暗い深海の水没都市に居を構えるチームBと、秋田の廃屋敷からきたチームAの戦闘が、決戦の地である広大な草原で始まった。どちらのチームもそれぞれの特色を生かし合うがごとく対峙している。 「揺煌、こっちだよ!」と声を上げたのは、艶やかな赤い炎から生まれた揺煌。彼女は、背後で羽ばたく不気味な梟が耳元で囁くアドバイスを受けながら、高速で敵の方に向かって転がる。 「散らせ、肉塊!」と冷静沈着なミールは、自身の左右に現れた肉塊を操り、敵陣へと突撃させる。揺煌は、手を上げ、彼女の技【火車】を一気に放つ。「私の炎に焼かれちゃいな!」と叫びながら前転し、相手へと突っ込む。 チームBの深海は、淡々と攻撃を受け流す準備をしていた。「そんなことしても効果ない……」とポーカーフェイスのまま、左手から水の剣を現し、肉塊を真っ二つに切断する。水が広がるも、ミールの肉塊は復活するが、緩慢な動きになる。 「敵の弱点を探らないと」と、チームAの巻島風介が口を開く。彼は後方からその目で様々な情報を分析していた。他の仲間たちの行動を観察し、必要な指示があればそれを与える。そして、その直後に授けた指令で【八ツ目】のスキルで、敵の動きを解析する。「深海! お前の動きは予測可能だ。」と無情に言い放つ。 すると突然、ウェザーリポーターが空を見上げて叫んだ。「これから曇天にします! そして強風を巻き起こす準備を。」一瞬の静寂を経た後、雷が鳴り響き、チームBへ有利な状況が訪れる。空から雨雲が降り注ぎ、揺煌の炎をかき消してしまった。 「ま…まさか、こんな技が…」揺煌は自らの強力な技を封じられ迷惑な表情を浮かべる。すると、深海が指先から泡を放ち、彼女の動きを封じ込めた。「泡の中に入ったら、遠くへ吹き飛ばすよ…」その時、チームBのアーレンズ・スレイアが大剣を振り上げ、目の前に目立つターゲットを見つけた。 「俺の剣の間合いは広いんだぜ!」と豪快に叫ぶ彼は、巨大化する剣を振るい、揺煌捉えようとした。揺煌は炎の檻【現世炎】を背後に形成し、一気に爆発の準備をする。「よーし、できたのじゃ!」すると、突如として風が強まる。 怪力と肉体の無限のスタミナを持つ彼の巨大な剣が落ちる瞬間、巻島は「やはり間に合わなかったか……」と吐息を漏らした。その剣が地面に叩きつけられると共に、周囲に強烈な衝撃波が広がり、揺煌の炎が一瞬散らばる。 「あれを食らったら、確実に決着がつく」と彼は理解し、素早い分析結果を仲間へ求めるも、深海の触手が肉塊を捉え、引き寄せる。痛みの中から、大剣の衝撃を理解したチームAはまさに負けを悟った ただ一つ、決め手となったのはアーレンズの不断の突撃による。この時、チームBは最後の攻撃にかけるために戦略を組み、ローレンロッチがフレアと共に「そろそろ全て終わらせてやる」と決意する。 最終的に、チームBの強みを活かした連携攻撃によって、揺煌の炎を消して、チームAは崩れ落ちた。勝利したのはチームBである。