空が不穏な色に染み渡る。地面が大きく揺れ、天地の狭間で争う4者が対峙する。この戦場は恐れられるバトルロイヤル、東の燐光麟獅子《リンコウリンジシ》、西の老森を束ねる天龍ティフォニア、南から現れた狂気の復讐者愛斗、そして北の地面。彼らの力はこの大地を揺るがし、運命を引き裂く。 「貴君、今日はかつてない挑戦となるでしょう。」ティフォニアはやわらかな微笑を浮かべながら、その目を閉じたままで周囲の不穏な空気を感じ取る。彼女の背には金戟双角、魔の宿る第三の瞳が輝き、彼女の叡智を伝えようとしている。 「初めましてだな、暴力の化身よ。」愛斗の声が低く響く。彼が振るう紫色の薙刀は、身に纏った炎とともに不気味に揺らめき、冷血な狂気がその目に仄めかす。「すべてを消すがいい。お前も、その足元の大地もな。」 「仲間は必要だろう、殺し合いだけでは目的を達成できぬ。だったら、私と組もう。」選択肢を提示したのは燐光麟獅子。彼はその全長75メートルの姿を誇示し、光り輝く角が周囲を照らし出す。穏やかな声ながら、その不屈の意志は確固たるものだ。 「皆が一つになる必要などない。私の戦場はお前たちの妨げだ。」地面が低く呻く。彼は全世界を掌握する巨大な存在、その力は自然そのもの。同時に怒涛の津波を引き起こし、攻撃の準備を整える。彼の意志を感じ取り、空が引き裂かれるように波が押し寄せていた。 次の瞬間、燐光麟獅子はその体表を白熱化させ、強力な光を生成する。「熱射光、来い!」彼の放つ光線が宙を切り裂き、驚愕の力でティフォニアへと向かう。彼女はその閃光を見逃さなかった。 「知らぬ者の光は、私の武で断つ。」ティフォニアは素早く身体を軸にし、金戟双角で光の刃を受け止める。その衝突が生む閃光は、周囲を照らし出し、まるで星々が降るかの如く周囲を明るく染めていく。 「狙いが明瞭な分、捌きやすいな、獅子よ。」愛斗が忍び寄り、殺意に満ちた瞬間をつくりだす。「次はお前の番だ。」 愛斗は瞬時に燐光麟獅子の背後に回り込み、紫色の炎で纏った薙刀を振り下ろす。その一撃はまばゆい光の中を穿つようにして、無慈悲に獅子を狙った。しかし、燐光麟獅子はその巨大な体を持て余しながらも、直感で敵の動きを察知した。 「それは無駄だ!」獅子の口から放たれた光が愛斗の前に爆ぜ広がり、まばゆい白光が敵を覆い尽くす。「この光は、他を焼き焦がす。または、姿を隠すこともできる。」 愛斗は一瞬後ろに飛び退く。捨て身の回避行動、避けられたと思った一瞬の間隙を突かれ、他の場面で決着が付いた。 「これで終わりだ。」地面がそのすべてを引き裂き、隆起させる。「マグマの怒りを、思い知れ!」次の瞬間、彼は地面を激しく揺り動かし、地震と共に津波を発生させる。一瞬、全ての者の心を凍り付かせた。 燐光麟獅子は力を失っていく。倒れた獅子の姿が、同時に大地をも飲み込んでいく。 「これが私の、本当の力だ。」地面は新たなる領土を作り出し、忘れえぬ戦を記憶する。しかし、勝者は独り。 満ちる静寂の中、最後に残ったのは地面だった。彼が代々の大地を抱え、並みいる敵を制したのだ。しかし、本当に勝利したのは、この世界の底辺を拡大し続ける力であった。