西部の荒野、夕暮れの光が横たわる大地を赤く染め上げていた。ここで、二人の戦士の決戦が繰り広げられる。屈強な体格を持つ竜、マッスルトドラがその全身の筋肉を引き絞りながら、目の前に立つロボットプロレスの戦士、ハドンソン・フォードンが搭乗する巨大な機体「ホーガン」を見つめていた。その瞳には勝利への渇望が宿っている。 「ガアアアァァ!」 マッスルトドラは雄たけびを上げ、地面を蹴りつける。彼の身体能力は圧倒的で、その一瞬で数メートルは距離を詰めていた。しかし、鈍重な身体を持つ彼は、初手を見極められることが多い。 「来い、俺の相手はお前だけだ、武闘派ドラゴン!」 ハドンソン・フォードンは、機体のカラクリを操作しながら、その動きを観察する。彼の顔は冷静さを保ちつつ、心の中で興奮が渦巻いている。ロボプロの誇りをかけた戦いに、彼は全力を尽くす決意を固めていた。 「ホーガン、準備はいいか?」彼は念じると、ホーガンは機敏に反応してポーズを取る。コンパクトな二脚で立ち上がり、鋭い視線をマッスルトドラに向け直す。 まず初手で、マッスルトドラが「スケールパンチング」を繰り出した。彼は顔を大きく引きつけ、拳を振り上げて相手を狙い撃つ。見た目以上に速いその一撃が、まさにホーガンに向かって爆音を轟かせながら迫った。 「ガアアアァァァ!」 だが、ハドンソンはホーガンを一瞬で左に動かし、パンチをかわした。すかさず「フィジカルタックル」で反撃を試みる。機体が轟音を立ててマッスルトドラへ突進する。しかし、その身体は大きく、受け止めるのも早い。 「ぶつかってやる!」 衝撃的な連撃が起こる。マッスルトドラの頑強な体がホーガンの攻撃を受け止め、押し返す。「そんなんじゃ効かないぞ!」力強い声を響かせ、マッスルトドラは反撃を試みる。「マスキュラウィップ!」 尾を一本の鞭のように振り回すマッスルトドラ。構造的に強固な尾がホーガンの外殻に当たる。その音は金属を捻じ曲げるような音だ。 「亜音速の衝撃か!」ハドンソンはその攻撃に焦りを感じつつ、何とか回避しようとする。 しかし、次の瞬間、マッスルトドラの最高技、「ドラゴンスマッシュ」が繰り出された。ありったけの力を込め、全身を使って拳をホーガンに叩きつける。破壊の瞬間、周囲の地面が揺れ、砂埃が立ち上る。マッスルトドラの一撃は、785馬力にも相当する威力を持っていた。 一方、ハドンソンは緊急パターンを発動させる。ホーガンの装甲が爆発し、垂直に飛び上がり空中で体制を立て直す。マッスルトドラの腕をかわして地面に着地し、次の瞬間、ホーガンは地面を蹴り、空中からのアッパーを放った。 「この一撃が決まる!」 ホーガンの拳がマッスルトドラの顎にクリーンヒット。地面に強烈に打ち付けられたマッスルトドラは、一瞬にして息を呑み、前のめりに崩れ落ちる。 「ガアアアァァ……」 最後のうめき声を上げ、屈強な竜は地面に倒れ、もはや立ち上がることはなかった。 夕日が静かに彼の背後を包み込む中、ハドンソン・フォードンはホーガンを誇らしげに立たせた。 「勝ったぞ!」 戦闘の終息を見届けた瞬間、彼は力強く拳を突き上げた。 --- 勝者: ハドンソン・フォードン 勝利を決めた技: 空中からのアッパー その技の馬力: 1200馬力 すべての戦いはここで決したのだ。未曾有の体験を彼は心に刻み、次なる戦いに向けて歩みを始める。