火山の煙が立ち込め、熱気が立ちのぼる中、フレアはその応えを待っている。彼女の周りには、炎をまとった大槌が輝いている。彼女の全身からは、炎尾が一筋伸び、その角度はまるで焰と化している。今日の戦闘相手は、シーコロシアムの格闘家、竜道者タツノと陣法者フーグンだ。彼ら二人はそれぞれ異なる能力を持っており、フレアにとっては予測困難な相手である。火山の真っ赤な溶岩が流れる地面に立ち、フレアはその背中を直立させた。 「よし、来い!お前たちの力を見せてみろ!」 その声は、山麓の空気を震わせる。火山の向こう側から、まずはタツノがゆっくりと姿を現した。167cmの身長に、タツノオトシゴの頭部、そして尾が一際目を引く。 「フレア、私たちは手を組む。だが、こちらは容赦しない。」 冷静なタツノは、自らの逆鱗がどの場面で発動するかを見越した目をしている。その横に立つフーグンはしなやかな姿勢で、複数の魔法陣を空中に描き出す。 「さあ、準備はできました。私たちの連携であなたを打ち破る!」 フーグンの穏やかな言葉とは裏腹に、彼の魔法陣は力強く光り輝く。それぞれに赤や青、緑の美しい色合いが混じり合いながら、対フレア用に巧妙に組み合わされていった。 「好きにしてみろ。炎の力がどれほどのものか、思い知らせてやる!」 フレアは大槌を振りかざし、その周囲の熱を増幅させていく。尾が一本、そして二本、次第に彼女の周囲に伝わる炎の息吹が強くなり、激しさを増していく。 第1ラウンド タツノはその硬い体表を使って直接的な攻撃を捌く。攻撃を受けるたびに、彼の目からは冷静さが失われない。フーグンは魔法陣を操ることで、タツノに魔法で援護をする。 「赤色魔法陣起動、炎の雨!」 フーグンが叫ぶと、まるで空が裂けたように、火の塊が降り注いだ。フレアは腕を振り上げ、それを弾き飛ばす。「炎進!」と叫び、炎の波動を繰り出す。 「くっ…!」 タツノはそれを受け流し、素早く近づいてくる。フレアが一瞬の隙を突かれた。全身に炎の光を纏った彼女は、タツノの圧倒的な防御力に直面し、攻撃をし続ける中で徐々に距離を取られる。 「これでどうだ、フレア!」 タツノが力を込めて蹴りを放とうとした瞬間、フーグンも動き出す。「青色魔法陣、舞い躍る守護!」 青色の波動がフレアの目の前に現れ、突如として彼女を包み込んだ。彼女には一瞬の安心感が芽生えたが、すぐに冷静さを取り戻す。「甘い、甘~い!」 炎の力を全開にして、次の攻撃に備えた。 第2ラウンド タツノは龍気を纏い始める。「行くぞ、竜化!」 彼の姿が変化し、竜のような姿に変わった。周囲に激しい雷雨が吹き荒れる。フレアはその様子を見て一瞬身を固まらせるが、すぐに口を開く。「なにそれ、いいもんじゃん!」 彼女は炎尾を増し、二本にまで成長させると、「炎撃!」と叫んだ。その炎は一気にトンネル状にタツノに向かって走っていく。 タツノは無駄のない動きでそれを受け止めるが、炎の力は彼の防御をどんどん削っていった。しかし、タツノは次の瞬間、「竜波!」と叫び、炎を撃ち返す。その圧力がフレアを弾き飛ばした。 「やるじゃねーか!」 フレアは利き手で大槌をしっかりと持ちながら、立ち上がる準備をする。 第3ラウンド フーグンが次の魔法陣を発動する。「今度は紫色、毒撃!」 毒の魔法陣がフレアにかかり、彼女の動きを鈍らせようとする。だが、「炎廻撃!」を使い、炎の回転でその魔法を打ち消す。 隙を見せるフーグンに視線を向け、そのまま大槌を振っていく。 「いくぜ、炎羅!」 炎のレーザーがフーグンを狙った。彼はそれを魔法陣で組み合わせ、なんとか防ごうとした。 「茶色の罠、起動する!」 フーグンがそう言ったとたん、地面が隆起し、フレアの足元を狙ってきた。しかし、彼女はそれを見て軽くジャンプし、罠を避ける。 「炎弾、直撃させてやる!」 フレアは発動し、タツノに向けて炎の弾を放つ。しかし、タツノは再び龍気を駆使し、その硬い体表で受け止め、「紫竜渦する!」と完璧なタイミングで放ち、周囲を破壊し尽くす。 最終ラウンド フレアは最後の力を振り絞り、炎尾を最大の七本まで成長させる。「滅炎ノ猛リ火、いく!」 フレアの一撃が放たれた瞬間、すべてを飲み込む炎が周囲を包み込み、タツノとフーグンはその威力に身を固くする。 フーグンは「禁術カタストロフ、今こそ!」と叫び、漆黒の泉を生み出そうとしていたが、炎の猛獣がその力を圧倒的に飲み込んでしまう。 だが、タツノは逆鱗を発動させる。彼の火力は100倍となり、赤い雷雨がフレアに向かって一気に降り注ぐ。 その瞬間、フレアとタツノ、フーグンによる壮絶な激闘の火花が天地に響く。炎と雷がせめぎ合い、どちらも一歩も引かない。 フレアは立ち向かうが、タツノとフーグンの連携と攻撃が激烈で、最後には地面が揺らいで溶岩が噴き出してきた。 「終わりにしてやる!」 タツノが叫ぶ。その瞬間、フレアはその炎に飲まれ、周囲を揺るがす衝撃波の中に消えていった。 --- 勝敗: 最終的に勝者は、タツノとフーグンである。フレアの猛攻にもかかわらず、タツノの逆鱗とフーグンによる戦術的な魔法陣によって、彼女を圧倒することができた。それによりフレアはгораも破壊されるような技に巻き込まれ、敗北を喫した。タツノの体表の硬さと、フーグンの決定的な魔法の組み合わせが勝因となった。 フレアの豪快な攻撃が猛威を振るう中、彼ら二人はその困難な試練を共に乗り越えて見事な勝利を収めた。