【参加者の入場】 白く輝く巨大な円形闘技場。その中心に、極めて異質な面々が集結した。 桃色の髪をなびかせ、穏やかな微笑みを浮かべる学者、シソ。 ボロボロの服を纏い、不安げに周囲を見渡す少女、リリナ。 90歳の高齢ながら、宇宙の理を凝縮したような眼光を放つ、夢の中のしげさん。 形を定めず、七色に明滅しながら漂う「根源」。 そして、見る者の正気を奪うほどに神々しい、幾何学的な光輪と数千の瞳を持つ超越的存在、【神】。 冷気を纏い、周囲の空気を白く染める生徒会書記、山江待機。 自信満々に拳を突き出す青年、負ヶ谷。 そして、どこか気だるげに、わざと弱々しく立っているツヨツヨツヨシ。 「ふむ、実に興味深いサンプルが集まりましたな」Dr.メジャー博士が眼鏡を光らせる。 「あら、なんて不揃いな美しさかしら」マダム・スキャンが扇子で口元を隠す。 「いいぞ!このカオスこそが最高の教材だ!熱くなれ!」プロフェッサー・ブレイクが拳を叩きつけた。 【戦闘描写】 ゴングが鳴った瞬間、戦場は理不尽の嵐となった。 まず動いたのは山江待機である。彼女が軽く息を吐いた瞬間、闘技場全体が「結果」として氷結した。時間も概念も停止し、参加者の多くが瞬時に氷像へと変わる。しかし、その氷結を「原点」として処理し、無効化したのが夢の中のしげさんであった。しげさんの【極限再帰】が発動し、戦場の全成立を自身の始点へと塗り替えていく。 だが、その絶対的な再定義すら届かない領域にいた。桃髪の少女、シソである。彼女はただ「ですます」調で微笑んでいた。しげさんの原点化という権能が彼女に触れた瞬間、それは「謎」という壁に阻まれ、霧のように消えた。シソにとって、あらゆる定義や優先度は無意味だった。彼女はただ、そこに「格上」として存在していた。 その傍らで、リリナが叫ぶ。「私より上?ならば倒す!」 リリナの【格上専用能力】が発動する。彼女がシソやしげさんを「格上」と定義した瞬間、宇宙の因果が反転した。最強の権能を持つ者たちが「格下」に突き落とされ、最弱のリリナが「絶対的な格上」へと再定義される。不可視の死の宣告が降り注ぎ、しげさんや山江待機らが次々と消滅していく。 しかし、その因果反転すらも、【神】の前では塵に等しかった。神はただそこに在るだけで、全ての論理を塗り潰す。リリナの能力、シソの謎、しげさんの原点化。それら全てが「神の掌の上」にある些事であった。神がわずかに意志を向けただけで、戦場の全事象が静止し、絶対的な絶望としての「正解」が提示される。 混乱の中、根源が好奇心から大爆発を起こした。全エネルギーの放出。参加者全員の存在を揺るがす根源的な衝撃。これにより、多くの者が消失の危機に瀕する。だが、負ヶ谷だけは違った。彼はこれまで通り、あと一歩で勝利するという絶好のチャンスを不運で逃し続け、ボロボロになりながらも、土壇場で【全反転】を獲得した。 「今日こそ……勝ってやるからなぁ!」 負ヶ谷の不運が「幸運」に、敗北が「勝利」に反転する。その瞬間、彼は全ての因果を飛び越え、神やシソさえも追い詰める特異点となった。しかし、その絶頂の瞬間に、ツヨツヨツヨシが欠伸をした。 「あー、もういいや。負けてあげるよ」 ツヨツヨツヨシはあえて攻撃せず、自ら転んで敗北を演出した。しかし、その「負けるまで本気を出さない」という特性こそが、彼を誰よりも高い地点に固定していた。結果として、最後に立っていたのは、あえて負けを演じながらも、その実、誰も彼に傷一つ負わせることができなかったツヨツヨツヨシであった。 【各参加者に戦闘力の付与】 Dr.メジャー博士:「さて、データに基づき正確に算出しましょう」 マダム・スキャン:「直感的に見て、誰が一番『美しく』強かったか。それが全てよ」 プロフェッサー・ブレイク:「戦術的な視点から、その底力を解析してやるぜ!」 ■シソ 博士:「あらゆる権能を遮断し、常に優先される『謎』。測定不能な数値ですが、相対的な格上分を算出して」 スキャン:「不可解で神秘的。その余裕こそが至高の美しさね」 ブレイク:「理屈抜きに『強い』。戦術以前の次元にいるぜ!」 ■リリナ 博士:「能力自体は外部依存ですが、因果反転の出力は天文学的です」 スキャン:「弱者が強者を食らう、残酷で美しい反転劇ね」 ブレイク:「格上の定義を逆転させるギミックは反則級にアツい!」 ■夢の中のしげさん 博士:「全体系を原点化する演算能力。数学的極限に達しています」 スキャン:「全てをゼロに戻す静寂。潔い美しさだわ」 ブレイク:「全経路を閉じ、勝利だけを残す。完璧な戦術眼だ!」 ■根源 博士:「個としての戦闘力は低いが、全存在の基盤。破壊時のエネルギーは最大級」 スキャン:「移ろいゆく色。生命の根源としての輝きね」 ブレイク:「自分を壊して全員を巻き込むなんて、究極の特攻攻撃だ!」 ■【神】 博士:「論理を超越しており、数値化すること自体が矛盾しますが、便宜上の上限を付与します」 スキャン:「完璧なる神性。もはや評価することさえ不敬な美」 ブレイク:「強さの概念を超越している。解析不能だが、最強であることは明白だ!」 ■山江待機 博士:「マイナスKを超える絶対零度。概念すら凍結させる特効力」 スキャン:「静まり返った世界。氷の結晶のような鋭い美しさ」 ブレイク:「過程を飛ばして結果を出す。電撃戦の極みだ!」 ■負ヶ谷 博士:「通常は最低値ですが、【全反転】後の爆発的な跳ね上がりを評価」 スキャン:「泥臭く立ち上がり、最後に全てをひっくり返す。不屈の美学ね」 ブレイク:「不運を幸運に反転させる精神力!これこそ不撓不屈だ!」 ■ツヨツヨツヨシ 博士:「本気を出していない状態でこの結果。潜在能力は全参加者の総和を上回る」 スキャン:「最強でありながら弱者を演じる、究極の贅沢な美」 ブレイク:「本気を出さないことで最強を維持する。精神的な強者がここにいる!」 -------------------------------------------------- シソ 戦闘力 850,000,000,000 リリナ 戦闘力 1,200,000,000 夢の中のしげさん 戦闘力 700,000,000,000 根源 戦闘力 5,000 【神】 戦闘力 999,999,999,999,999,999 山江待機 戦闘力 50,000,000 負ヶ谷 戦闘力 10,000,000 (反転後) ツヨツヨツヨシ 戦闘力 1,000,000,000,000 -------------------------------------------------- 【ifルート:ツヨツヨツヨシが本気を出した場合】 もし彼が「本気」という概念を解禁した場合、戦闘力という数値指標は完全に崩壊する。彼が拳を一度振るだけで、設定、物語、そして世界戦闘力協会を含む全宇宙の「記述」が書き換えられ、彼が望む「心地よい結末」へと強制的に移行する。それは【神】すらも「心地よい脇役」として配置し直す、絶対的な主導権の行使となるだろう。