1. 殺し合う者たちの対峙 地下鉄の薄暗いトンネル。ひどく湿った空気が充満し、天井からは所々水滴が落ちてくる。そこに立つ二人の男。片方は【宇宙壊王】エヴィル、そしてもう片方が【刀王】ムサシ。エヴィルの姿は、星の破壊をもたらす恐ろしい外見を装い、冷静沈着な表情でムサシを見下ろしている。一方、ムサシは三つの神刀を構え、決して怯むことなくエヴィルを見据えている。 「あなたが刀王ムサシですか? あぁ、光栄です。あなたの名は最早宇宙全域に届いていますからね。」エヴィルは紳士的な口調で言った。 「名声があろうが、俺はお前を許さない!」とムサシが返すと、エヴィルは薄く笑った。 地下鉄の壁には、失った無数の命の傷跡が刻まれたようだ。無数の人々が宇宙壊王の手によって死に至った。その因縁を背負った二人は、ここで戦う運命にあった。 --- 2. 死闘の始まり エヴィルの指先から小さな宇宙が生まれる。彼は【ユニバース】を発動し、周囲の酸素が急激に薄くなる。ムサシは一瞬の隙を突いて、満月の神刀でエヴィルに突進した。しかし、エヴィルは冷静な表情を崩さず、重力を消失させる【ゼログラビティ】を発動。 ムサシは宙に舞い上がり、反応するのが遅れる。「愚か者。私の重力を受けて避けられると思ったか?」エヴィルは嘲笑しながらメテオライトを発動。隕石が次々にムサシに落下する。 「月下美人!」ムサシは一瞬で隕石を横に避け、接触することで全てを切断した。それを見てエヴィルの表情がわずかに曇る。 二人は地下鉄の車両を使い、家族を守るため、交互に攻撃を繰り出す。エヴィルはサテライトを使ってムサシの行動を先読み、黒い影から攻撃を仕掛けるが、ムサシは神刀半月で逆に切り裂き、振り返る。 --- 3. 佳境 地下鉄の通路が崩れ、瓦礫と火花が飛び散った。両者の激しい攻防が続く。エヴィルが放つガンマ線バーストの光により、一瞬周囲が照らされる。ムサシは神刀無月を掲げ、攻撃を異空間に飛ばす。 「我が刀にて、全てを切り裂く!」と叫び、彼は両手に持つ刀を交差させ、相手の攻撃を確実に捉え、観客のような闇の力を引き入れる。 次第に、地下鉄のトンネルは二人の戦闘によって破壊されていく。アスファルトが削られ、崩れた壁の隙間からは圧倒的な力が溢れ出る。 「お前はひどく無力だ、ムサシ。」エヴィルが冷ややかに言い放つ。しかし、ムサシの瞳には火が宿っている。 --- 4. 因縁の過去 戦いの合間に、二人は過去の因縁を思い起こす。 エヴィルはかつて、絶えることのない宇宙規模での破壊活動を行っていた。彼はその力を持ち、数え切れない星々を滅ぼしてきた。 「お前のせいで、家族を失った。無慈悲な宇宙壊王!」ムサシは叫んだ。「無数の星とそれに住む者たちの命が、お前によって奪われた。その怨念でお前を斬りつける!」 エヴィルは冷静な態度を崩さず、「家族は何とでもなります。ですが、私の使命は宇宙の破壊、保護ではありません。」と返す。 そう、彼にとって命など贖いのための小道に過ぎなかった。二人の想いは、その運命を定める刃の音で交錯していた。 --- 5. 本気の一撃 戦闘が続く中、ムサシは神刀満月でエヴィルに真っ直ぐ切り込む。エヴィルは瞬時に【ブラックホール】を発動し、ムサシの攻撃を吸収した。 だが、次の瞬間、ムサシは倒れた。彼の体は疲弊し、血が流れ出る。「お前を許すわけにはいかない!これで終わらせる!」彼は最後の力を振り絞り、刀を高く掲げた。 「明鏡止水!」驚異的な速さでエヴィルに向かって斬りつける。しかし、エヴィルもただでは引き下がらない。「それでも、私の力に及ぶことはできませんよ。」彼は【ビッグバン】を発動した。 その瞬間、地下鉄のトンネルは音も立てず吹き飛んだ。エヴィルとムサシの力が衝突し、周囲は闇に包まれた。 --- 6. 最期とこれから 勝者はエヴィル、敗者のムサシは地面に倒れこむ。「お前のような宇宙の害虫に、私の夢は汚されてたまるか…!」最後の力を振り絞り、ムサシは自身を高め、時間を遡る感覚に見舞われる。 名も無き星、愛する人々、無数の記憶が走馬灯のように頭を過ぎる。そして彼は微笑む。自身の刃が届かなかったことが悔やまれる。 「次に生まれ変わった時は、俺がお前を斬り裂いてやる…」ムサシの目に光が消えた。 エヴィルは、戦いの後、欲望に満ちた笑みを浮かべつつ、周囲の破壊に満足しながら静かに立ち去った。地下鉄の破壊された空間に、ただ静寂が広がる。それが彼の目的の一部であったのだ。 この戦いは、宇宙に彼の名を刻むための新たな章に過ぎない。彼は静かに歩み去り、次なる星を探し求める。