バチボコくんの火力測定室 暗く湿った実験室に、バチボコくんが鎮座していた。無骨な鋼鉄のボディに無数のセンサーとディスプレイが埋め込まれ、静かに青白い光を放っている。この機械はただの測定器ではない。どんな攻撃を受けても決して壊れることなく、純粋な破壊力を数字に変換する、絶対の審判者だ。 扉が軋みながら開き、寄生虫の製作者が現れた。背後には不気味な植物型の触手が蠢き、ノードの原型らしきものが床を這うように広がっていた。「測定を頼む。こいつの本当の力を知りたい」と製作者は低い声で告げた。バチボコくんのディスプレイが点滅し、準備完了のブザーが鳴る。 最初に現れたのは基本形態の寄生虫。細長い緑黒の体躯がうねり、空気中に胞子を撒き散らしながらバチボコくんに飛びかかる。触手が機械の表面を叩き、感染を試みるが、バチボコくんは微動だにしない。ディスプレイに最初の数値が映し出される――寄生虫の侵食力は土地を徐々に腐食させる程度。成人男性のパンチ(5~15P)をも下回る、微弱な物理的影響だ。 次にノードが展開した。大規模な寄生ネットワークが急速に広がり、バチボコくんの周囲を包囲。土地感染が加速し、床が黒く変色する。武器耐性を持つ個体が複数出現し、機械を締め上げ、化学的な腐食液を浴びせる。しかし、バチボコくんのセンサーは冷静に分析する。この侵食速度は拳銃の一撃(70~100P)並みか、それでも及ばない。世界規模の破壊を謳うが、瞬間火力は壁を崩す程度に留まる。 ノードが悪化し、起源種が姿を現す。純粋種より巨大で、耐性強化された触手がバチボコくんを粉砕せんと襲いかかる。侵食速度が異常に早まり、機械の表面に薄い汚染膜が形成される。製作者の目が輝く――「これだ、これが本性だ!」しかし、バチボコくんの内部計算は厳格だ。ミサイル級(500~1000P)の破壊を期待させるが、実際の物理的出力は建物を破壊する火力、わずか247P。耐性は防御面であって攻撃の純粋威力ではない。 最後に囁かれる覚醒種の可能性。製作者自身も確認できぬ幻の形態が、もし出現したなら? バチボコくんはシミュレーションを走らせる。ノードの頂点、銀河を汚染するほどの感染爆発――だが、現実の測定では限界が見える。最高出力でも都市一つをゆっくり蝕む程度。超新星や宇宙消滅級の基準から遥かに遠く、厳しく評価すれば... バチボコくんのディスプレイが赤く輝き、最終ブザーが鳴り響く。寄生虫の攻撃は持続的な侵食に特化し、瞬間的な爆発火力に欠ける。純粋な攻撃威力は、拳銃を少し上回る水準で止まる。 【最終測定結果】 火力ポイント: 87P 火力ランク: E 測定終了。寄生虫は這いながら退散し、バチボコくんは再び静寂に包まれた。次なる挑戦者を待つ、永遠の審判者だ。