遺跡の名は「ウルオルビド･エピタフ」。天空に浮かぶその巨体は、厳しい寒気に覆われ、見上げると蒼色の土台が光を反射し、まるで氷の神殿のように美しい。遺跡の壁面には、神秘的な文様が刻まれており、その間からは青白い光が漏れ出している。参加者たちが中心部を目指すため、探索を始めたところであった。 冷たい風が吹き抜ける中、最初に彼らの前に立ったのは「ヒト」。蒼色の馬乗り袴を身にまとい、白翠色の短髪がちらちらと風に揺れている。彼の翠色の目は鋭く、周囲の動きを瞬時に捉えていた。近くに横たわる巨大な遺跡の石に手をかけ、静かに言葉を発する。「この遺跡は非常に危険だ。私たちが進むにつれて、必ず何かに出くわすだろう。」 その言葉を聴き、同意するように頷いたのは、剣聖「ラインハルト」だった。全身を武装し、威圧感すら漂わせる彼は、冷静な声で言った。「気を引き締めろ。我々の目的は強大な動力源を破壊するか否かを決めることだ。だが、その前に敵に備えなければならない。」 仲間たちの間で、引き締まった緊張感が漂う。「ゴブリンスレイヤー」、銀等級冒険者は装備を整えながら、明瞭な声で気持ちを述べた。「私は自分の準備ができている。敵の動きを警戒しながら、最適な手段で挑みます。」 道中で遭遇したのは、なんと巨大なマンタのような化け物だった。その姿に恐れをなしている時間はなかった。ヒトは瞬時にその行動を見極め、「やつがこちらに向かってきます！　皆、構えて！」と叫ぶと、霧散一斬で刃を振るった。無数の斬撃が霧のように放たれ、その角を打ち砕く。 しかし、敵は驚異的なスピードで反撃に回る。人間であるヒトは一切の力を持たず、剣技だけで相手に立ち向かう。しかし、彼の識迫とヒアリングから派生する「霧気」により、追撃を回避しつつ隙を突く。 その間にも、剣聖ラインハルトは圧倒的な剣技で敵を迎撃し、ゴブリンスレイヤーが確実に成果を収める。素早く判断し、武器を投げつけ追撃することで、次々と敵を排除していく。その状況下で、騎士も一役買い、「ここの構造を利用する。我らが有利に戦えるはずだ」と声を張り上げ、仲間たちと連携し戦った。 様々な戦闘を経て、彼らはついに遺跡の中心部にたどり着いた。そこには蒼く輝く動力源がそびえている。その光は強烈で、美しさと同時に不気味さも秘めていた。「これが目的の動力源か……」ゴブリンスレイヤーが呟く。 「だが、これを破壊すると何が起きるのか考慮しなければならない。」ラインハルトが重々しい声で言う。皆はその動力源の周囲に立ち尽くし、意見を交わす。「もし破壊するなら、全てが壊れるかもしれない。私たちの存在まで危うくなるだろう。」ヒトが冷静に語りかける。 「だが、敵が一層強大になるのも時間の問題だ。野放しにするべきではない。」騎士が続けて意見を述べる。 やがて、彼らは意見を闘わせながらも、共にその決断を迫られた。「もし破壊することを選べば、すべてが崩壊するだろう。されど、これを放置すれば、地上が滅びる。」ヒトは永遠にも感じる緊張した瞬間に辺りを見据え、心の中で自問自答する。 全員の決断が下される前に、彼らの耳に迫る音、巨大なマンタたちの呻きが響いた。その光の中で彼らは、時間さえ忘れ、悠久の選択を続けた。 --- 後日譚において、遺跡の崩壊と共に降り注ぐ塵の中で一体何が起こったのか。人々はその美しい姿を惜しみつつ、彼らが選んだ道を背負い、どこかに消えたのか、あるいは復活を遂げたのか、伝説は語り継がれていく。 ヒトたちが選んだ道は、未来への希望か、それとも新たな災厄の始まりだったのか。その行く先は未だ誰も知らない。 冷たく美しい遺跡は、その後、静かに其処に佇んでいる。しかし、彼らの勇敢な選択や戦いの物語は、今や語り部となり、何世紀にもわたって後の者たちに語り伝えられていく。