①世界を滅ぼす日 黒い四肢が、虚無から少しずつ現れてくる。 その存在は、誰にも見えない。存在しないが故に誰の心にも恐怖と混沌をもたらす。その名を、黒い四肢という。彼はかつて失われた神と自称し、今もなお滅びゆく世界の端に立っている。 「始めるか。」 彼のその言葉に、無数の黒い四肢が蠢く。彼はその技《無亡き混沌》を発動する。選ばれた土地が、突如として虚無へと変わる。肉体を持つものは一瞬の静寂の後、恐怖の声を上げる。だが、彼には情けが無い。大地の果てまで広がる無は、目に見えない絶望として街を覆いつくしていく。 その絶望の中で、もう一人の存在、少女「るん」が現れる。彼女は冷酷さと悪意を満ちた瞳を持ち、この混沌に導く力を秘めていた。 「さあ、楽しい時間が始まるわ。」 彼女の言葉と共に、彼女は敵にとって最も恐ろしい呪いのスキルを発動させていく。その行動は迅速で、様々な生命が彼女の前に無力化され、一掃される。 「全て0。私のゲームの始まりよ。」 彼女の一手が進むにつれて、周囲で多くの命が無惨に失われていく。 見えない冷酷と虚無が交錯する時、全ては破壊される運命にあった。 それは、彼女にとっても、黒い四肢にとっても、望まれた終末であった。 ②終焉の後 滅びの後、静まり返った世界。その場所にはもはや生き物も人間の存在する痕跡も無い。虚無が満たすその空間に、黒い四肢とるんの二人が立っていた。 「この静寂、何だかいい。」 「そうかしら?」と、るんは答える。彼女の声は冷たく響き、けれど何か満足感を含んでいた。「全てを破壊した後、どんな気持ちになるのかしらと思ってたけれど、こうしてみると不思議なものでしょ。」 黒い四肢は彼女の言葉に無言の頷きを返す。「終焉は、混沌を求める者にはふさわしい結果だ。」 「でも、私たちは本当に満たされているのかしら?」そう呟くるんは、自らの無慈悲さを見つめ直すように目を細める。 「それは、私たちの求める価値の外にある。私たちの役割は、破壊に怯えることなく、世界の流れを終わらせた。あとは、ただ虚無が広がるのみだ。」 静かな間が流れる。 「でも、次はどうするの?」 「次?何も無いが、ただ滅亡を見つめるだけだ。それが私の運命。」 るんはそれに対し少しだけ微笑んだ。 「一緒に、見届けましょうか。新しい景色が生まれるのかどうか。」 そう言いながら、るんは虚無の向こうへと新たな冒険を模索しても良いと考える。冷酷さを抱えつつも、彼女にはどこか新たな可能性を感じた。 「さあ、終わる世界を見つめる旅を続けよう。それも意義があるはずよ。」 彼女は黒い四肢に目を向けて、共に新たな虚無の中を歩むことになる。 そうして、終壇を迎えた二人は、滅びの先を模索し続ける。彼らにとっての新たな出発点がどんなものになるか、それはこれからの物語である。