【序章:同盟の結成】 戦場は、砂漠を背景にした広大な平原。乾いた大地には風が砂を巻き上げ、空はどこまでも青く広がっている。そこに集結したのは、人間の手では到底扱えぬほどの強大な力を持つ存在たちである。彼らはある共通の目的を持っていた—フランス軍を撃退すること。戦場の空気は張り詰め、静寂と共にその時を待っている。 まず、異形の飛竜【爆鱗竜】バゼルギウスが空高く舞う。彼の鋭い視線が地上を睨みつけると、その鱗から漏れる不穏な光が戦場に緊張感をもたらす。彼の周囲には、空気を切り裂くようなヴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ンという恐ろしげな鳴き声がこだまする。 その陰に隠れるようにして現れるのは、金色の甲殻を纏う【隔ての王】レ・ダウ。彼の体表は光を反射し、太陽の下で美しく輝いている。帯電するその姿は、周囲に警戒感を与える。彼は悠然と翼を広げ、その風圧だけで宙を舞う。 地上に目を移すと、装甲に覆われた【The NorthDemolisher】が、戦車の如く無造作に動き始めた。彼は対戦相手が多いほどその力を増し、その姿は無敵にすら思える。FootChopperやBRUTAL FLAMEといった武装は、彼の周囲で待ちわびる敵を撃退するために十分以上の威力を持つ。 そして、静かにその場に降り立つのは【ビギナーズラック】ラッキちゃん。周囲からは幼女に見えるが、その異常な幸運は彼女を護り抜き、多くの敵を驚愕させてきた。彼女の周囲には、不思議な運命の流れが見え隠れしている。 これら強大な個体は、互いに協力することで唯一無二の存在となる。そして、彼らの前に立ちはだかるのはナポレオン率いるフランス軍。一斉射撃と「ここで堪えろ!」の掛け声が彼らを鼓舞し、規律正しく整然とした陣形を組む。 【第一章:交戦の幕開け】 決戦の合図が鳴ると同時に、空を割ってバゼルギウスが突撃する。彼は上空から爆鱗をまき散らし、フランス軍の陣形の一部を崩す。その煌めく爆発音が戦場一帯を震わせ、フランス兵たちの士気を瞬間的に削ぐ。 しかし、フランス軍は容易には退かない。「ここで堪えろ!」の掛け声が響くと、フランス兵たちはライフルを構え、整然と反撃に移る。一斉射撃が火を噴き、飛び交う銃弾がバゼルギウスの空域を射抜く。だが、彼の頑丈な鱗には深い傷をつけるには至らない。 その時、地上ではThe NorthDemolisherが無慈悲に進撃を開始していた。彼の目標はフランス兵たちの陣形を徹底的に攪乱することであった。装甲のかつてない頑強さを誇る彼は、ライフルの銃弾をものともせず、FootChopperで地ならしを行うように進む。その大きな回転音が戦場を支配する。 フランス軍は、続く徒労に陥りながらも、自らの武器を駆使する。砲撃支援で忠実にThe NorthDemolisherを狙うが、その頑丈な装甲を切り落とすことはできない。それでも彼らは決して諦めず、次々と手を変え品を変え攻めに転じる。 【第二章:運命を変える力】 その頃、ビギナーズラックのラッキちゃんが戦場にそっと立っていた。彼女はまるで戦場の争いに紛れていることを忘れたかのように微笑み、静かに歩き続ける。その無邪気な笑顔からは想像もつかない幸運が彼女を護っている。彼女は時折、運を司る力のように、次々とフランス兵の攻撃を避け、その行動が敵に不安を与える。 ラッキちゃんのスキルである「ラッキー!」が発動すると、何故か彼女の周囲でフランス軍の弾丸がそれる。奇跡の連続にフランス軍の兵士たちは焦りと不安を感じる。さらには自分たちの策略もまた、彼女の絶妙な間の悪さのおかげで失敗に終わる。 一方で、隔ての王レ・ダウはゆったりとその翼を広げ、静かにフランス軍の方へと向かう。その体は戦闘に連れて帯電し始め、青い光が走る。その美しき姿に一瞬心を奪われるフランス兵がいるも、眩いばかりの放電と共に現実へと引き戻される。 【第三章:再び目覚める力】 突然、風のように戦場に現れる影があった。それはフランス軍の指揮を担うナポレオンと、増援として現れた大部隊。彼の到着により、フランス軍の士気は瞬時に盛り上がる。「我らが英雄ナポレオンだ!」彼のその一声で、兵士たちの眼には再び勝利への希望が灯る。 ナポレオンはその場に立つだけで、己の存在感を味方を鼓舞する。そしてそれはフランス軍に次なる行動を促す。それまで守勢一辺倒だったフランス軍が、再び攻勢に転じる準備を整える。 彼らの戦陣が整う中、The NorthDemolisherは勢いを増しつつ進撃し続け、砲撃の雨の中で依然破壊の限りを尽くしている。しかし、兵たちは決して怯まず、勇敢にその進撃を阻もうとする。その時、ナポレオンが「この私に続け!」と声を上げると、フランス軍全軍の覚醒が始まった。 フランス軍の攻撃は一層激しさを増し、数に勝るフランス兵たちが一斉に襲い掛かる。彼らの砲撃と銃撃が正確に同盟を狙い、それは耐久力のある者たちをも次第に消耗させていく。 【第四章:最後の決断と結末】 しかい、ここで再び幸運がラッキちゃんに味方する【ラックスキル】が発動された。彼女の力により、ありとあらゆる戦場の要素が彼女たち同盟に有利に働き始める。フランス軍の攻撃は、次第にその正確さを欠き、ランダムに攻撃が失敗するようになる。 隔ての王レ・ダウもまた、溜め込んだ電気の力を全開にし、大放電という必殺技をかます。地表を這う電流がフランス軍の陣地を襲い、瞬時に多くの兵を麻痺させる。その凄まじい電力に、フランス軍は一旦攻勢を控えざるを得なくなる。 バゼルギウスはその猛攻の中でも、再び天空高く舞い上がり、全力で爆鱗を叩き込む。連続した爆発音が戦場を揺るがし、それにより生まれる混乱が敵に突破口を与える。しかし、既に疲弊していた身体は、彼の過剰な攻撃を支えきれず、その場で翼を畳む。 最終的に、The NorthDemolisherの単独行動とラッキちゃんの異常な幸運、そしてレ・ダウの電撃は、雲霞のようなフランス軍に決定的な打撃を与えることに成功した。そしてナポレオンの大部隊とて要を得ず、混乱に陥った彼らの攻撃が次第に収束していく。 【結末:英雄の再建と平和の日常】 戦いが終わりかけたその時、ナポレオンは彼自身が勝利を収めることはなかったが、その指揮官としての資質を示し、傷ついた兵たちを集め撤退を指示する。己のプライドを捨て、仲間と共に撤退するその姿は、再び英雄としてその名を轟かせる日を予感させるものであった。 戦いの終結は静かであり、傷ついた者たちが互いに手を取り合いながらも、それぞれの道へ帰っていく。そして戦場には、かつての激闘の残骸がまるで眠るように横たわっていた。異なる存在たちが協力し合うことで、一つの奇跡を成し遂げた同盟。彼らは静かに笑顔を交わし、それぞれの痛みを、経験を、そして不思議な縁を胸に、戦場を後にしたのだった。