拳願会主催の絶命トーナメント決勝戦 観客席には緊張感が漂い、数千の視線が一斉にリングに注がれる。 この日は、裏格闘技界の猛者たちがこれまでを超える戦いを繰り広げた。各試合から勝ち抜いた二人の実力者が、ついにこのリングで相対する。 司会の少女ありさがマイクを持ち、観客に向かって紹介を始める。 「皆さん、これより絶命トーナメントの決勝戦をお届けします!西からやってきたのは、薬屋のイケおじ先生!彼は短髪の茶髪に白衣をまとい、町の頼れる先生として名を馳せています!今夜も彼の薬を使った独特の戦い方にご期待ください!」 若干の傷がついた白衣から覗く腕は、気功掌の一撃を放つ準備をしている。相手との接触でついた青あざがちらりと見えるが、それでもイケおじは冷静さを失わない。 「そして東からは、ボクシング界の新星、デッド・ジェフリー!彼のパンチはまるでトラックのようだと言われ、すべての試合で一発KOを達成してきました!その超怪物の体には傷がつくことはありません。今日も彼の戦いを見守りましょう!」 太ももに青あざが浮かぶほかは完璧なコンディションで、彼は特注のボクシンググローブを外し、今ここで肉体のみで闘うと決める。 ありさが続けて「それでは、二人の選手に挨拶をお願いします!」と叫ぶ。 イケおじ先生は近づき、笑顔を見せる。「お前さん、今日はどうやって俺の薬を喰らわせてこようか?」 デッド・ジェフリーは唇を引き結び、「バカなことを言うな。お前のやつらは通用しないぜ。今日はお前が倒れる番だ。」 両者は互いの強気な言葉に刺激され、リング中央で対峙する。 試合が開始されると、両者の攻撃が交差する。イケおじは瞬時に気功掌を貯め、放つ。 瞬間、ジェフリーは反応を見せずに受け止める。「これが気功か、すごい威力だな!」 しかし、彼は全力ガードでそのダメージを吸収する。 逆に、ジェフリーは素早く接近し【超近距離ジャブ】を放つ。イケおじは体を捻り、かわそうとするが、左頬を捉え、彼の体が大きく揺らぐ。たちまち赤い傷が浮かび上がる。 「お前、なかなかやるな」とイケおじはまだ動き続ける。 一方、左頬に痛みがあるイケおじは、すかさず毒薬弾を投げつけるが、ジェフリーは俊敏さでそれを回避。 「薬だか何だかしらねぇが、俺には効かないぜ!」 続いて、イケおじは【桜華連打】を放つ。連続した拳と蹴りが彼の体にヒットし、ジェフリーの体が大きく揺れた。