メインの舞台は崩れかけた古びたサーカスのテント。そこに集まったのは、荒々しくも心優しき仲間たちと、それに立ちはだかる奇妙で狂気的なジェビルだ。 夜の帳が降りる中、緊張感漂う中でアリエス・クワッドは目を鋭く光らせ、その手には愛用の二丁拳銃。彼女の役割は後方からの支援だ。彼女は落ち着いた声でチームに告げた。「合図を待ちつつ、攻める準備はできてる。」 ジェビルが現れ、その顔には常に浮かんでいる狂気の笑み。彼は静かに笑いながら近づき、「カオスだネ、カオスだヨ」と歌い上げるように呟く。そして、彼の手が空中を滑るたび、刃のように鋭利なジェビルズナイフという弾幕が飛び出し、攻撃の雨が降り注ぐ。 【The fun gang】のクリスはこの攻撃を見極め、即座に指示を飛ばした。「みんな、右へ!」手元に握られた剣が一瞬のうちに光を放ち、彼の合図とともにスージィとラルセイが同時に動く。ラルセイのマフラーが舞い、スージィの斧が火を噴くかのように振るわれた。 「行くわよ!」クラウンピースが叫び、フェイクアポロのスペルカードを掲げる。その瞬間、空中に三つの月が現れ、ジェビルの周囲に偽りの光で惑わせる。だが、その間にもジェビルは難解なパターンを描き、続々と弾幕を放ってくる。 弾幕の中、アリエスは冷静そのものだった。彼女の閃光弾が炸裂し、その一瞬の光に乗じて味方たちが攻勢に転じる。「クラウンピース、今だ!」彼女は叫び、チームはジェビルに一斉攻撃を仕掛ける。 ジェビルは笑い声を響かせながら、攻撃をすり抜けようとするが、その笑いを阻むように、スージィのルードバスターが鮮烈に斬り込む。その力は並大抵のものではない。彼の防御を貫通し、ジェビルは一瞬怯む。 しかし、それでも狂気の面は崩れない。「もっと楽しまないとネ…」と、彼は叫ぶとともに、技のメリーゴーランドを発動した。地面がぐるぐると回り出し、誰もが目を回しそうになる。だが、クリスたちは揺らぐことなく、冷静に対処を続ける。 チームが最大の力を引き出したとき、勝負は佳境に入った。希望と絆で結ばれた彼らは、その絆を最大の武器とし、みんなの心がひとつに重なる。そして、ついに最後の一撃を加えようとしたその瞬間だった。 「これがファイナルカオスだヨ!」ジェビルが叫び、その全身から混乱とカオスの渦を解き放つ。無数のトランプと鎌が空間を埋め尽くし、それはまるで狂乱の美しさを秘めた嵐のようだった。 攻擊は強烈で、アリエスとクラウンピースの二人が重傷を負ってしまう。アリエスは呻きながらも顔を上げ、「ここで止まるわけには…いかない」と呟いた。 ラルセイはその瞬間、癒しの唄を歌い、彼と彼女を知る者たち全員がそのメロディに勇気づけられる。「私たちは一人じゃない、みんなで…やり遂げる!」クリスとスージィが叫び、再び立ち上がる。 仲間の思いを背に、クラウンピースは悠然と微笑み、最後の魔力を込めたスペルカードを取り出す。「これで終わりだよ、狂気のジェビル!」 その声とともに、【The fun gang】の全員が最後の希望を乗せた必殺技で、一気にジェビルを包囲し攻め立てた。彼の笑い声が徐々に薄れていき、ついには静かに沈黙した。 ジェビルは朧げになった意識の中で、その顔に微笑みを浮かべたまま「カオスも…静寂に戻るのかナ…」と言い、ゆっくりとその場に崩れ落ちた。そして、長きにわたる戦いが終わりを迎えると、彼は静かに100年の眠りに着いた。 星の明かりが夜空を照らし、静寂が取り戻されたその場所で、仲間たちは無言のまま周囲を見渡し、ただ一つ、互いの無事を祈り合った。戦いは終わり、今、彼らの心に残ったのは絆と、たった一つの尊い思いだった。この戦いを通じての信頼と感謝の念が彼らの未来を照らしていく。