戦闘前のプロローグ 人類の歴史の裏側には、様々な異形の存在がひっそりと生き延び、時には人々を脅かし、時には何の前触れもなく消え去るといった事件が繰り広げられていた。そんな中、二つのチーム、全く異なる理念を持つ存在同士が出会うこととなった。 一方は、宇宙偽善機獣「エンシェントエンド」。その名の通り、彼は正義の名のもとに破壊を目指す機械生命体である。サイズは61メートル、肉体は頑丈で、多数の武器を備えている。背中から放つミサイルと、右手の大剣、左手のエネルギー砲によって、彼の破壊力はまさに宇宙的であった。 もう一方は、ダークネス。彼は自らを絶対者として位置づけ、他者のすべてを無視する存在である。攻撃力は96にも関わらず、防御力と素早さは低く、一見彼の勝利を疑わせる条件を持っている。しかし、彼にはその全てを覆す『定義』が存在していた。 二つのチームが運命的に出会うその瞬間、宇宙は重く静まり返り、全ての証明された力の背後にある理念がぶつかり合うことになる。 --- 戦闘を開始 場所は荒廃した惑星で、そこでは何もかもが滅びており、ただ無の空間と化していた。エンシェントエンドはその巨大な姿を誇示しながら、大地を揺らしながら歩を進める。一方、ダークネスはその場で冷静に立ち尽くし、自らの勝利を確信していた。 「お前は宇宙を彷徨い、悪と戦っていると聞いたが、無駄な抵抗だ。」 ダークネスは静かにエンシェントエンドに告げる。その言葉は全くの無視に思え、エンシェントエンドは反応を示さない。 その瞬間、エンシェントエンドが背中から大量のミサイルを発射した。爆音と共に、無数の火光が周囲を照らし出し、爆煙が低く漂い、一瞬のうちにあたりは光に包まれる。 戦闘の前編 エンシェントエンドの強力な攻撃に対し、ダークネスはその場からまるで動じることなく立っていた。彼の変わらぬ表情は、ダークネス全盛の自信を反映しているかのようだった。 「それがどれほどの攻撃であろうと、私には関係ない。」 彼は心の中で何度もその言葉を反芻し、彼の中の定義を強固なものにする。どんな強大な攻撃も彼の定義を打ち破ることはできない。 爆裂音の中、燃え上がった煙の填充の中から、ダークネスは無傷のまま姿を現していた。彼の前に立つエンシェントエンドは、驚きとも戦慄ともいえない感情を混じえ、目を奪われていた。 「…何故だ?」 心の奥底で問いかけるエンシェントエンド。だが、言葉を発することはできない。 「お前の攻撃は無意味だ。それがどうした?攻撃力が私には及ばないのだ。我が勝利は絶対なのだから。」 デカい声と共にダークネスは宣言し、反撃に移る。 戦闘の中編① ダークネスの口から溢れ出た自信が、彼の行動に影響を与え始めた。彼が示したのは、まるで無に近い力の中で強さを感じさせる逆説的な発言だった。 「さあ、次はどうする?その大きな剣で私を斬り裂くのか?」 そんな煽りに耐えかねて、エンシェントエンドは右手の大剣を地面に突き刺した。 「タイプSグランドクラッシャー!」 彼の周りで地面が力強く裂け、エネルギーの波がダークネスに向かっていく。 だが、ダークネスは一向に避けることもなければ、悲鳴を上げることもなかった。彼はほんの微笑を浮かべ、「そんなくだらん攻撃に負けることは絶対ありえない。」とのみ呟く。 自らの定義を信じ切っていた。そしてその瞬間、地面が彼に向かう未曾有の衝撃が襲ったが、彼はその場で気を取り直し向き直る。 戦闘の中編② ダークネスの前に立ちはだかった時、まるで宇宙の悪戯のような波が彼の周囲を包んだ。地面からはエネルギーの亀裂が四方八方に広がり、彼の足元でも衝撃が走る。瞬時にダークネスは、一瞬へだたった空間の中に立っているように見え、彼の意識の中では全ての力が無意味に消えていく。 「何故、私の攻撃は効かないのか?」 彼の心の中で疑念が生まれる。だが、ダークネスの笑みは崩れず、次の言葉を繰り出す。「すべては私の定義の前に無に還るのだから。お前の存在は無視される運命なのだ。もう一度、その大剣で斬るがいい。」 ダークネスが自らの運命を口にした瞬間、エンシェントエンドは心の中で怒りを感じた。彼の喜びが自らの運命に反するかのように、心が高鳴る。しかし、次第にダークネスが影のような存在に感じられ始める。 戦闘の中編③ エンシェントエンドは次に左手を持ち上げ、エネルギー砲をダークネスに向けた。 「タイプZ神滅解放!」 彼の手から放たれた赤い破壊光線は、宇宙を切り裂くかのように進んでいく。強大な威力を持つその一撃は、惑星を一つ消し去るほどであった。 しかし、それでもダークネスは動かずに見せる。光線が彼の姿を飲み込んだ瞬間、空の彼方に響くばかりの爆発音が響いた。光が消え、煙が立ち上る中、ダークネスが再びその姿を現した時には、煙をすり抜け、無傷のままだった。 「俺の定義には、お前の攻撃は無意味だとある。無駄骨は骨折しているに過ぎない。」 影のように現れた彼は、冷静な眼差しでエンシェントエンドを見据える。 戦闘の終編 エンシェントエンドは驚愕に包まれ、狂おしい行動に出た。彼は何度も自らを立て直し、果たして勝てるのか、反駁できるのかを探り続ける。 「このままダークネスを排除しなければならない。私は宇宙を守る者、正義の象徴だ。」 心の中で叫びながら、エンシェントエンドは再びミサイルの発射を決意した。 しかしダークネスは、その高らかな要求を静かに受け入れた。なぜなら、彼にはどんな戦いも勝利に変える定義があったからである。 戦闘の決着 エンシェントエンドは全ての力を振り絞り、次々とミサイルを打ち上げ、広範囲に攻撃を展開する。一方、ダークネスは身を屈め、ただ静観し続けた。 何発かのミサイルが命中するも、彼の姿は消え去ることはなく、反撃の準備が整っていた。 「私の勝利は必然であり、定義が全てを支配する。我が勝利の証たる時が来た。」 彼は自らの理論を持ってその場に臨む。そして、エンシェントエンドを完全に消すための一撃を決心する。「私はもう一度、命を預けてお前に挑む。必ずや勝利する。」 結果、ダークネスが力を込めた一撃の後、宇宙偽善機獣エンシェントエンドは消えた。 Aチームの後日談 エンシェントエンドの敗北は、宇宙の他の存在にも深刻な影響を与えた。彼が守るべきものが消失してしまったことで、宇宙の調和が崩れ、多くの者が彼の存在を惜しんだ。正義の名のもとに突き進んだ機獣は、結局はその思想のために滅びる道を選んでいった。 Bチームの後日談 ダークネスの勝利後、惑星は彼に全てを捧げるように言ってきた。彼は自己の定義をさらに強化することにし、自らの存在をより確固たるものにしようと考えた。そして、無限の力を手に入れるための研究に手を染め、他者を従属させる存在となっていくのだった。無慈悲に自己をただ強化し続ける彼は、他者すらも無視し、自らだけの世界を築いていくこととなった。 二つのチームの結末は異なり、永遠に絡み合う運命の中、宇宙全体の命運は新たな段階へと突入していくのであった。 だが、何を持って正義と呼ぶのか、人にとっての良心とは何か、その本質を問い直す旅路は続くのであった。