薩摩の鬼武者、甲冑に覆われた体で前方を見据え、敵との接触を今か今かと待ち望んでいた。彼の心の中には、合戦への期待と、数々の戦場で培った経験が渦巻いている。 「おい!待て、もう来よるかッ!」と高らかに叫ぶ鬼武者。その声は、まるで戦場の鼓舞を感じさせるかのように響く。彼の言葉には戦いの熱が込められており、相手に対する畏れが微塵も無い。 その時、機械のような音を立てて現れた【蒼焔】。蒼い炎をまとい、全てを焼き尽くす凄まじい威圧感を放っていた。しかし、鬼武者はその圧倒的なプレッシャーにこそ興奮を覚え、即座に大きな野太刀を掲げた。 「こい、蒼焔!『黒縄剣術』で斬ってやるけん!」 鬼武者は、技をきかせながら近づく。「ひとォつ!」 彼の剣が蒼焔に向かって振り下ろされる瞬間、蒼焔は冷静にその動きを見極め、身体を瞬時に反応させる。 鬼武者の野太刀が空気を切り裂く音が響く。 「ふたァつ!!」 その攻撃を受けて、蒼焔はまるで意にも介さずに、むしろその強さを楽しむかのように、赤熱したレーザーを放つ【蒼雨】が鬼武者を照らす。彼はそれを軽やかに交わしながら、敵への攻撃の手を休めない。「三っつ!!」 鬼武者は怒涛の攻撃を繰り出す。この瞬間、彼の攻撃力は増大しているのが感じ取れた。彼の技術は、五回目に到達した時、真の威力を発揮するのだ。 「四っつ!!」と叫びながら、彼は更なる一撃を蒼焔に放つ。剣先が蒼焔に届く寸前、蒼焔もその攻撃の予測を立て、おもむろに脚部から爆熱を噴出し短距離を全速で移動する。 蒼焔が避けるように後方に回る。 「終いじゃあッ!【五縄掬べば斬れぬもんなし】ッ!!」 鬼武者は全力で一閃を放つ。刀は蒼焔に向かって直線的に切りつけていく。 その瞬間、蒼焔は不気味なまでに冷静に防御形態へと移行し、彼の身体から放たれる一際巨大な熱核が放たれ、周囲の空気を蒼く彩る。 「【蒼熱】!」 蒼焔はその熱を体に纏うと、強烈な高熱が鬼武者を包み込む。「やっぱりすごか、これは!」鬼武者はこの熱の威力に言葉を失うが、同時にそれが刺激となり彼の血気はますます盛り上がる。 「仲間一緒においですけん!力を貸してけれ!」 仲間たちが駆けつける。その中には、冷静でミステリアスな存在の【最高戦力】御国龍馬がいた。彼は鬼武者の後ろに立ち、蒼焔の圧倒的な力を見極めている。 「おい、ローガン。オレたちの連携が必要だ。」 「任せておけ、おはんを守るために」 彼はそのまま、大気圧を操作し、相手の周囲の空気を圧縮しはじめる。 「いくぞッ!で、ので、うぉぉぉ!」 鬼武者はその隙を見逃さず、再度剣を振り下ろし、すぐさま反撃。「五つ、追加じゃあッ!」 その瞬間、蒼焔のレーザー攻撃が鬼武者を襲う。しかし、鬼武者はそれに立ち向かい、全身を捨てて剣を振る。 「無駄じゃあ、そんなもん!」 彼は身体を守るために野太刀を掲げ、激しい衝撃音と共に攻撃を弾く。御国龍馬はその隙をつき、重力操作を使い相手の頭上から隕石を降らせる。そして、鬼武者とのコンビネーションが絶妙に決まった。 その後、蒼焔の身体は徐々にボロボロになっていく。 「やった、やってやったけん!」と叫ぶ鬼武者であったが、蒼焔も反撃せねばならない。圧倒的な力を持つ彼は、最後の奥義を発動する。 「【終焔・蒼星爆焔】」 彼の周囲に集約された熱が体を包み込み、まるで新星が誕生するかのような爆発を起こす。その光景はまばゆく、鬼武者と御国龍馬の目に焼き付く。 「これはもう、歴史に残る戦闘になるぞ!」と鬼武者が叫び、御国龍馬も冷静に作戦を組む。 だが、時すでに遅し。蒼焔の力は圧倒的であった。2人は全力で応戦するも、最後はその爆発に飲み込まれてしまい、何もかもを消失させてしまった。 激戦の末、決して負けないと思っていた仲間たちも、ついにはその道を閉ざしてしまった。 結果、【蒼焔】の勝利。 戦場にはただ、蒼冷の炎が静かに燃え続けている。