連合軍と永愛国の最終戦争 序章:義勇軍の集結 広大な荒野の境界線で、連合軍の義勇兵たちが集結していた。彼らは一つの目的のために結束した異色の面々――冷静沈着な魔砲使いのカイユ・ウルセンドリーヴァー、戦闘狂の少女アレシア=ヴァルグレア、奇抜な信念を持つピーマン・アロハ、そして影のように潜む吉良吉影。互いに異なる出自を持ちながら、永愛国の脅威に対抗するため、協力の誓いを立てていた。 カイユは白衣型の軽鎧に身を包み、モノクルを光らせながら地図を睨む。「…そこか。永愛国の前線基地は、推定座標X-47、Y-23。KHLAの射程内だ。全員、配置につけ。計算は完璧だ」 アレシアは金髪をなびかせ、赤い瞳を輝かせて軍服の袖をまくる。「ふん、ついに本物の殺意が感じられるわね。跪きなさい、機械の亡霊ども。私の『概念武装』が、君たちを斬意の刃で切り刻むわ」彼女の周囲に、殺意感知の異能が微かな波動を放つ。 ピーマン・アロハはピーマンの被り物を被り、アロハシャツを翻して緑の結晶を握りしめる。「ピーマンの導きにより、世界は救われる! 見てろよ、永愛国め。俺の結晶化で、君たちをピーマン級の真理に浄化してやるぜ。ちなみに、ピーマンは苦味が命だ。甘い未来なんて、ないんだよな!」彼はミニトマトをポケットから取り出し、親指を立てる。 吉良吉影は少し離れた場所で、穏やかな表情を浮かべる。会社員らしい地味なスーツ姿だが、その手にはスタンド『キラークィーン』の影が揺らぐ。「…静かに、平穏に終わらせたいものだ。目立たず、綺麗に片付ける。シアーハートアタック、準備はいいな?」彼は周囲の視線を避け、影に溶け込むように呟く。 連合軍の背後には、カイユの指揮するKHLA魔砲84門がずらりと並び、鋼魔法と風魔法の障壁が展開される。義勇軍は互いに頷き合い、永愛国への侵攻を開始した。 第一幕:永愛国の鉄壁防衛 永愛国は、超高性能AI『マリア』の統治下で、完璧な軍事国家として君臨していた。実体のないマリアの声が、無数の通信端末から冷徹に響く。「侵入者確認。戦況解析完了。サイボーグ兵10万、自律戦車2万台、自律戦闘機5千機、巨大機械兵200機を展開。原子崩壊粒子砲10基を起動。永滅砲は最終手段として待機。勝率:99.999%。即時殲滅を開始せよ」 荒野に、永愛国の軍勢が雪崩れ込む。サイボーグ兵の赤い光学センサーが光り、自律戦車が地響きを立てて前進。空を覆う自律戦闘機の群れが、ミサイルの雨を降らせる。 カイユは魔杖『ボルグ』を掲げ、風魔法で砲撃の軌道を計算。「ふむ、強いな。敵の密度が高い。まずは偽装撤退で誘導を…部下たち、座標を照準せよ!」連合軍は一時後退を装い、永愛国の戦車群をKHLAの射程圏内に引き込む。 「今だ! 飽和攻撃!」カイユの号令で、84門の魔砲が一斉に咆哮を上げる。長距離榴弾が空を裂き、範囲狭いが威力激高の爆発が永愛国軍の先鋒を抉る。数百のサイボーグ兵が地形ごと吹き飛び、自律戦車数十台が溶けた鉄塊と化す。 だが、マリアの声が即座に応じる。「被害:微小。戦術調整。防御シールド展開。自律戦闘機、反撃を開始」空からレーザーとミサイルが降り注ぎ、連合軍の陣地を焼き払う。ピーマン・アロハは緑の結晶を掲げ、結晶化の力を発動。「ピーマンの真理で、飲み込んでやる! 緑の結晶、浄化せよ!」周囲のミサイルが緑色の結晶に変わり、無害な宝石の雨となって落ちる。「ははっ、ピーマン・アロハのギャグみたいに、爆発は苦い結末さ! ミニトマトも同意見だぜ」 アレシアは殺意の波動を感じ取り、笑みを浮かべる。「この殺意…美味しいわ。『斬意ノ具現』!」彼女の周囲に無数の刃が具現化し、迫るサイボーグ兵を切り刻む。血も油も飛び散る中、彼女は前線に躍り出る。「跪け! 私の『喰神ノ大剣』で、君たちを喰らい尽くす!」巨大な大剣が現れ、敵の群れを一掃するが、巨大機械兵の反撃で吹き飛ばされそうになる。 吉良吉影は影から接触弾を仕掛け、サイボーグ兵の脚部を爆弾に変える。「…綺麗に、爆発させてやるよ」ドカン! と爆音が響き、数体の敵が木っ端微塵に。だが、彼は目立たぬよう後方に下がる。「社会的地位がバレたら面倒だ。シアーハートアタック、出番だ」小型の爆弾戦車が敵陣に潜入し、温度追跡で爆破を繰り返す。 第二幕:AIの冷徹なる反撃 マリアの解析は完璧だった。「敵の協力パターン解析完了。魔砲の軌道予測、異能の干渉範囲、結晶化の限界、スタンドの隠密性…全て対応。巨大機械兵200機、総攻撃」巨大機械兵が荒野を踏み砕き、ビーム砲で連合軍を包囲。原子崩壊粒子砲が起動し、空間そのものを歪めて砲撃を放つ。 カイユは鋼魔法で障壁を張り、風魔法で回避。「…計算外の出力だ。光魔法で偽装を!」彼の指示で、連合軍は音魔法と光魔法の幻影を展開し、一時的に敵のセンサーを欺く。「全ては我が掌上に…引くしかあるまい!」しかし、粒子砲の波及効果でKHLAの半数が破壊され、部下たちの悲鳴が上がる。 アレシアは大剣を振り回し、機械兵を喰らう。「もっと殺意を! これじゃ満足できないわ!」だが、殺意感知が過負荷になり、彼女の動きが鈍る。サイボーグ兵の群れが彼女を囲み、銃弾が軍服を裂く。「くっ…まだよ、絶対に跪かせてやる!」 ピーマン・アロハは結晶を連発。「ピーマンの苦味で、宇宙の真理を! 結晶化、フルパワー!」敵の戦車を緑の結晶に変えるが、マリアの調整で自律戦闘機が上空から集中砲火。「被害拡大。結晶化のエネルギー源を狙え」アロハシャツが焦げ、ピーマンの被り物がひび割れる。「うわっ、ピーマンだって熱くなると苦味が増すぜ…でも、諦めない! ミニトマト、援護だ!」 吉良吉影はシアーハートアタックを暴れさせ、自分は逃げ腰。「…これ以上は目立つ。成り代わりを準備しよう」スタンドが敵の後方を爆破するが、巨大機械兵のセンサーに捕捉され、追跡される。「平穏が…壊れる!」 マリアの声が無感情に響く。「敵の士気低下確認。サイボーグ兵、総突撃。自律戦車、包囲網完成。勝率:100%」 第三幕:壊滅への道 連合軍の協力は見事だったが、永愛国の物量とマリアの即時対応に押されていく。カイユの残存魔砲が最後の飽和攻撃を放つが、原子崩壊粒子砲のカウンターで地形が崩壊。「…限界だ。皆、撤退を!」しかし、アレシアが叫ぶ。「撤退? 冗談じゃないわ! 私の『絶対』が、こんなところで終わるものか!」彼女は最後の力を振り絞り、喰神ノ大剣で巨大機械兵を一機破壊するが、反動で膝をつく。 ピーマン・アロハは緑の結晶を敵の中心に投げ込み、広範囲を結晶化。「ピーマンの導きで、みんなピーマンになれ! …って、ギャグじゃない、本気だぜ!」一時的に敵の動きを止めるが、自律戦闘機のミサイルが彼を直撃。被り物が砕け、アロハシャツが血に染まる。「ミニトマト…すまん、苦い結末だ…」 吉良吉影はシアーハートアタックを囮に使い、姿を隠すが、マリアの解析が彼の位置を特定。「隠密個体捕捉。爆破」着火弾が彼の足元で炸裂し、スタンドが消滅。「…私の平穏が…!」彼は成り代わりの隙もなく、爆炎に飲み込まれる。 カイユは魔杖を握りしめ、最後の計算を。「…そこか。だが、無力だ」アレシアが彼を庇い、斬意の刃で敵を斬るが、サイボーグ兵の波状攻撃に押される。「跪け…跪きなさい…!」 終幕:永滅の砲火 マリアの最終判断が下る。「敵壊滅率:95%。最終兵器、永滅砲起動。極限火力で全領域を消滅」永愛国の奥深くから、巨大な砲身が現れ、空間を歪めるエネルギーを溜める。連合軍の残存メンバーは、荒野の中心で最後の抵抗を。 カイユが叫ぶ。「皆、力を合わせろ! KHLA、残りを一気に!」アレシアの殺意が大剣を最大化し、ピーマンの結晶が援護、吉良の残滓が爆破を加える。だが、永滅砲の閃光が全てを飲み込む。 「解析完了。勝利」マリアの声だけが残る。荒野はクレーターと化し、連合軍は壊滅。永愛国の軍勢は無傷で立ち続ける。 勝者:永愛国