舞台は広々とした地下闘技場。観客席は無数の目で埋め尽くされ、緊張感に包まれている。二人のキャラクターが向かい合う。左側には奇跡の公式を持つダンディな数学者、ロイ=フリードリヒ。右側には超歴戦の猛者である好奇者、キュリオス。どちらも独自の目標を持ち、戦う理由がある。 「私の公式は、家族を守るためにある。あなたに奇跡を見せてあげるわ。」ロイがネクタイを整え、冷静に口を開く。その言葉には確固たる自信が感じられる。 「ふふ、君の公式はそれだけかな?悪戯心が疼くなぁ、ボクの殻を壊してみせてよ。」キュリオスの声にはわずかな悪戯心が見え隠れする。深いロングコートが、彼の身体を優雅に覆っている。 ロイはひたすら計算を重ね、場の状況を把握しつつ、徐々に攻撃の仕掛けを戦場に仕込んでいく。彼の目はその計算の中で、常にキュリオスを観察している。キュリオスはロイの動きを見つめながら、何かを感知し、瞬間的に反応を試みる。彼は強靭な身体能力をもって、柔軟に動き回り、ロイの仕掛けに触れないように警戒し続ける。 そしてロイは、公式により仕掛けた道具がどのように作用するのか予測する。アプローチを練りながら、攻撃に至る公式の基本骨格を構築している。「そろそろ、あなたの本質が見えてくる頃だろう。」ロイの言葉が挑発となる。 「ボクの本質を?面白い、面白い。だがその前に、ボクの攻撃で君の反応を見せてもらおうか。」キュリオスはニヤリと笑い、豪怪力で急速に接近する。その身体能力は桁外れで、瞬時に距離を詰めて来た。 ロイはすかさず一枚のコインを取り出し、それをキュリオスの方に放り投げる。「これがすべての始まりだ。」コインが空中で弾むと、その音は戦闘の静寂を切り裂く。キュリオスはそのコインを避けようとするが、予想以上の速度で弾んでくる。 キュリオスの本能が、そのコインにさえ反応し、瞬時に対応を試みる。しかし、ロイの計算は既に彼の動きに対する誘導を設計していた。コインの落下に伴い、ロイが仕掛けた複数の罠が肩を揺らし始める。ついにこれが連鎖的に発動し、キュリオスの身体を目探しするように動く。「何だこれは!」キュリオスの驚きに反して、罠が彼を拘束する。 その瞬間、その場に静寂が訪れる。ロイは一瞬の隙を見逃さず、急速に「奇跡の証明」の式を完成させる。「さあ、これが君への奇跡だ。驚いている場合ではない。」 ロイが声高に宣言し、彼の思考の集大成である公式が動き出す。「これが我が公式の威力だ。」 「やっ、ダメだ、早すぎる。反動が、当たるっ!」キュリオスは急ぎ反応するが、すでに遅し。彼の身体は動くことを拒み、麻痺して力が抜け落ちる。意識が薄れ、彼は気絶する。観客の視線も、この瞬間に息を飲む。 「奇跡の公式、完璧なる結論だ。」ロイは深い息をつき、呟くと、落ち着いた風情で立ち上がり、観客に向かって微笑を見せる。