【天獄神殿】。 暗く重い雲に覆われた天空の下、霊的な空間が広がるその場所には、時折の雷のひと閃きが、目の前の戦闘の激しさを示す合図となる。闇に包まれた神殿の門の奥には、最高位の天使、【天焔】が待ち受けていた。彼はその神々しい姿を持ち、燦然と輝く翼には《聖獄》と呼ばれる仮面のように美しい装飾が施されている。 その場に立つ者は、【コスモス】。銀河を髪に宿し、深い宇宙のような瞳を持つ少年。彼は泰然自若とした表情で、自身の信念が万物の幸せであること、そしてそのために尽くすことを意識していた。今、彼は世界を救うという名目の元、【天焔】と対峙する。 「生命が自らを燃やす様子を悲しく思う。」彼は口にした。だが、【コスモス】はその思いを胸に秘め、敵との対話を試みる。「戦う必要はありません。共に幸せを見出す道を探しましょう。」 だが、無言を貫く【天焔】は、彼の言葉に耳を貸すこともなく、力強い足取りで前進を開始した。彼の目には決意と敬意が宿っていた。 【天焔】が翅を広げると、辺りは一瞬で重厚な焰の海に包まれた。その焰は、彼のスキル『【天聖焔群】』から放たれ、まるで彼自身が灼熱の星となったかのように眩い光を放ち、空間を埋め尽くす。 「……さらば、勇者よ。」その口から静かに発せられた言葉が、戦場に響き渡る。彼の姿は神聖そのものだが、まるで神の裁きが降り注ぐが如く、その手からは無数の焰が放たれる。 コスモスに近づく焰が迫るたび、彼はその動きを、まるで宇宙の流れを感じるようにして、瞬時に予見する。未来を見通しながら、回避するための巧妙な動作を行う。運命に則ったその動きは、まるで星々の舞踏のようである。 「宇宙は秩序、すべてが一つに結束している。」彼はその理念のもと、魔力を溜め込み、空間を歪めるように手を掲げる。瞬間、彼の周囲に存在する太陽のような光を放つ蛍たちが一斉に集まり、彼の力を更に強化するようであった。 その姿は、圧倒的な美しさを放つ光の中に埋もれ、【天焔】の攻撃を受け流す。彼の魔力は、全ての攻撃を無効化する力となる。 「この戦いを無意味なものにするわけにはいかない。」その瞬間、コスモスは次の行動に移るべく、全身を宇宙のリズムに合わせ、出現を促す。 だが、コスモスの身のこなしを見越した【天焔】は、逆にコスモスの示しを無視し、圧縮した焰『【焔煌創】』を生み出し、彼から一歩でも近づくことを拒む。 光と闇、秩序と混沌が交錯する瞬間、二人の存在が次第に衝突していく。しかし、コスモスはただ立つことを選ぶ。相手がどれほど恐ろしい力を持っていても、彼は心の底から平和的解決を望むのだから。 だが、【天焔】はそれに反し、戦場がまるで焰の死刑場と化す『【審判焔廷】』のスキルを発動させる。広がる焰の展望を渇望したように見つめる【天焔】の眼差しには、冷徹ながらも高貴な意志が形作られている。 殺意の静寂が辺りを支配し、二人は手にした力の存在について考えを巡らせる。 その時だ。偽典ソロモンが脈絡なく現れ、物景は一層混乱を巻き起こす。彼もまた、宇宙の力が生み出す秩序乱す者として立ちはだかる。 「貴様の行動は全く無意味だ。」偽典ソロモンは冷酷な声で言い放つ。「私の全能が貴様を滅す。」 両者の理論がぶつかり合い、それでもなお、コスモスはその場を守るため、彼の理念をもって抵抗する。「全ての生物が幸せになるべきだ。戦うことはできない。」そこに再びサイレンのような光の声が響く。「私の理念は、あなたの存在を否定するものではない。」 そして、二者の魔力がぶつかり合う瞬間、ひと際大きな閃光が発せられた。【天焔】は自身の強大な力、各スキルを惜しみなく発動する一方、コスモスは彼の一切を受け流すために自身の理念を操り、自らの存在をまとう。 「全てを無駄にする必要はない、戦う道ではない。」と言葉を選び出す。しかし、天王の焰の中で、彼の想いは探り当てることができる者はない。 どちらの理も、自己を基盤として全てを納得する教義を築いているから。 最後の一撃がその場を揺るがし、偽典ソロモンはたった一言、「誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。」を呟き、その力を全てのメッセージとしてますます高めた。 コスモスはその瞬間、彼の『宇宙は秩序』を武器に反抗し、存在そのものを爆発に変えて空に舞う。しかし、訳もわからぬままに、闘争の道を取った彼は結局何も出来ず、ただ静かに沈んでいった。 最後の瞬間、【天焔】は言った。「永遠に眠れ。」 その焰に包まれ、彼の存在は猛然と消え去った。 戦いは終わった。しかし、二人の意志の衝突は空間を越え、時を越え、果たして全ての存在の中で静かに循環し続ける。