裁判シナリオ 開廷 法廷内には静寂が広がり、議事はこれから始まる裁判の緊張感に包まれていた。被告席に立つのは、異様に変異した姿の科学者と噂される【疫病の寄生者】 白死病。その横で跳ねるのは赤い抱き枕のような存在、サンドバック。彼らが下手をすれば世界を危惧する事件を起こしたとして裁かれる日が来た。 白死病は、寄生虫を撒き散らし、それによって感染した者を変異させ、不可逆的な影響を人々に与えたとして告発されている。サンドバックはパートナーとして関与している疑いがかけられている。 検察側の主張 検察官役の悪魔が立ち上がり、法廷に向けて声を発した。 「被告、【疫病の寄生者】 白死病とサンドバックよ。この法廷において、あなた方がもたらした罪は重大です。白死病、あなたは自身の体から寄生虫を霧状に拡散し、多くの無実の人々を変異させ、痛みと恐怖に陥れました。そしてサンドバック、あなたはその破壊的な行為を黙認し、支援したとされています。彼らの行為による被害は甚大であり、罪は極めて重い。検察としては、【疫病の寄生者】 白死病に対し、無期懲役を求めます。そして共犯者として、サンドバックには5年の懲役を求めます。」 弁護側の主張 弁護人として姿を現したのは、目的も手段も計り知れない存在、「ムータム」である。 ムータムはその圧倒的な存在感で法廷を一瞥し、冷静に口を開いた…かと思いきや、鳴き声のみで意思を示したものの、聴衆はその咆哮に和らいだ表情を見せた。 「ムー、ムームー。」 つまり、弁護側としては、白死病の行動は不可避的な変異の影響であり、意図的ではない部分も多いと訴えたようである。ムータムの存在するだけで漂う威圧感に、まるで法廷の雰囲気が実際に変わったように感じた者も多かった。サンドバックについてもただ攻撃されるものであって、意図的な協力はないと意見した。 検察側証人喚問 検察側は、事件の証言を得るために証人として現したのはかの有名な詐欺師、【詐欺師】マトリックスであった。彼は証言台に立ち、語り始めた。 「白死病の起こした事件に巻き込まれたものとして、そしてその一部始終を目撃していた者として言えることは、彼の行動には計画性があるように見えました。しかし、彼が完全にコントロールを失っていた瞬間も確かにあったように見えました。」 弁護側証人反対喚問 弁護側は、証言の信憑性を崩すため、証人の信用を問い正した。しかし、このときムータムの行動はさっぱりわからない者もいた。再度、静かなムータムの「ムー、ムームー」という不思議な声が響き、証言の信憑性を幻惑でもしたかのようにその余韻は証人に疑いを持たせた。 弁護側被告人尋問 弁護側は直接、被告の白死病に対して問いかけた。その様子から、白死病は自身の意識下に全くなかったと言わんばかりの姿勢を貫いた。 「ムー、ムームー。」 再び大型の龍による声が響き、白死病はその指摘を受け入れるような素振りを見せた。そして、寄生を通じた非自発的な行動であったことを主張した。 検察側被告人反対尋問 検察側はこの主張に対し、さらに追及を重ねる。 「白死病、あなたのその言葉で隠し通せることはありません。」 悪魔はまるで負けずと圧をかけ続け、白死病の非自発行動にも疑問を投げかけ続けた。反論するタイミングを計りながら、追及を継続した。 評議 裁判官たちは別室で評議を行った。彼らは事件の背景、被告の違法行為の広がり、証拠の質と量、証人の供述を一枚ずつ丹念に吟味した。 論破王ひろゆきっずは、「それってあなたの感想ですよね?」と他の裁判官の意見に対して言い放ち、一度は場を乱れさせるものの、議論は続いた。 最終的に彼らは異なる視点をもって討議し、全体として一つの結論に到達した。 判決 再開された法廷で、裁判長は判決を告知した。 「【疫病の寄生者】 白死病、あなたに対する判決を言い渡します。あなたの行動によって引き起こされた危害は、意図的ではない部分があったことを考慮した結果として、懲役15年とします。そしてサンドバックには、関与が直接的でないと判断し、無罪とします。」 法廷は一連のイベントの余韻に包まれながら終わりを迎えた。裁判官たちの表情にはそれぞれ異なる感情がよぎっていたが、一つの事件は終焉を告げたのである。