樹海の中央に広がる平原は、高い木々の間から薄日が差し込み、地面には濃い緑の草が揺れていた。静寂を破るように一陣の風が吹き抜け、これから始まる戦いの緊張感を漂わせている。この地に集まったのは、名付け親・無条月と、彼に立ち向かう今昔歩み寄る・斎鍔月時と発掘家・仏骨骸禪であった。彼らは、それぞれの目的でこの場所に立っていた。 月はその艶やかな体を揺らし、口元にあらわな微笑みを浮かべる。 「引きなされ、今宵のお相手は一味違う。名を掲げる者達よ、闘志を見せてみよ。」月は静かな口調ながら、その声には威圧感があった。 斎鍔月時はその言葉を聞いて微笑み、杖を軽く地面に叩きつける。「我が命名を誇らしげに思うがよかろう。あんたさんの力を試させてもらうぜ。」彼は素早く、かなりの自信を持って戦闘態勢に入った。 対する仏骨骸禪は、冷静に状況を見極めていた。「その名に恥じぬ戦いを期待致します。力、魅せる時でございますか。」言葉には狂気じみた好奇心が滲み出ている。 戦闘が始まると同時に、月の「業朧」が発動した。彼が唱えた言葉が立ち昇り、祈りのように周囲に広がる。その効果が発揮されると、周囲の空気が重たくなり、月時と禪の強さを引き上げる効果を得た。 しかし、月時は冷静にその状況を見極めていた。「あんたの命名なんぞ、長続きしはせんさ。」杖を振り上げ、彼のスキル『今昔を摘む』を発動させる。月はたじろぎ、その名を一瞬迷う。 それでも月は強気に出た。「名を与えることで力を誇示してみせよう。」月の呪言が響き渡り、目の前の月時の力を徐々に剥がしていく。しかし、月時はまったく意に介さない。「百戦百勝の名など、我に気づかせんさ!」 彼は脳裏に月の名を思い浮かべる。その瞬間、杖から放たれた光が月に直撃し、力を下げる。 一方、仏骨骸禪はじっと待つ。周りの状況を見守り、月時の動きを伺う。「さあ、どう出ますか。お二方。」 月時は引き続き月に向け、自分の存在感を消したはずの禪に対しても手を貸してもらう。今度は彼の「今昔を語る」に任せ、月のスキルを見肥やす。「月の名を奪え!」言葉は宝石のように輝き、空間が凍りつくかのように静まり返る。 「月の名を!弾け、名前の神!」 その時、月が呪言を返し、向けられた一撃が月時を襲った。彼は捌ききれずに受ける。次なる瞬間、月時は一瞬脱力し、無表情のまま宙に浮かぶ。 「異なる名よ、我が名を知らざるが、命名の意味を忘れず。」月はその一言を残し、再び命名の技を繰り出す。しかし、月時はすぐに反撃に転じ、「今昔を継ぐ。」 月はその力に驚愕した。「それは、全盛期の力を復活させる名か!」 だが、月時の経験と技量により、月の呪言を全て受け流す。「今昔を継ぐ!全てを頂きますぞ!」月時の一撃が月を捉え、光が彼を包む。 そして遂にそれは、月の呪言の影響を脱却し、痛打を放つ力を取り戻す。再び斎鍔月時の一撃が決まっていく。 だが仏骨骸禪は月時の動きを見逃さない。「素晴らしい!あぁ、これが戦の喜びか…」禪はその瞬間、長い縄を月に向けて投擲した。「縄鞭!」これは月の動きを封じ込めるべく、幾重にも回転しながら進んでいく。 月はその縄の束に押し込まれる。「好奇心が、あってはならぬ行為よ。」 束縛された月は再び月時に狙われる。彼の杖が一閃すると、月へと向かっていく。「お前の力を見せてもらうぜ!」月の命名によるその力を受けた霊が前面に出た瞬間、月が冷静にその場を捉え直し、相手を無視するかのように流れる。 だが仏骨骸禪の持つ「這い寄らぬ意志」が反響し、月の動きを抑えこむ。幾度もよきタイミングで重力の束縛を感じるも、月の表情は不思議と無感情を保ち続ける。 戦闘が進むにつれて、月時と禪は月を四方八方から狙う。最終的に、月時の一撃が月の心を貫く。だが、その瞬間に月の体は一変する。 月は力強く笑って見せ、呪言にかかれた彼を指さす。「ほんの一瞬の機会を狙うようだな…!」 必死に月防ぎつつ、それでも一撃あたってしまった。 月は斎鍔月時の技を受け止め、自身の力を失い、その場に猛打を繰り出す。 「勝者、いざ迷わず斎鍔月時!」月の笑顔は消えず、次なる機会を補うかのようだ。 「今昔が証明したのだな…しばし、待たれよ。」 ついに樹海の中央では月の呪文が圧倒的勝利を築く結果となり、月時と禪の統合こそ勝利を収めた。 --------------------- 勝者: 今昔歩み寄る・斎鍔月時 MVP: 発掘家・仏骨骸禪