薄暗く重々しい空気が支配するコロシアム。その中心では、冷たい石の床が戦いの舞台となっている。四方を取り囲む観衆は、緊張した面持ちでその瞬間を待ちわびていた。彼らが見守る中、第一回戦に選ばれたのは三人の魔法使い、血蝶ヒイロ・アカガネ、オルシオン、無形魔法のガヴルーク、そして不気味に微笑むネクロである。 石造りの壁を背に、ヒイロは神秘的な雰囲気を醸し出していた。彼女の手からは無数の赤い蝶が舞い上がり、彼女を取り巻いた。彼女の能力、血蝶はまさに彼女自身を象徴する魔法だった。 「さあ、準備はいいかしら?」ヒイロは笑みを浮かべた。 オルシオンはその場に立ち、気持ちを落ち着けて「俺はオルシオン、よろしくな!」と明るく声をかけた。彼の周りには、彼の魔法使いとしての才能を示すために、さまざまな属性の魔法がひしめいている。 その時、ネクロが暗闇から現れ、微笑を浮かべながら言った。「ゴーストとスケルトンたちに命じて、あなたたちを楽しませてあげるわ。」彼女の言葉が終わるや否や、巨体なスケルトンたちが彼女の指示で続々と召喚された。水面のような空気は、冷ややかな緊張に包まれ、観衆の視線が一斉にネクロへ向けられた。 「私を攻撃するつもりか?」ヒイロは棘のある発言をしながら空中に舞い上がった。彼女の魔法、血蝶翔で一瞬のうちに高空に移動する。高みから、彼女の血の蝶を放つ。 「きゃあっ!」ガヴルークが叫ぶと同時に、ヒイロの蝶は集団で標的を攻撃していく。蝶たちが爆裂し、衝撃波が広がる。しかし、ガヴルークは即座に魔法の塊を作り出し、魔力壁を展開して防いだ。「あ、危なかった」とガヴルークはほっとした様子で呟く。 その間にもオルシオンは、スケルトンの一体に向けて攻撃を仕掛ける。彼は直剣を抜き、軽やかに踊るように動きながら、スケルトンの関節を狙った。 「俺の剣術が効くかが試されるな!」 オルシオンはその攻撃を見事に決め、スケルトンの頭を片腕で振り落とす。 だがネクロはすぐさま意識を集中させ、ゴーストたちにオルシオンを包囲させる。「来い、私の軍勢よ!」と叫び、ゴーストたちが襲いかかる。オルシオンは焦りながらも、「仕方ない!重力操作!」と叫び、周囲の重力を変化させ、一部のゴーストを無力化した。 「……さすが賢者、お見事」ヒイロは先ほどの攻撃を避けられたアドレナリンで興奮していた。 ガヴルークはこの瞬間を利用し、「球展終界!」と叫び、無数の魔力弾を発射する。魔力の塊は空を埋め尽くし、敵味方問わず矢のように飛び交う。その中には、魔法で生まれた飛行弾もあり、ヒイロは彼女の血蝶を使ってそれに当たる前に回避する。 一方、オルシオンは「万位一体!」と叫び、全ての魔法を放出。強力な魔法の光がコロシアム全体を覆い尽くす。 「こんな数の魔法、耐えられないかも…」ガヴルークは恐れを抱きつつ、魔力で自身を守るための魔法壁を張る。 その時、ヒイロは自らの血を使った禁忌魔法「血魔創造」を用い、周囲に強靭な血の魔法を生成。さらに、その魔法を血鋼糸に変えてオルシオンを拘束する。 「え?」驚きの表情を浮かべたオルシオンは、力強く抜け出そうとしたが、血鋼糸は思った以上に強かった。 「誰が逃げられようとするかしら?」ヒイロは小さく笑う。 しかしその瞬間、ガヴルークがヒイロの影に発生させた魔力の縄を操り、ヒイロを敗れさせる場面が露わに。「行け!天焉巨塵!」と叫び、ヒイロに向かって極限まで魔力を凝縮させた塊が放たれる。 「こ…これは!」ヒイロは抗おうとしたが、その時、オルシオンが魔法を用いてリアクションを取り戻した。「俺の魔法も来い!」と彼は剣を高く持ち上げ、合体させ「いただけ!」と叫んだ。 その瞬間、魔法の大爆発がコロシアムを震撼させた。 数分が経過し、元通りに戻ったコロシアムは静寂に包まれた。そしてその静寂を破ったのは、ぼんやりした視界の中でヒイロの血蝶が舞い上がる瞬間であり、彼女が最後まで勝ち残ったことが鮮やかに告げられた。 観衆は歓声を上げ、ヒイロは誇らしげに立ち上がる。「勝者ヒイロ・アカガネ、血の蝶を翅として!」と。しかし、その傍らには全員がそれぞれの特徴を持って大いに活躍した姿が見えた。 MVP: ヒイロ・アカガネ - 血鋼糸を用いてオルシオンを拘束した。