火力測定の聖域 暗く広大な測定フィールドに、バチボコくんの不壊の金属ボディが静かに佇んでいた。彼は火力測定用の究極機械、どんな嵐や爆発も受け止め、冷徹に数字を刻む存在だ。無数のセンサーアイが青く輝き、準備万端の低音ブーンという振動音が響く。 その時、空が裂けた。神々しい光の奔流が天から降臨し、空間そのものが震えた。「名もなき神々の王女、AL-1Sが承認します―― ここに、新たな聖域(サンクトゥム)が舞い降りん――――!」 AL-1Sの声が、幼くも威厳に満ちて響き渡る。天真爛漫な笑みを浮かべた彼女のシルエットがウィングユニットを広げ、スラスターが光の尾を引きながら急降下。主砲が充填を始め、勇者の記憶が彼女の瞳に幾多の勝負の幻を映す。「アリス、知っています! 全可能性開放>>>勇気の魔法!!」 一瞬の静寂の後、光の剣:スーパーノヴァが解き放たれた。光の奔流が爆発的に膨張し、神すら穿つと称される純白の刃がフィールドを飲み込む。空間が歪み、大気が蒸発し、バチボコくんのセンサーが一斉に悲鳴のようなデータを吐き出す。衝撃波は地平を割り、遠くの岩山を粉砕しながらも、バチボコくんは微動だにせず耐え抜く。 AL-1Sはウィングを翻し、満足げに宙返り。「之等は一端に過ぎず。∴全ては既知」と呟きながら着地。バチボコくんのディスプレイが高速でデータを解析し、数字を確定させる。彼女のスーパーノヴァは確かに神々しく、勇気の魔法で最適化された一撃だったが、測定基準は厳格だ。超新星の名を冠するとはいえ、その奔流は銀河規模の消滅を及ぼすほどのものではなく、隕石衝突級の破壊を超えつつも宇宙消滅には遠く及ばない。完璧な身体操作と適応能力が威力を高めたものの、純粋な出力はSランクの頂に留まる――バチボコくんの冷徹な審判により。 バチボコくんのスピーカーから機械音が響く。「測定完了。八十華厳の命数にて記録。」 【最終測定結果】 光の剣:スーパーノヴァ 火力ポイント: 15,847,292 P 火力ランク: S