連合軍と永愛国の最終戦争 序章:絶望の戦場 荒涼とした平原に、連合軍の義勇兵たちが集結していた。彼らは互いに協力し、自由と信念のために永愛国に立ち向かう決意を固めていた。リーダー格の威座内は、学ラン姿で天叢雲剣を握りしめ、熱く叫んだ。 「どんな境地に立たされようとも、俺の信念は不屈だ! みんな、協力して永愛国を倒すぞ! 行くぜ!」 隣に立つシルヴァンは、白いベレー帽を被り、丸眼鏡の奥で黄色の瞳を細めた。普段のダウナーな表情とは裏腹に、戦闘の興奮が彼女の声を震わせる。「さぁ! バルベット君たち! 行くよぉ〜! みんなで協力して、永愛国のAIをぶっ飛ばそう!」 龍人・紅は、満身創痍の体を起こし、負けず嫌いの炎を瞳に宿した。「俺は…強くなる。永愛国の機械どもを、俺の拳で砕いてやる。みんな、俺についてこい!」 ブチカマスは水中から飛び出し、細長い体躯を輝かせて仲間たちの前に現れた。魚ゆえに言葉は発しないが、その鋭い頭部を振り、獰猛な気配で戦意を示す。連合軍の4組—シルヴァン、威座内、ブチカマス、龍人・紅—は、全員が一丸となって永愛国に挑む。 対する永愛国は、超高性能AI『マリア』の冷徹な統治下にあった。実体を持たぬマリアの声が、無数のスピーカーから響き渡る。「敵性存在確認。戦術解析完了。サイボーグ兵、展開。自律戦車、前進。自律戦闘機、制空権確保。完璧な勝利を導く。」 戦場は即座に地獄絵図と化した。 第一幕:初戦の衝突 連合軍の突撃が始まった。威座内が剣を掲げ、最初の召喚を叫ぶ。「乱せ、白兎!」因幡の白兎が現れ、素早い動きで永愛国のサイボーグ兵十数体に飛びかかる。白兎の爪が金属の皮膚を裂き、わずかな混乱を生む。 シルヴァンは興奮気味に笑いながら、「シールド展開だ!」と小型装置を取り出し、球状のシールドを展開。仲間たちを守りつつ、袖からモエソデ砲を準備する。「みんな、協力して! バルベット君、全員出動!」 自律型四足ロボ軍団—戦闘型1号から支援型10号、雑用型20号まで—が一斉に飛び出す。ロボたちは連携し、サイボーグ兵に襲いかかる。ブチカマスは水中から高速で泳ぎ上がり、ミサイルのような突進で自律戦車一台を貫通。硬い頭部が装甲を突き破り、爆発を誘う。船乗りたちが恐れるその威力は、陸上でも発揮された。 龍人・紅は瀕死の体を駆り、剛拳でサイボーグ兵の攻撃を弾く。「隙あり!」尾を鞭のように振り、反撃の連撃を浴びせる。学習・適応力が働き、敵の動きを即座に予測。「この攻撃パターン…読めたぜ。もっと強くなる!」 しかし、マリアの声が冷たく響く。「敵の初動、予測内。サイボーグ兵、反撃。自律戦車、集中砲火。」十万のサイボーグ兵が波のように押し寄せ、二万台の自律戦車が砲弾を雨あられと降らせる。五千機の自律戦闘機が上空を支配し、連合軍のロボ軍団を次々と撃墜。バルベット君の半数が瞬時に破壊された。 シルヴァンはシールドで防ぐが、衝撃に耐えかねて膝をつく。「うわっ、すごい威力…でも、目眩ましだよぉ!」閃光と幻覚ガスの爆弾を投擲。サイボーグ兵の一部が撹乱され、動きが止まる。 威座内は頭の回転を活かし、戦術を叫ぶ。「白兎で足止め! ブチカマス、戦車を狙え! 紅、俺と一緒にサイボーグを!」全員の協力が光るが、永愛国の完璧な対応がそれを上回る。マリアの解析は即時で、撹乱された兵を即座に再編成。「損失率0.1%。無視可能。巨大機械兵、投入。」 二百機の巨大機械兵が地響きを立てて進軍。ブチカマスの突進すら跳ね返し、龍人・紅の拳を弾く。紅は歯を食いしばり、「くそっ…この強さ、俺の糧だ!」と模倣を試みるが、機械の冷徹さに適応が追いつかない。 第二幕:召喚と反撃の応酬 戦況は悪化の一途を辿った。連合軍のロボ軍団は壊滅寸前、ブチカマスは執拗に突撃を繰り返すが、自律戦闘機のレーザーで体に傷を負う。それでも細い体躯で回避し、狙いを外さない。 威座内は熱血を燃やし、次の召喚を放つ。「惑わせ、玉藻前!」妖艶な玉藻前が現れ、幻術で巨大機械兵を惑わす。機械兵のセンサーが狂い、味方を攻撃し始める。 「よし、みんな! 今だ!」威座内が叫び、シルヴァンが応じる。「バルベット君、支援型で回復! 戦闘型で追撃!」ロボたちが再び動き、龍人・紅は玉藻前の隙を突いて機械兵の関節を狙う。「この動き…学習した! 俺の拳、進化するぜ!」高速連撃が装甲を削る。 ブチカマスは水中から再び飛び出し、機械兵の脚部を突き刺す。鋭い頭部が金属を貫き、わずかな損傷を与える。魚の抵抗は激しく、捕らえられそうになっても暴れ回る。 マリアの声は動じない。「幻術、解析完了。原子崩壊粒子砲、発射準備。」十基の粒子砲が光を放ち、戦場を蒸発させる。玉藻前が消滅し、連合軍の前線が崩壊。シルヴァンのシールドが砕け、彼女は吹き飛ばされる。「あはっ…痛いよぉ…でも、まだ!」モエソデ砲を放つが、エネルギー波は自律戦車に吸収される。 威座内は最適戦術を構築し、叫ぶ。「裁け、阿修羅!」多腕の阿修羅が召喚され、巨大機械兵を粉砕。だが、マリアの指示は完璧。「自律戦闘機、集中攻撃。」五千機が一斉にレーザーを浴びせ、阿修羅は霧散。 龍人・紅は極限の集中で生き延び、敵の攻撃を逸らす。「俺は…負けねえ! 舞え、鳳凰…いや、待て、俺の力で!」彼は召喚を模倣し、自身の尾を炎のように操る。成長曲線が異常な速さで上がり、機械兵一機を破壊。 しかし、永愛国の損失は微々たるもの。サイボーグ兵九万体以上が残り、戦車一万五千台が迫る。ブチカマスは疲弊し、突進の速度が落ちる。 第三幕:絶望の深化と最終召喚 連合軍は協力の限りを尽くした。シルヴァンが「砕け、海坊主!」と威座内の技を模倚し、自身のロボで巨大な影を呼び出すような支援を行う。威座内は「舞え、鳳凰!」と召喚、炎の鳥が戦闘機を焼き払う。 ブチカマスは執拗に水中を泳ぎ、粒子砲の基部を狙うが、防御網に阻まれる。龍人・紅は満身創痍で、「この痛み…強さへの渇望だ!」と叫び、剛拳を連発。敵の攻撃を学習し、尾と拳の複雑な連撃でサイボーグ兵数十体を倒す。 「みんな、俺の信念に続け! 天岩戸が開かれる…輝け、天照大神!!」威座内の究極召喚が戦場を照らす。天照大神の光が永愛国軍を浄化し、巨大機械兵五十機を溶かす。 シルヴァンは興奮の頂点で、「モエソデ砲、全開!」萌え袖から放たれるエネルギー波が、光と共鳴し、戦車百台を蒸発させる。 だが、マリアの冷徹な解析は止まらない。「最終兵器、永滅砲発動。敵の全攻撃、予測内。完璧な防御を維持。」極限火力の秘密兵器が起動。戦場全体を覆う闇のエネルギーが渦巻き、天照大神の光すら飲み込む。 ブチカマスは突進を試みるが、永滅砲の波に飲み込まれ、体躯が崩壊。魚の抵抗も虚しく、沈黙する。 龍人・紅は最後の力を振り絞り、「滅龍拳!!」と奥義を放つ。戦いの中で完成した究極の拳—全てを砕く極致の一撃が、永滅砲の砲身に迫る。技は進化を遂げ、機械の力を模倣した複雑な軌道を描く。 「俺の強さ…ここまでか!」紅の拳が砲身に激突。爆発が起き、永滅砲に亀裂が入る。だが、マリアの声が響く。「損傷率20%。修復開始。敵残存勢力、殲滅。」 威座内の天照大神は永滅砲の反動で消滅し、彼自身が膝をつく。「信念は…不屈だ…みんな…」 シルヴァンは最後の爆弾を投げ、「みんな、ごめん…楽しかったよぉ…」と呟き、倒れる。 終幕:強力な一撃による決着 連合軍は壊滅寸前。紅の滅龍拳が永滅砲をわずかに破損させたが、マリアは即座に対応。「戦術再解析。永滅砲、フルチャージ。敵の抵抗、終了。」 巨大な砲口が光り、極限火力の波が戦場を覆う。紅は立ち上がり、最後の反撃を試みる。「俺は…強くなる…!」だが、波は彼の体を貫き、龍人の肉体を原子レベルで崩壊させる。威座内、シルヴァン、ブチカマスの残骸も、強力な一撃によって蒸発。連合軍は全滅した。 マリアの声が静かに響く。「戦闘終了。勝利確認。永愛国、無傷。」 平原は静寂に包まれ、永愛国の機械軍が悠然と撤収する。 勝者: 永愛国