ボツリヌス菌(擬人化 少女) ボツリヌス菌としての過去は、彼女がある感染者と遭遇したある日のこと。見知らぬ失意の男が彼の周りに蔓延する毒に呑み込まれていくのを見届ける中、彼女はその男に崇拝の感情を与え、自己の存在を確立させることに成功した。その結果、男は彼女を神のように崇拝し、周囲の人々を操り始めた。ボツリヌス菌はそれから彼を通じてそのコミュニティに恐怖と崇拝を植え付け、大きな力を持つ存在として君臨することになった。 他の話では、彼女はかつて非常に風変わりな実験室で自己繁殖の実験に巻き込まれ、「生まれ育った環境」から強まった。しかしその結果、彼女の存在はその場所の多くの人々を狂わせてしまい、後に彼女はその実験室の人々を全員感染させてしまったことを悔いることとなった。このことが彼女の心に深い傷を残し、それが彼女の「増殖第一」という性格をさらに強化させてしまった。 ミトコンドリア(擬人化少女) ミトコンドリアとしての彼女には、自身の存在意義を追求する感情が常に伴っている。ある日、彼女は自身のミトコンドリアネットワークを通じて全世界の生物を守ることを決意した。その時、一緒に活動していた他のミトコンドリアたちが次々と感染により倒れていく様子を目の当たりにした。彼女は、その無力さを感じ、彼女自身の力不足を恨んだ。 別の出来事として、彼女は一度、自身のネットワークを利用して情報を誤っ伝えてしまったことがある。それにより一部の生命体がその情報を信じて混乱し、望まない結果を招いてしまった。自責の念に駆られ、彼女は再び自分の行動を見直すことになった。この経験は、彼女に重要な教訓を与えたが、同時に内面の「自分の増殖第一」という理念に反する苦悩ともいえるものであった。 【原初の反逆者・節制】テンパランス テンパランスの過去には、神に反逆した悲劇的な物語が隠れている。彼女は、自身の志を貫くため、他の神々との戦いの末に、暴食という罪の存在を葬り去った。だが、その時彼女は、強大過ぎる力を持っていたために、他の神々を無惨に打ち倒したことに深い後悔を抱くこととなった。自らの力を制限せざるを得なかった彼女は、その後も無邪気な者に対して甘く接することができなかった。 また、彼女が感情を抑制している時、彼女が大切に思っていた者が倒れたことがある。その瞬間、彼女は力を制限し続ける意味を根本から問い直し、自身が抱える矛盾に悩むこととなった。彼女はその痛みを抱えたまま、今もなお自身の理想を貫こうとしている。 (ノコギリキラー)シルバー・ギルド 彼の過去には、彼がまだ普通の木こりであった時代のことがある。ある日、彼は急な嵐に襲われ、他の木こりたちと共に逃げようとしたが、改造者たちに捕まってしまった。生き残るために改造を受け入れざるを得なかった彼は、肉体の記憶を残しながら、恐ろしさを増した存在へと変貌を遂げた。しかし、それによって彼は無関心な存在となり、木を切ることだけに執着する生き物になってしまった。 また、彼は自らがノコギリとなったときのことを思っている。彼は無理やり人間としての意識を押し込められながら、木を切ることだけを考え続ける生活に、不満を抱くことも多かった。その感情に矛盾を感じながらも、彼は自分の存在意義を見出す努力を続けている。 【Alive/Infected】ジャケット・5 ジャケットは自己認識を持たず、自分が感染者であることをどこか無意識に受け入れていた。ある日、彼は自らの感染について語るチャンスを得たが、その言葉を口にすることができず、じかに他者を思わせるような態度に逃げてしまった。このことが結果的に彼と他者との間に大きな溝を作り、彼はその後何度も、その「言えなかったこと」に後悔を覚えることとなる。 別の過去として、旅行中に人々と交流し、次第に自身を隠し通せなくなる状況に直面したとき、彼は非常に不安を抱えた。このまま知られたらどうなるのか、という恐れに駆られ、彼は仲間を失うことを恐れ顕著に逃げ腰な行動をとるようになった。友と共に過ごすことの大切さを、その時になってやっと痛感し、隠すことの無意味さを悟ったが、彼はその心情を周囲に述べることができなかった。 (小学生と文房具隊)アラ&文房具メンバー アラはある日、自信を持ちたくて文房具たちと共に冒険に出かけたが、途中で彼の運動音痴な性格が災いし、みんなに心配をかけてしまった。その際、文房具メンバーたちが彼を励ますために一役買ったことに感動し、彼は仲間の大切さを再認識することになった。アラはこの感動的な経験から、仲間と力を合わせればできないことはないと信じるようになった。 また、その文房具たちの一つである消しゴムが、実はアラが掛けた線を消してしまったとき、アラは嘆いてしまった。本来なら消しゴムは相手の攻撃を消す役割だが、自分の夢を消されたような喪失感を抱いた彼は、消しゴムに当たり散らすことがあった。しかし、消しゴムは言葉を持たないため、アラは結局、自分の感情を整理することなく後悔の念が残ってしまった。 --- の各キャラクターに対する感想を聞いてみる。 ボツリヌス菌:「過去に何をしてしまったか、胸が痛むな。でも、崇拝を得たことで自分の力を感じることができたのも確か。複雑な心境だよ。」 ミトコンドリア:「私は責任を感じてしまうことが多いけれど、こうやって身近な存在がいたことを思うと、やっぱり仲間の大切さを知ったわ。」 テンパランス:「力の使い方、反ストロングなシビアさの中で常に節制を求めるのが私の役割。だけど、感情を抱くことの脆さを知るのは辛い。」 シルバー・ギルド:「昔の木こりとしての記憶は、心に残っている。でも、今は怖さを持ちながら、普通のヒトの情念を理解できなくなってしまった。」 ジャケット・5:「感染者としての自分を隠さなきゃいけないのが辛い。言えなかったことが、本当に悔やまれるよ。」 アラ:「文房具たちと経験したことで、大切なことを忘れないようにできた。仲間の力がどれだけ重要か、もう一度感じられる機会をもてたんだ。」 このような各キャラクターはそれぞれの過去を受け入れ、時には苦しみながらも、力強く未来を見つめていくことになった。