馴れ初め 縫部彩葉と色褪井暮葉は、偶然から深い絆を結んだ親友同士だ。出会いは、共通の趣味であるコスプレイベントだった。彩葉は、自らが経営する「彩縫堂」で作ったオリジナルの衣装を身にまとい、舞台上で活躍していた。その一方で、暮葉は人見知りな性格で、初めてのコスプレイベントにドキドキしながらも勇気を振り絞って参加した。 その日、彩葉は人気のキャラクターのコスプレをしていた。彼女の仕立てた衣装は技術の賜物で、多くの人々の視線を引き寄せていた。舞台の魅力に惹かれて次第に舞台服が探求の対象となり、彼女の活発な性格によってたくさんのファンが彼女を囲んでいった。すると、舞台の隅で立ち尽くしていた暮葉が目に入った。彼女もまた、少し古びた衣装を身にまとい、しっかりとした姿勢ではあったが明らかに緊張している様子だった。 彩葉は、その姿に何かを感じた。好奇心旺盛な彩葉は、すかさず暮葉に近づいて、「こんにちは!コスプレしてるの?その衣装、すごく可愛いね!」と声をかけた。暮葉は驚きの表情を浮かべたが、少しずつ顔をほころばせていった。「あ、あの、ありがとうございます。でも、私は全然上手じゃなくて…」 その言葉に、彩葉は元気そうに笑いかけた。「私も最初は全然だったよ!でも、コスプレを楽しんでることが一番大事だから。一緒に楽しもうよ!」どうやら二人の意気が合ったようで、「そうですね、楽しみたいです!」という返事が返ってきた。 このようにして、彩葉と暮葉の友情は始まった。イベントの合間に互いの衣装を見せ合ったり、コスプレのテクニックを教え合ったりと、彼女たちは次第に打ち解けていった。特に彩葉が仕立て屋として持つ技術に暮葉は憧れと尊敬の念を抱くようになり、彩葉は彼女の努力家な姿勢に心を打たれた。 それから数回のコスプレイベントを経て、二人の絆は深まっていった。彩葉は自ら作った衣装を暮葉に貸し出し、逆に暮葉は彩葉が作った衣装に合った影獣を使って彩葉を助ける場面も多くなった。そして、彼女たちの絆が最高潮に達したのは、ある日、青春の思い出を作るために一緒にやって来た人気のビーチイベントでの出来事だった。それは、彩葉が「特別なことをしよう」と提案し、二人でお揃いのコスプレを作ることになった。 「彩葉、これすごく楽しいね。もっとこういうのがしたい!」暮葉は、波の音と共に笑いながら言った。ふたりは手を繋ぎ、波打ち際を歩きつつ、これからの未来や夢について語り合った。不安もあったが、一緒に乗り越えて行く面白さが、友人として共有できる喜びだった。これにより、二人の関係は単なる友人からもはや家族同然の存在へと変わっていった。 そんな二人の友情は、やがてスリリングな冒険へと続くことになる。それは彼女たちの力や夢が交差するきっかけを運ぶことになった。と言っても、二人にとっては戦いよりも、より深い絆を育む冒険の日々だった。 --- デート 晴れた休日の午前、彩葉はレストランでのデートを提案した。彼女は自分がとても気に入っている、可愛いデコレーションが施されたカフェ風のビュッフェスタイルのレストランだった。 「暮葉、今日はビュッフェスタイルのお店に行こうよ!いろんな料理を一緒に楽しめるし、おしゃべりできる時間も増えると思う!」 彩葉は、その日に着る衣装にジャンパースカートと白のブラウスを選び、サッと身支度を整えた。髪をポニーテールにし、高く結んだことで元気さが引き立つ彩葉は、すでにデート気分が高揚していた。 暮葉はそんな彩葉を見て、微笑みながら言った。「うーん、彩葉が行きたいところなら私も楽しみだよ。」 彼女はどこかおしゃれで、色味を抑えた服を選んでいた。お互いの装いに、なんとも言えない心地よい状況が広がっていた。 レストランに向かう道すがら、彩葉は時折暮葉の手を取って、嬉しそうに話し続けた。「このお店のスイーツも本当に美味しいの!しかも、私が毎日食べに来れるように工夫されているんだから!」暮葉はその足元に目をやりながら、彩葉の興味深い話を聞いた。「戦っているキャラの料理もあるんだね。それを食べるってことは、ますますいい気分のコスプレになりそう!」 「そうだよ、君も一緒にいろんな料理食べてみよう!私が選んできたのもあるから!」彩葉は心の中が賑やでウキウキしたが、周りを見回しつつ暮葉の様子にも気付いた。「あ、私が初めてコスプレをしたイベントを思い出すな。君が影獣で影絵を作ってくれた時、すごく嬉しかったよ。」 暮葉はそのときの思い出に顔をほころばせた。「本当に楽しかったね。お互いでコスプレをして、あの時は本当に気持ちが溶け合っているみたいだった。」 レストランに着くと、彩葉はその素敵な内装に感動し、さらにはしゃぎながら中へ入った。 「いやあ、本当にいい所だね!」彩葉の声が響き渡り、店内の明るい色合いに満ち足りた様子で、彼女たちはビュッフェコーナーへ向かった。彩葉が好きなスイーツや可愛い料理を選んで、暮葉にすすめた。「このデザートも見て!まるでそのキャラそのものって感じ!」 暮葉の表情がパッと明るくなり、両手を使って一生懸命選んでいる様子を見つめる彩葉は、思わず手を繋いでしまった。「君が好きな物を選ぶといいよ、私が全部かわいいと思うから!」暮葉は少し驚いたが、他のテーブルを気にしながら、心が温まる感覚を感じた。「ありがとう、彩葉のおかげで普段より楽しいな。」 紛れもない二人の仲。料理を取り終え、二人は静かにビュッフェコーナーに戻り、肩を寄せ合って美味しい料理を食べ始めた。「ほら、私の密かに好きなデザート、これだよ。」と彩葉は自信を持って言った。暮葉はそれを一口噛むと、驚きの表情を浮かべた。「えっ、美味しい!これは本当に癖になりそうだね。」 「でしょ?それが私の秘密だよ!」また彩葉は大きな笑顔を見せながら「君のことも好きだから、これからも楽しいデートをしようね。」暮葉はそれに頷いた。「あまり色々教えてもらうと、約束守れなくなるかも…」 彩葉は困ったように首をかしげ、「だったら、これからも君に教えたらいいよ!みんなでいる時も、私たちの秘密にしよう!」 「うん、分かった。ずっと続けたいって思う!!」 こうして二人は、幸せの瞬間を感じ合いながら、一日が終わりへと進んでいく。そして、彼女たちの心の中には何よりも強い絆が生まれていた。彼女たちがどんな未来を歩むにしても、それは進んで歩いていける道だった。