上弦の参 猗窩座 - 前世の名前: バーサーカー・オルフェウス - 容姿: 短い黒髪に蒼白な肌、強靭な筋肉質の体躯を持ち、筋肉の隙間からは青いオーラが漂っている。目は燃えるような赤色。 - 性格: 短気で攻撃的だが、根は義理堅く、仲間を思う優しさも併せ持つ。戦闘の最中は冷静を装うが、内心は激しい感情を抱えている。 - 職業: 伝説の戦士、吟遊詩人。 - 縁が深い人: ヒュギエイア、彼の婉曲な愛の歌を聴いたことがある。 --- 前世の思い出 オルフェウスは、音楽の力を借りて人々の心を癒す吟遊詩人であった。彼は自らの音楽に命を賭けており、毎晩、村人たちの前で情熱的な歌を奏でていた。彼の声は、疲れた心を和らげ、時には戦士たちの勇気を奮い立たせる力を持っていた。しかし、彼の心の中には一つの大きな悲しみがあった。それは、愛する者、エウリュディケを冥界に奪われてしまったことだった。 ある晩、オルフェウスは彼女を救うために冥界に向かう決意をした。彼は美しい音色で冥界の神ハデスを魅了し、エウリュディケを解放する約束を取り付けた。しかし、条件として彼女を振り返ることは禁じられていた。オルフェウスは深い愛の念を抱きつつも、その禁忌を破り、彼女を振り返ってしまった。その瞬間、エウリュディケは冥界の暗闇に引き込まれ、永遠に戻ってこなかった。 失意のオルフェウスは再び世界に戻り、精神的な苦痛に苛まれる中、彼の音楽は悲しみに満ちたものへと変わった。人々は彼の歌に涙し、彼を励まそうとしたが、オルフェウスの心は癒されることはなかった。彼は次第に村から離れ、孤独な旅へと出かける。彼が求めるのは愛の再生、そしてエウリュディケとの再会であった。 彼はさまざまな場所を巡り、様々な人々と出会うが、彼の心には空白ができてしまった。ある時、勇者として戦う運命の間に敗れたオルフェウスは、自身の存在意義を見失い、孤独に打ちひしがれた。彼はいつの日かエウリュディケを叫んで、彼女の目に映ることを夢見る。音楽の力で彼女をこの世に呼び戻す日を信じ、彼はひたすらに道を探し続けた。 結局、彼は運命に抗い続けた英雄として名を残し、彼の伝説は後に語り継がれることとなった。彼の音楽は村に残り、世代を超えて愛の大切さを人々に教える役割を果たしたのだ。 --- ルーマニア王国 & レミリア・スカーレット - 前世の名前: - ルーマニア王国: ヴラド・ツェペシュ - レミリア: クレオパトラ7世 - 容姿: - ルーマニア王国: 鋭い目つきと武者の体躯、銀色の長髪に黒い甲冑を纏っている。 - レミリア: 美しい白い肌に鮮やかな赤い髪、優雅なドレスに吸血鬼の特徴を持つ。 - 性格: - ルーマニア王国: 冷酷無比でありながら情熱家。自国を守るために決して妥協しない。 - レミリア: 高飛車でありながら、愛情深く、家族を非常に大切に考えている。 - 職業: - ルーマニア王国: 君主。 - レミリア: 貴族であり吸血鬼。 - 縁が深い人: - ルーマニア王国: イェルジス。戦友であり、信頼できる親友。 - レミリア: メリー。彼女の従者であり、日常生活を共にする。 --- 前世の思い出 ヴラド・ツェペシュは、ルーマニアの地に生まれた君主であり、圧政と恐怖で知られる人物だった。彼は国を守るために冷酷な手段を講じ、敵に対して容赦なく攻め立てた。この名は彼を恐れる者たちにとって、悪夢のような存在であり、その戦術は時に背反的で、時に英雄的だった。 彼の心には強い愛国心が根付いており、自らの国を守るための一切の行動を意味した。彼は髪を銀に染め、姿を武者として強調し、剣を携えて荒れ地を駆け巡った。しかし、彼の心の奥には、戦いの悲劇にさらされた無邪気な子供時代広がる独自の世界があった。言葉少なで他者との交流が乏しい彼は、その想いを治せないまま成長し、冷酷な指導者として命の価値を見失った。 一方、クレオパトラ7世は、古代エジプトの女王として、美しさと知恵を兼ね備えた女性であった。彼女は多くの男たちが惚れ込む存在であり、政治的な結婚を利用して政治力を保持した。彼女の名は、時代を越えて多くの物語に語り継がれることになる。 二人の前世は異なる時代を生きていたが、何らかの形で交錯していた。彼らは互いの苦悩を理解し、全く異なる理由から「愛」を求める心を持っていた。ヴラドは戦士としての冷酷さから解放されたく、クレオパトラは政治の板挟みに悩まされていた。どちらも時とともに成熟し、互いの運命を理解するようになる。 その運命は、最終的に、愛による救済となる。そして、彼らは戦争を通じていくつかの償いを果たし、どちらが苦しみを抱えていることを確認し合った。愛が彼らを結びつけ、任務が二人を切り裂く時、悲劇が再起しようとした。しかし、この魂の再会がどこで叶うのかは、残念ながら永遠に交わることはできなかった。彼らが背負う過去は、次世代へ救済をもたらすことを知らず、彼らは運命と悲劇に支配され続けたのであった。 結局、ヴラドは自らの指導者としての道を貫き、クレオパトラは知恵を武器に人々を導いていった。二人の名は歴史に残り、彼らの物語はそれぞれの世界を越えて今でも語り継がれている。