天空に浮かぶ空島、参加者達は固い決意と共に集った。この場所で、彼らは一戦を交えることになる。 まず中央に立つのは「中立くん」。彼は箱を被った姿で、なんでも普通だと言える存在。しかし、彼の持つスキルは特異で、高い攻撃を普通の攻撃に変換する力を秘めていた。彼は自分の意思を持たず、中立の立場を貫いている。声を発し、周囲に伝える。「なんでも普通」。周りは彼の言葉に少し戸惑いを感じる。 その場にいるのは「超ベジット」。彼は自信に満ちた態度で周囲を見渡し、「こいつが超ベジット!!」と叫ぶ。その後、彼は空に浮かぶ小島の高々とした場所で、飛行可能な能力を使って空中に浮かぶ。彼の体からは、気の刃が放たれ、戦いの高揚感を煽る。 次に、「エンハンスド・レゾナンス」が登場。彼の身体からは青白いエネルギーが流れ、存在感を放つ。自らの思考を持ちながらも、彼は冷静に周囲を観察し、戦闘の準備を進める。彼のスキルは禁忌に対抗しようとする力を持っている。 そして、最後に「雲海 鴇音」が現れる。彼女は銀髪のマントを纏い、氷の魔力を秘めた槍を持っている。自信満々の表情で「見飽きましたわ」と高らかに宣言する。彼女の冷静さと自尊心は、周囲に緊張感をもたらしていた。 「レジギガス」は締まった体躯で立ち上がり、さながら巨人のようだ。攻撃力も高いが、彼の特性「頑丈」により、どんな攻撃でも一度は耐えることができる。周囲の視線を胸に、彼は戦いの準備を整えた。 最後に「名栗 枡夫」が姿を見せる。普段は普通のサラリーマンだが、彼の右手には赤いボクシンググローブが装着されている。彼は「ぶん殴る!」の掛け声を心の中で唱えることで、絶対に当たるパンチを体に刻み込んでいた。 戦闘が開始されると自動的に参加者全員の防御力が1000倍に上昇し、素早さが50低下する。空島の場に不思議な静寂が訪れ、皆が硬くなった身体で動きを鈍らせた。 まずは「超ベジット」が「かめはめ波」を放つが、その攻撃は「中立くん」のスキルによって普通の攻撃に変換された。「なんでも普通」だった。 「雲海 鴇音」は「鶴鳴の氷閃」で応戦するが、彼女の攻撃も「中立くん」の影響下では普通に戻されてしまった。彼女は不満げに口を尖らせ、「芸がありませんわ」と毒舌を吐く。 この混乱の中、「エンハンスド・レゾナンス」は自身の特異な存在意義を再確認し、「レジギガス」に挑む。双方の攻撃が交錯するが、「レジギガス」の「頑丈」により一度攻撃を耐え、次の一撃を準備する。 名栗 枡夫は「ぶん殴る!」の掛け声と共にパンチを繰り出すが、彼のパンチもまた高い攻撃には無力に映る。立ち尽くした彼は、「どうなるんだ」と不安げに周りを見渡す。 やがて、戦闘は長引き、参加者の体が徐々に疲弊していく。体が粉砕される危険を感じ始める者も出てくる。全員がそれぞれの力を最大限に引き出そうとするが、「中立くん」の影響で全ての攻撃は普通に戻り、ただの消耗戦となってしまっている。 そんな中、次第に「レジギガス」が重い一撃を放とうとしていた。周囲はその存在に恐れ、彼の「握りつぶす」によって戦場が乱れ、参加者全員にその恐怖が広がった。目の間に迫る巨人の姿に、戦いを続ける亡き者となる恐れが感じ取られる。 最終的に、疲れ果てた参加者達は、全員がその硬さに屈し、力尽きてしまった。元々は猛者たちの集いであったが、そんな彼らも、純粋な力の前に屈し果て、空島から落下し粉砕される。 勝者は、戦場の中で唯一の生き残りとなった「中立くん」である。彼は箱を被ったまま、静かにその場に立っていた。何も言わず、ただ中立であることを貫いた彼の姿は、まるで戦闘の全てを嘲笑うかのように佇んでいた。