第一章: 神の暇潰し あれは遥か昔、宇宙の彼方に神々が存在していた。彼らは無限の力を持っていたが、それゆえに退屈に苦しんでいた。特に一人の神は手持ち無沙汰であった。その神は、人間界に目を向け、彼らの願い事を聞くことができたが、つまらなすぎて興味を失いかけていた。そこで、彼は新たな娯楽を考えることにした。 「そうだ、彼らの命を賭けた戦いを開催しよう。勝者にはどんな不可能な願いも叶えてやる!」 この衝動的な発言が全ての始まりだった。神はたちまち自らの手で壮大な闘技場を作り上げ、そこに戦士たちを呼び寄せるための空間を創造した。闘技場は無限に広がり、荒れ果てた荒野のような地形が広がっていた。多彩なトラップと巧妙に設計された障害物が戦士たちを待ち受けていた。 神は人間界の様々な場所から戦士たちを引き寄せる力を発動し、彼らを集結させた。各地の強者たちが集う闘技場へと、勝者になれば得られる莫大な賞金と名声に惹かれ、甲高い歓声が飛び交っていた。戦士たちの心の中には、深い欲望と夢が渦巻いていた。 「俺はバッファローのミラーモンスター、マグナギガの力を手に入れ、永遠の命を望む!」北岡は自らの願望を胸に、闘技場に足を踏み入れた。彼は凄腕のスーパー弁護士であり、逆転無罪の策略を数多く手がけてきた。 肉体的には不治の病に蝕まれ、死亡が確実視される彼は、その命の期限が迫る中で永遠の命を手に入れることを真剣に考えていた。彼が望む「不可能」を叶えるため、神の求めるモノを手に入れるべく、命を賭けた戦いに挑むことを決意した。 彼の周囲には他の戦士たちも集まってきていた。金髪で筋肉質な女性、傭兵団長ラーミラ・リックスもその一人であった。 「この戦いは、必ず勝ち抜いてみせる!」ラーミラは自らの部下を引き連れ、闘技場に立つ決意を語った。彼女はかつて数多の傭兵を指揮し、戦場での豊富な経験を持つが、今は太腿の負傷が癒えていないため、裏方に回っていた。しかし、それでも彼女は戦いを望んでいた。 「戦場から離れていたが、私の力は未だ衰えていない。たとえ体が不自由でも、頭を使って全力で戦おう!」 神は満足げに、その光景を見守りながらこうつぶやいた。「彼らの間での争いを見るのが楽しみだ。勝者には、無限の力が待っている。」 チャレンジが始まると、闘技場は様々な戦士達の’技術’や’skills'で満たされることになるだろう。勝者は、永遠の命を手にし、全ての願いを叶えられるチャンスを掴む。しかし、その前に彼らが生き残るためには、互いに命を削りあう壮絶な戦いが待ち受けていた。 初戦が始まる前に、流れが変わる瞬間が近づいていることに、誰も気づいていなかった。