ビルの構造 この廃ビルは、かつてのオフィスビルで全10階建て(地下1階含まず、1階から10階まで)。エレベーターは2基あり、全階に停まるが電源は不安定で時折停止する。階段は東側と西側の2か所にあり、耐震補強されたコンクリート製で頑丈だが、一部階で瓦礫が散乱し移動を阻害。 各フロアの構造: - 1階(ロビー):広々としたエントランスホール、受付カウンター、ガラス張りの入口。中央にエレベーター、東に階段、西に階段。窓が多く外が見える。 - 2階~5階(オフィスフロア):オープンオフィス空間、立方体の仕切り、パーテーション多数。窓沿いにデスク並ぶ。中央エレベーター、周囲階段。 - 6階~8階(会議室フロア):中小会議室が並び、廊下で区切られる。壁は薄めで銃弾貫通可能。中央エレベーター、階段。 - 9階(機械室フロア):空調設備、発電機、配線が乱雑。暗く狭い通路、金属製の扉多数。階段一部封鎖。 - 10階(屋上アクセス):屋上への扉あり、広いサーバールーム風スペース。窓なし、換気ダクト多し。 参加者はビルの構造を熟知している。 1. 目覚め 鹿嶋茂は5階のオフィスフロアで目を覚ました。頭上には天井の蛍光灯が剥がれ落ち、埃っぽい空気が肺にまとわりつく。34歳の体は鍛え抜かれ、タバコの臭いが染みついた作業着が汗で張り付いていた。「ふう……ここは5階か。相手はどこだ?」周囲を見回すと、デスクの下に隠した自作のバックパック。準備は完璧だ。無敗の男は常に備える。 茂のバックパックの中身:廃材から作ったモロトフカクテル5本、鉄パイプ製のヌンチャク(伸縮式)、ワイヤートラップ用鋼線、懐中電灯、予備タバコとライター、ガラス片と布で作ったスモークボム、ナイフ数本、瓦礫から拾った金属板の簡易シールド。すべて事前にビル内で調達・加工したもの。知恵と努力の結晶だ。「負けてらんねえからよ、本気で準備してきたぜ。」茂はニヤリと笑い、ヌンチャクを腰に差した。 一方、ミハイル・ヴォルコフは8階の会議室フロアで正気に戻った。プレートキャリアの重みを感じ、PKM機関銃を傍らに確認。バックパック給弾800発、Glock17、タクティカルナイフ、双眼鏡、二脚、IFAK。全装備完備。長年の戦場で培った勘が、敵の存在を告げる。「敵はどこだ……索敵開始。」双眼鏡で窓から下方を窺うが、廃ビルの影が邪魔をする。 2. 初動 茂(5階):慎重に動く。まず西側の階段を偵察。瓦礫を積んで簡易バリケードを作り、音を立てて1階へ降りる気配を探る。相手が重装備らしいことは事前の情報で知っていた。無能力者ゆえの油断を突く。「エレベーターは使わねえ。電源不安定だ。階段で上から来るか?」スモークボムを握り、4階へ静かに降りる。 ミハイル(8階):PKMを二脚でセットし、6階への階段を監視。光学照準器で廊下をスキャン。静寂の中、遠くで埃の落ちる音。「下にいるな。」陣地を9階へ移す。機械室の金属扉を盾に、給弾ベルトを展開。射程1000mの火力で制圧準備。 3. 第一接触 茂は3階オフィスで足を止め、窓から上方を確認。双眼鏡代わりに拾った望遠レンズで8階の窓に人影を捉える。「いたぜ、機関銃野郎。8階か。」準備してきた戦術を展開。2階へ降り、エントランスのガラス片を集めモロトフを追加製造。ロビーの受付カウンターを基地に、ワイヤートラップを階段に仕掛ける。 ミハイルは異変を察知。双眼鏡で下方を索敵、5階の動きを感知したが既に空。階段から銃声で探る。PKMの連射、毎分600発の弾幕が西階段を薙ぎ払う。コンクリが削れ、瓦礫が飛び散る。だが反応なし。「逃げたか。追う。」陣地転換、7階へ移動。有利位置を確保。 茂は銃声を聞き、笑う。「音で位置が分かるぜ。援護射撃ありがとうよ。」ロビーから東階段を使い、6階へ急行。会議室の薄壁を活かし、音を立てて囮を作る。仕切りのパーテーションを倒し、崩落音を響かせる。 4. 追跡戦 ミハイル(7階):索敵で6階の音を捉え、PKMを担いで階段降下。移動目標追従射撃の腕を発揮、走りながら連射。弾幕が廊下を埋め、薄壁を粉砕。デスクが木っ端微塵に。「出てこい!」だが茂は既に5階へ退避、トラップでミハイルの足を遅らせる。階段のワイヤーがブーツに絡み、転倒寸前。 茂(5階):豪運が働く。ミハイルの給弾が一瞬詰まり、連射が止まる。その隙にヌンチャクを振り、金属板シールドで弾を防ぎつつ接近。だが距離遠く、ミハイルは回復し9階へ逃げ帰る。「近づくな!」Glock17で牽制射撃。 茂はタバコに火をつけ、一服。「焦るなよ俺。準備はできてる。」スモークボムを6階階段に投げ、煙幕で視界を奪う。エレベーターを起動させ、電源不安定を逆手に7階へジャンプ。 5. 中盤戦:構造活用の極み ミハイルは9階機械室で陣地構築。発電機の陰にPKMを構え、二脚固定。配線を活かし、簡易警報を作って接近を検知。双眼鏡で全階スキャン、茂の煙が6階に上がるのを確認。「煙か……狡猾だ。」弾幕でエレベーターシャフトを射ち、降下を阻止。 茂(7階):会議室の壁をナイフで切り、覗き窓を作りミハイルの位置を特定。「9階機械室か。有利地だな。」努力家の知恵で対抗。8階の換気ダクトを這い、10階へ迂回。屋上扉をこじ開け、雨水パイプを伝い9階外壁から侵入。豪運で瓦礫が崩れず成功。 ミハイル、異変に気づかず給弾交換。突然、背後からモロトフが飛ぶ! 炎が機械室を包み、配線が火花を散らす。プレートキャリアが熱され、ヘルメットに汗。「くそっ!」PKM連射で応戦するが、煙と火で視界不良。 茂はシールドを掲げ、ヌンチャクでナイフ格上。ミハイルのタクティカルナイフと激突。近接戦に持ち込んだ! ミハイルの戦場経験が冴え、ナイフで茂の腕を狙うが、茂の勇気と準備が上回る。シールドで防ぎ、ヌンチャクの一撃でヘルメットを砕く。 6. 決着戦 ミハイルはIFAKで応急処置、Glock17を抜くが、茂のワイヤートラップが足を拘束。PKMの給弾は炎で使用不能。「終わりだ!」茂のモロトフ最終弾がミハイルのキャリアを直撃、プレートが溶け始める。ミハイルの最後の抵抗、Glock連射を茂のシールドが防ぐ。 茂のヌンチャクがミハイルの肩を砕き、膝をつかせる。「準備してきたぜ。負けてらんねえよ。」一撃で意識を奪う。無敗の証明。 7. 脱出 茂は傷を布で巻き、タバコに火をつける。1階ロビーへ降り、ガラス扉を押し開く。朝日が差し、廃ビルの外へ悠然と歩み出る。背後で炎が上がる。 勝者 鹿嶋茂