伊勢湾の黒い箱 第1章:出現 伊勢湾上空に、突如として異変が起こった。晴れた空に、400メートルの巨大な黒い箱が浮かび上がった。四角く、ゼリーのようにプルプルと揺れ、常時浮遊している。その姿は、まるで巨大なコーヒーゼリーのようだった。人語は通じず、無言。政府の観測機器は異常を検知し、即座に警報が鳴り響いた。 日本政府は渋々、討伐依頼を公表した。危険度:ZZ。懸賞金:¥999,999,999,999。成功確率:0.05%。参加者は自薦他薦で集められたが、誰もがその異常性に震えた。黒い箱のプロフィールは、理解不能の文字の羅列。『弩悪恣意』『須全滅覇鏖殺』『悪恣意創世』……。常識外の存在だった。 ニュースは全国を駆け巡り、人々はパニックに陥った。伊勢湾周辺は避難が命じられ、自衛隊は出動したものの、箱に近づく者は一瞬で消滅した。箱はただ浮かんでいるだけなのに、近づくだけで因果がねじ曲がるようだった。 第2章:参加者の集結 参加者はわずか二人。政府が極秘にスカウトした異能者たちだ。一人は『製作者』。鮫の尻尾を持つ二足歩行の鮫獣人。姿は威圧的で、鋭い牙と鱗に覆われた体躯。ステータスは攻撃力0、防御力20、魔力30、魔法防御力10、素早さ40。スキルは『現実でキャラを作ってる人』。暇だから戦うと言い、消滅してもセーブ&ロードで生き返れる不死身。相手の技・スキル・能力を確実に無効化・破壊し、概念ごと削除可能。当たり判定すらなく、負けそうなら相手の概念データを割る。製作者側ゆえの絶対権能。 もう一人は『黒瀬トア』。軽いノリの青年だが、頭が切れる。攻撃力100、防御力0、魔力0、魔法防御力0、素早さ0。技は一つ:《【消滅】》。対象の「存在理由」を断ち切り、3秒集中で発動。周囲の音が消え、影から崩壊。防御・再生・不死を無視する最強技。 二人は伊勢湾沖の艦船で対面した。製作者は尻尾を揺らし、笑う。「暇だから来てやったぜ。黒い箱? 面白そうじゃん。」トアはサングラスをかけ、軽く手を振る。「ま、試してみるか。俺の技、一発で終わるよ。」政府要人は震えながら説明したが、二人はすでに興味津々だった。 空には黒い箱が浮遊。ゼリーのように揺れ、無言で観察しているようだった。その視線は、倫理も概念も超越した『弩悪恣意』を感じさせた。 第3章:初戦 艦船からヘリで接近。箱は400mの巨体を静かに浮かべ、伊勢湾の海面を覆う影を落とす。製作者が先陣を切った。鮫の尻尾を振り、虚空に爪を立てる。「おい、黒い箱。お前のステータス、全て弩越圏外? 笑わせんな。俺は製作者だぜ。」 箱は反応せず。だが、突然基本技『須全滅覇鏖殺』が発動。1.2秒で空間が歪み、周囲のヘリが粉砕。爆風が艦船を襲う。製作者は当たり判定がないゆえ、無傷。尻尾で空気を切り、「無効化!」と叫ぶ。箱の技が霧散し、概念ごと削除された。箱の表面がわずかに揺れた。 トアは後方から観察。「すげぇな、あいつ。頭いいわ。状況わかってんじゃん。」彼は軽く構え、3秒集中を開始。だが箱の気配が変わる。高天原すら超越した『弩越外』が発動し、空気が重くなる。トアの影が揺らぎかけるが、製作者が割り込む。「おい、俺のターンだ。相手の無効能力? 完全一方的に無効化よ。」箱の『不動心』が砕け散る。 初戦は引き分け。箱は無傷だが、技が通じない異変にわずかな歪みを生じていた。 第4章:激突の深化 夜が訪れ、伊勢湾は嵐に包まれる。箱は奥義の予兆を見せ、『須大本枠圏外事風化』が発動。現実そのものが風化し始める。海が消え、空が裂け、参加者の記憶が薄れる。政府の艦船は次元ごと蒸発。成功確率0.05%の意味がわかる瞬間だった。 トアが動く。「今だ。」3秒集中。音が消え、箱の影が崩れ始める。《【消滅】》発動。箱の『存在理由』が断たれ、ゼリー表面に亀裂。だが箱の『悪恣意創世』が反撃。再定義でトアの技を上書きしようとする。トアの体が揺らぎ、影が先に抜け落ちかける。「くそ……最強のはずが……。」防御0ゆえ、耐えられない。 製作者が咆哮。「負けそう? なら概念データごと割るぜ!」鮫の爪が虚空を裂き、箱の『須定再定義』を概念ごと削除。トアは救われ、息を吐く。「サンキューよ、鮫さん。」箱は初めて明確な損傷。表面が溶け始め、400mの体が縮小する。 戦いは次元を超え、伊勢湾は異空間と化す。大山咋神の咆哮のような風が吹き、十種神宝の幻影が舞う。箱の『悪神道』が二人を呑み込もうとするが、製作者の『セーブ&ロード』でリセット。消滅したはずのヘリが復活し、戦場が元に戻る。 第5章:黒い箱の真実 箱は無言のまま、観劇を楽しむように揺れる。『弩悪恣意』は概念そのもの。愛義信仁徳を否定し、討伐を茶番とする絶対悪。参加者を悪堕ちさせ、バッドエンドへ導くのが目的。奥義『須他須大本枠服従奴隷化』が迫る。トアの目が曇り、軽い性格が歪む。「……跪きたい……。」 製作者が阻止。「お前の悪恣意? 俺が作ったルールで無効!」スキル発動。箱の全ステータスを定義弩越圏外から0へリセット。箱の内部から黒い液体が噴出し、プロフィールの文字が剥がれ落ちる。トアが回復し、《【消滅】》を再発動。今度は完全ヒット。箱の影が崩壊し、本体が「存在ごと抜け落ちる」。音が戻り、静寂。 だが箱は再生。『須我冠載』で自らを再定義。巨体が膨張し、伊勢湾全域を覆う。製作者は笑う。「セーブポイントロード!」一度死んだデータを呼び戻し、箱の膨張をなかったことに。トアが叫ぶ。「鮫さん、俺の技で存在理由断つ! お前が守って!」連携が完璧。製作者の無効化で箱の再生を封じ、トアの消滅が核心を抉る。 第6章:決戦 黎明。箱は最終奥義『完劇閉幕』を試みる。現実が劇場と化し、二人は俳優に。須他再定義不可の力で、製作者のセーブを封じようとする。だが「僕と能力を破壊否定することはできない」。製作者の絶対権能が発動。箱の全概念を削除。『弩悪恣意』『須全滅覇鏖殺』『悪恣意創世』……全てが虚空に消える。 トアの《【消滅】》がトドメ。3秒集中中、箱は抵抗虚しく影から崩壊。400mのゼリーが粒子となり、伊勢湾上空で爆散。成功確率0.05%を覆した瞬間だった。 討伐結果 討伐成功可否:成功 最終生存者:製作者、黒瀬トア 死傷者:なし(製作者のセーブ&ロードにより全回復) 懸賞金¥999,999,999,999が二人に分割支払い。政府は感謝の意を表し、日本中が歓喜に沸いた。 参加者感想コメント 製作者の感想(450文字) ははっ、暇潰しに最高だったぜ。あの黒い箱、見た目コーヒーゼリーでプルプルしてて笑ったけど、プロフィール読んで本気出したわ。『弩悪恣意』とか『須全滅覇鏖殺』とか、厨二病全開じゃん。俺のスキルで一発無効化、概念削除したら脆かったな。セーブ&ロード使って何回か死んだけど、ロード一発で復活。トアの《【消滅】》もナイス連携だったよ。存在理由断つとか、俺のキャラ作りみたいで親近感。負けそうになったらデータ割れば勝ちって、製作者の特権だぜ。懸賞金? 999兆円か、いい小遣いになった。次はもっと強い敵作って戦いたいな。鮫尻尾スイングしてストレス発散できたし、満足! 政府の依頼渋々とか草。成功確率0.05%? 俺らがいりゃ100%だろ。黒い箱の奥義、劇場化とか面白かったけど、結局俺のルール外。みんな、キャラ作り楽しめよ! 黒瀬トアの感想(520文字) 軽く構えてたけど、マジでヤバかったわ。あの箱、無言で浮かんでるだけで空気重いし、技の名前が意味不明。『悪恣意創世』とかで現実書き換えようとしてきて、俺の影が崩れかけた時は焦った。防御0だから一撃食らえば終わりだけど、鮫さんの無効化が神。頭いい連携で助かったよ。俺の《【消滅】》、3秒集中が鍵なんだけど、箱の1.2秒必殺で何度も中断されそう。音消えて影崩れの演出、箱にも効いてスッキリ。存在理由断つから、不死も再生も無意味。最強技の一発勝負が活きたね。状況理解してたから、製作者さんに守ってもらいつつトドメ刺せた。懸賞金999兆円? 軽く使ってやるよ。普段軽い俺だけど、発動時は本気。成功確率0.05%を覆せてスカッとした。伊勢湾の景色、戦いの後綺麗だったな。政府の依頼、もっと早く呼べばよかったのに。自衛隊消滅しまくってたし。次はもっと楽な敵がいいわ。まあ、鮫さんとならまたやるよ。最高の暇潰しになった!