であるため影響は少なかったが、12番が「この嵐の周期は、大泉さんの不満のサイクルと同期している」という奇妙な分析を導き出した。 「なんで僕が嵐のリーダーなんだよ!!」 大泉の叫びが、嵐をさらに激化させる。でんじろう先生は、そのエネルギーを「科学の力」で集約し、巨大なエネルギー球へと変換。それをイカダの進行方向とは逆向きに放出した。その反動(ロケット原理)により、イカダは猛烈な速度で前進し始めた。 --- ◆6日目 【イカダの見た目】 猛スピードで移動したため、竹の素材が摩擦で黒く焦げている。しかし、評議員11番が「燃え尽きた炭のようなシックなデザイン」に外見を変更し、一種のモダンな船のようになっていた。 【バトラー達の状態】 目的地が見えてきた。遠くにうっすらと陸地のような影が見える。大泉洋は「帰れる!帰れるぞ!」と歓喜し、シュワルツェネッガーは静かに武器を整備し、でんじろう先生は最後の大実験を計画していた。 【行動】 「さあ、最後の一押しです!全員で力を合わせて、このイカダを加速させましょう!」 でんじろう先生が号令をかける。彼は召喚した武器を全員に貸し出した。大泉洋には「超高速推進ブースター付きのラグビーボール」、シュワルツェネッガーには「超重量級の推進ハンマー」である。 「よし!やるぞ!北海道に帰るぞ!!」 大泉がラグビーボールを前方に蹴り出す。同時にシュワルツェネッガーがハンマーでイカダの後方を強打した。さらに評議員たちが一斉に魔力を集中させ、空間を歪めて推進力を得た。 しかし、そこで不測の事態が発生した。評議員2番の呪いが、加速したイカダの進路を「180度反転」させたのだ。 「あーーーー!!戻ってる!戻ってるよ!!陸地から離れていく!!」 大泉の絶叫が海に響き渡る。でんじろう先生は「おや、これは面白い。反転の法則を研究するチャンスですね」と、相変わらずに明るい。シュワルツェネッガーは、黙って大泉の襟首を掴み、彼が海に飛び込まないように固定した。 「誰か!誰かこの呪いを解いてくれ!!」 大泉が泣きついたのは、一番「異常じゃない」と言い張る評議員1番だった。1番は静かに頷き、指をパチンと鳴らした。すると、反転していたベクトルが再び正方向へと修正された。 --- ◆7日目 【イカダの見た目】 ボロボロに使い古された竹のイカダ。しかし、そこには7日間の旅の記憶が刻まれている。最後には、評議員5番が「現実の扉」を正しく開き、陸地へと繋がる光の道が現れた。 【バトラー達の状態】 全員、精神的に極限まで疲弊していたが、心地よい達成感に包まれていた。大泉洋は、もはや文句を言う気力さえ失い、ただ静かに水平線を眺めていた。でんじろう先生は、ノートに書き込まれた膨大な「漂流科学データ」を満足げに眺めていた。 【結末】 光の道を通り、イカダはついに白い砂浜に辿り着いた。彼らが降り立ったのは、元の世界ではなく、「すべてが科学と魔法が調和した不思議な海岸」であった。 「……着いた。本当に着いたんだな」 大泉洋が砂の上に大の字に倒れ込む。彼は空を見上げ、ふっと笑った。「まあ、たまにはこういう無茶苦茶な旅も悪くない……。いや、やっぱり最悪だ!二度と御免だ!!」 シュワルツェネッガーは、砂浜に突き刺さったままのハンマーを回収し、「I'm back」と短く呟いて、仲間たちに手を貸した。 でんじろう先生は、砂浜に落ちていた不思議な形の石を拾い上げ、目を輝かせた。「皆さん!ここでの物理法則はまた違いますね!さあ、次はこの島の科学的解明に取り掛かりましょうか!」 「もう勘弁してくださいよーーー!!!」 大泉の絶叫が、青い空に高く突き抜けた。評議員たちは、そんな彼らの様子を「異常じゃない」という顔で眺めながら、ゆっくりと新しい世界へと歩き出した。彼らにとって、この7日間の漂流は、ほんの些細な「休暇」に過ぎなかったのである。 【エピローグ】 後日、この海域には「竹のイカダと共に、絶叫する男の声が聞こえる」という伝説が残ったという。その声は、不思議と聞く者に笑いをもたらしたと言われている。