第1章:神の暇潰し 遠い宇宙の彼方、煌めく星々の中で、ひときわ輝きを放つ存在があった。その名はウラノス。彼は全能の神であり、時折目の前に現れる小さな惑星たちをじっと見つめていた。しかし、長い間同じような景色を眺めていると、彼の心は次第に飽きてきた。神であるがゆえに、彼はあらゆる願いを叶えることができたが、それでも退屈な日常には変わりがない。 「もう少し何か面白いことはないものか…」ウラノスはつぶやいた。その声は、冷たい星々の間を響き渡り、全ての存在に届いた。彼の思いは、反響するように宇宙の隅々へと広まり、未知の者たちの心に触れた。 やがて、ウラノスの退屈を満たすためのアイディアが浮かんだ。「そうだ、命を賭けた戦いを開催しよう。勝者には、どんな不可能な願いでも叶えてやる!」彼はその思いつきに心を躍らせ、瞬く間に大々的な戦いの準備を始めた。 ウラノスは、神球・天空星を手に取り、魔力を注いで輝かせると、彼の意志が宇宙全体に広がっていくのを感じた。「さあ、今からこの戦いに参加したい者たちよ、集まれ!」 その声は、数多の星々へ、また地球上の人間たちにも届き始め、人々の心を揺さぶった。 豪華な光の波が瞬時に広がり、戦いの舞台となる場所へと人々を誘った。彼は群衆の中に集まる者たちを見守り、自らの思うままにこの戦いが進むことを待ち望んだ。それは、命を賭けた戦いであり、欲望や希望、それに潜む恐れが渦巻く場であった。 「さあ、その者たちがどのように戦うのか、楽しみにしているぞ…」 ウラノスは微笑みながら、彼に集った者たちを見つめた。その中に、人間の姿を持つ武器に変化した神様、終末人間ガリレオと、恐ろしい力を抱える77歳のモロ感の親爺がいた。 彼らは約束された戦いの興奮を胸に抱き、自らの運命を受け入れていた。ウラノスの手の中の神球は、彼の心情を示すようにますます輝きを増していく。それは、戦う者たちの熱意を引き出し、一層の期待と興奮を生んでいた。神の目の前での名誉と栄光、そして不可能な願いが、いま目の前に待ち構えているのだ。 「この戦いで、何が起こるのか…」ウラノスはその瞬間、自らの計画の展開を待ちわびた。彼の退屈は、まもなく終わりを迎えようとしていた。歓喜と緊張が交差する中、戦いの日は着々と迫っていた。