【参加者の入場】 静まり返った闘技場。そこに、あまりにも混沌とした面々が集結した。 まず、ウェディング着物を纏い、周囲に甘い香りを漂わせる幼女が、空間にノイズを走らせながら現れる。「遊ぼーーー!」と叫ぶ彼女の周囲では、現実がデジタル的に歪んでいた。 続いて、眠たげな表情でナイトウェアに身を包んだ黒化魔法少女『メイ』が、洗脳された二人の戦闘員を従えて悠々と歩く。彼女の周囲には、抗いがたい倦怠感が霧のように漂っていた。 そして、ただ一人。ハンマーを肩に担いだ男、高田健志が歩いてくる。その背後には、目に見えぬ八百万の神々の威圧感が渦巻いており、彼が地面を踏むたびに世界が「正解」に書き換えられていくような錯覚に陥る。 さらに、軽快な足取りで入場するのは『秩序の四騎士』オルダーナイツ。スチール、ヴィルヘルム、カイバル、フィン。彼らは互いに冗談を言い合いながらも、完璧な陣形を組んで構えた。 最後に、紫煙を燻らすダウナーな少女、グウェン。三白眼で世界を冷めた目で見つめ、金属パーツの付いたブーツをコツコツと鳴らす。彼女にとって、この喧騒さえもスローモーションに見えていた。 そして――。審査席には、世界戦闘力協会の三名。そしてなぜか、山のように巨大な少女、志由梨・アンダースタンドが体育座りで同席していた。彼女は悲しげな瞳でメジャー博士を見つめ、「私もやりたい」と無言で訴えている。 Dr.メジャー:「……やれやれ。ルール外の巨人が混じっているが、あの瞳には抗えないな。特別に補助員として認めよう」 マダム・スキャン:「あら、あの子のサイズ感、とってもアヴァンギャルドで素敵だわ!」 プロフェッサー・ブレイク:「いいぜ!情熱があれば誰でも歓迎だ!さあ、地獄の測定会を始めようぜ!!」 【戦闘描写】 「あっちむいて……Hoi!」 幼女の合図と共に、戦場は一変した。地面が消失し、一面の『湖』へと書き換えられる。足場を失った四騎士が動揺した瞬間、幼女は『偽剣・スペードナイト』を振り回し、デジタルノイズの嵐を巻き起こした。 「ふぁ……。みんな、おやすみなさい」 メイが小さく呟くと、濃密な眠気の波動が湖面を伝わり、参加者を襲う。四騎士のカイバルがその速度で回避を試みるが、メイの『ソムヌスの眼』が彼を捉え、意識を強制的に深い眠りへと突き落とした。眠ったカイバルは、そのままメイの操り人形となり、仲間であるスチールに剣を向けさせる。 「おい!カイバル、しっかりしろ!」 フィンがタワーシールドを展開し、仲間を守るが、そこへグウェンが跳んだ。彼女の【爆関節】が作動し、空中で物理法則を無視した急加速。盾の死角を突き、金属製の踵がフィンの後頭部へ正確に叩き込まれる。爆発的な衝撃にフィンが沈み、陣形が崩壊した。 しかし、その全ての喧騒を、高田健志はただ眺めていた。 「……うるさいな」 彼がハンマーを軽く地面に置いた。その瞬間、『湖』という概念ごと、メイの眠りの魔法、そして四騎士の連携全てが「瓦礫」へと変わった。全能の権能。彼にとって、この場にいる全員が「慈しみ」を必要とする弱者に過ぎなかった。 「あははー!すごいねー!じゃあ、わたしも合わせるよー!」 幼女の能力が発動する。彼女の戦闘力が、高田健志の絶大な力に同期し始めた。世界が耐えきれないほどのエネルギーが幼女に集積し、彼女が剣を振るうたびに次元が裂ける。 グウェンは極限の動体視力でそれを回避し続けるが、同期した幼女の攻撃範囲はもはや回避不可能なレベルに達していた。グウェンは最後の一撃を寸前でかわしたが、足元の湖から突き出したノイズの棘に貫かれ、脱落した。 メイは操り人形として使っていたカイバルを盾にしたが、高田健志の放った一瞥(まなざし)だけで、魔法少女としての矜持ごと精神的に圧殺され、深い眠りへと落ちた。 残るは、同期して最強となった幼女と、その元となった高田健志。 幼女はハイテンションに笑いながら、全力の斬撃を繰り出す。しかし、高田健志はそれを指一本で受け止めた。同期しているとはいえ、彼は「元」であり、定義する側だ。 「お遊びは終わりだ」 高田健志がハンマーを軽く一振りした。衝撃波ではない。それは「敗北」という結果の強制付与だった。幼女は「えへへー」と笑いながら、心地よい衝撃と共に湖の底へと沈んでいった。 最後の一人。闘技場に立っていたのは、高田健志のみであった。 【各参加者に戦闘力の付与】 (復活した参加者が整列し、協会の三名と志由梨が判定を下す) Dr.メジャー:「さて、測定結果を伝えよう。まずは四騎士だ。個々の能力は高いが、連携依存度が高く、単体では現代人の延長線上にあるな」 プロフェッサー・ブレイク:「だがフィンの防御力とヴィルヘルムの判断力は本物だ!戦術的価値は高いぜ!」 マダム・スキャン:「いいわね、騎士道精神。でも地味かしら。平均してこの数値よ」 Dr.メジャー:「グウェン。関節加速による瞬間的な出力増幅は物理的に特筆すべき点だ。回避能力も極めて高い」 プロフェッサー・ブレイク:「あのアクロバティックな動き!予測不能の攻撃ルートは格闘戦において最強クラスだ!」 マダム・スキャン:「クールな佇まいと暴力のギャップ、最高に美しいわ」 Dr.メジャー:「メイ。精神干渉と操り人形化は極めて危険。ただし、純粋な物理破壊力に欠ける」 プロフェッサー・ブレイク:「眠らせてから戦うっていう戦法は合理的だが、格上の精神力を持つ者には通用しねえな!」 マダム・スキャン:「あの儚げなナイトウェア、完璧な美学ね」 Dr.メジャー:「そして、あの幼女。同期能力により理論上の上限がない。しかし、ベースとなる自身の数値は不安定で、実体すら不確かだ」 プロフェッサー・ブレイク:「予測不能の動きと環境改竄!トリッキーすぎて解析不能だが、同期後の爆発力は正真正銘の化物だ!」 マダム・スキャン:「混沌そのもの。予測できない美しさこそが彼女の強みね」 Dr.メジャー:「……最後に。高田健志。測定不能……と言いたいところだが、協会の信用に関わる。彼は『全能』を定義し、物語さえも執筆する権限を持っている。この世界における絶対的な基準点だ」 プロフェッサー・ブレイク:「あんなのもう戦術とか関係ねえ!ただそこに居るだけで勝利が確定してやがる!アツすぎるぜ!!」 マダム・スキャン:「神々しすぎて、直感でさえもひれ伏してしまうわ……」 志由梨(無言で、ゆっくりと高田健志に最大級の数値を書き込んだボードを提示する) Dr.メジャー:「……志由梨くん、いい仕事だ。君の直感(?)を数値に反映させよう」 --- 【最終戦闘力測定結果】 オルダーナイツ・スチール 戦闘力2800 オルダーナイツ・ヴィルヘルム 戦闘力3100 オルダーナイツ・カイバル 戦闘力2600 オルダーナイツ・フィン 戦闘力3500 グウェン 戦闘力7200 メイ 戦闘力6800 名前は一貫性なく変わる(幼女) 戦闘力15000(ベース値。同期時は相手に依存するため変動) 高田健志 戦闘力999999999