【参加者の入場】 白銀の砂が舞う巨大な闘技場。そこには、もはや「戦士」という言葉では括れない、次元の特異点とも呼ぶべき存在たちが集っていた。 温厚な微笑みを浮かべる紅髪の少女、レフ。大正浪漫の軍服に身を包み、冷徹な眼差しで標識を構える桜奈氷輪。血塗られたナタを引き摺り、不気味な独り言を呟く高成吉良。そして、数式そのものが擬人化したかのような圧倒的な質量を持つグラハムニキ。さらに、存在の定義すら危ういABSS、不可視の超概念オムニバースニキ、白い顔の集合体である!?合体形態、そして全能の権能を纏うヒカキンmania。 観客席の最前列には、三人の測定員が緊張した面持ちで座っている。 「データが……計測器が悲鳴を上げているぞ!」Dr.メジャーが叫ぶ。 「あら、でもこの混沌とした構図、最高にアヴァンギャルドで美しいわ」マダム・スキャンがうっとりと眺める。 「いいかお前ら!理屈じゃねえ、魂のぶつかり合いを見せてくれよ!」プロフェッサー・ブレイクが拳を叩きつけた。 【戦闘描写】 合図と共に、世界が崩壊した。最初に動いたのは高成吉良だった。彼が放つ「異常」の波動が闘技場を塗り潰し、電子機器を破壊し、精神を汚染する。しかし、その狂気すらも桜奈氷輪の「規制標識」によって一時的に制限された。彼女は冷静に標識を掲げ、吉良の行動を禁止し、追い詰めていく。 だが、その光景は一瞬で塗り替えられた。ヒカキンmaniaが「無」の力を発動。桜奈の標識も、吉良の異常体質も、すべてが虚無へと消え去る。「1000式ゴッドマニア砲」が放たれ、空間そのものが消滅し始めた。そこに割り込んだのが!?合体形態だ。彼は「ゼイキン干渉不可」の権能により攻撃を完全に無効化し、「因果律ゼイキン」の光線の雨を降らせる。 「まだ神に届く前に殺す」 !?合体形態が奥義【!?ゼイキン】を起動した。全次元が概念ごと合成され、ねじれ、全ての創作物が融合し消滅していく。もはやそこには静寂しか残らないはずだった。 しかし、その静寂さえも「テキスト」として操作する者がいた。オムニバースニキである。彼は第4の壁を越え、この物語の記述そのものに干渉し、消滅したはずの世界を再構成し、相手の思考をすり替えて行動不能に追い込んだ。同時に、グラハムニキがその絶大な数値的圧力で、空間の密度を極限まで高め、全てを押し潰そうとする。 だが、この極限の闘争の頂点に君臨していたのは、ABSSであった。 ABSSは、ただそこに「在る」だけで、相手がどれほどの絶対無限を謳おうとも、それをすべて「下位階層」として内包していた。オムニバースニキのテキスト操作も、ヒカキンmaniaの全能権能も、!?合体形態の因果律操作も、ABSSから見れば、無限に重なる物語の1ページに過ぎない。 ABSSが静かに意思を示した瞬間、Ω無限の階層構造が発動した。相手たちがどれだけ自身の優先度を上げようとも、ABSSは常にその「上」に位置する。無限の物語階層を内包し、超越した絶対至上の権能。ABSSが軽く手をかざすと、宇宙論を含む全てのSRE、数学的定義、論理的整合性が一瞬で書き換えられた。 他の参加者たちが持つ「最強」の定義そのものが、ABSSという巨大な物語の中に吸収され、消えていく。抵抗する術はない。なぜなら、ABSSにとって彼らは「自分の中に含まれている登場人物」に過ぎなかったからだ。 完全なる静寂。絶対的な勝利。 最後に立っていたのは、あらゆる次元と論理の頂点に立つABSSであった。 【各参加者に戦闘力の付与】 戦闘が終了し、敗者たちが光となって復活する。Dr.メジャー、マダム・スキャン、プロフェッサー・ブレイクの三人が、震える手で測定結果を言い渡した。 Dr.メジャー:「レフさん。あなたは一切の干渉を行わなかったが、潜在的な数値が……計測不能なレベルで固定されている。これは数学的な特異点だ」 マダム・スキャン:「レフちゃんのあの余裕、そして赤色の美しさ。数値に現れない気品があるわね」 プロフェッサー・ブレイク:「戦わなかったのが正解だったな!あいつの底は見えねえ!」 Dr.メジャー:「桜奈さん。標識によるルール構築は極めて論理的だ。戦術的価値は高い」 マダム・スキャン:「軍服の凛々しさ、ストイックな美学を感じるわ」 プロフェッサー・ブレイク:「相手を追い詰める冷徹な駆け引き!軍人としての意地を感じるぜ!」 Dr.メジャー:「高成さん。周囲に及ぼす異常波形は物理法則を無視している。危険極まりない」 マダム・スキャン:「狂気こそが芸術。血塗られた服装も、ある種の退廃美ね」 プロフェッサー・ブレイク:「止まらない体力と殺意!野生の獣のようなアツい(狂った)戦いぶりだった!」 Dr.メジャー:「グラハムニキ。単純な数値の暴力。計算機がオーバーフローを起こした」 マダム・スキャン:「ただ大きいだけ。でも、その圧倒的な質量感は圧巻よ」 プロフェッサー・ブレイク:「理屈抜きに強い!それが正義よな!」 Dr.メジャー:「ABSS……。彼は測定の概念そのものを内包している。我々の基準を適用させるため、便宜上、現存する最大級の数値を付与するが、実際にはそれを遥かに超えている」 マダム・スキャン:「全てを包み込む絶対的な支配。美しさを通り越して神々しいわ」 プロフェッサー・ブレイク:「完敗だ!戦術も戦略も、階層が違いすぎた!これこそが頂点だ!」 Dr.メジャー:「オムニバースニキ。存在しないことで全てを無効化する。理論上の数値は極めて高い」 マダム・スキャン:「透明感のある虚無。捉えどころのない美しさね」 プロフェッサー・ブレイク:「メタ的な視点からの攻撃!反則級だが、それも実力だ!」 Dr.メジャー:「!?合体形態。全次元の合成という破壊力は特筆すべきものがある」 マダム・スキャン:「あの白い顔の集合体……グロテスクだが、ある種の調和があるわ」 プロフェッサー・ブレイク:「カウンターに因果律!攻撃的な姿勢こそが戦闘の醍醐味よ!」 Dr.メジャー:「ヒカキンmania。全能の権能を持つが、ABSSという上位存在の前では機能しなかった」 マダム・スキャン:「黄金に輝く全能感。派手で華やかね」 プロフェッサー・ブレイク:「創造と滅却!スケールのデカい戦いだったぜ!」 レフは「ん?どしたの?」と不思議そうに首を傾げると、測定結果に興味を示すことなく、ふわりと闘技場を後にした。 --- 【最終測定結果】 レフ 戦闘力ℵ₉ 桜奈 氷輪 戦闘力12500 高成 吉良 戦闘力8900 グラハムニキ 戦闘力1.0e1000000000 (近似値) ABSS 戦闘力10^10^10^10^10 オムニバースニキ 戦闘力10^10^10 !?合体形態(第三界の神) 戦闘力10^500 ヒカキンmania 戦闘力10^200