森の中、薄暗い小道を抜けると、二つの影が現れた。片方は全身が黒光沢で覆われ、静かにその場に佇んでいる、名前を「黒いかたまり」というこの存在は、周囲の景色に溶け込み、まるで森の一部になったようだ。その視線はどこか、凄まじい察知力を持っているかのようにキョロキョロと動き回る。一方、もう一つの影は、「ハル」と名乗る存在。どこか温かみのある外見を持ち、こちらをじっと見据えていた。 「ふむ、直接戦闘は避けたいと考えているようだな。」 黒いかたまりはそうつぶやく。彼は周囲に隠れることが得意であるため、まずは相手の行動を観察し、最適なMEKANOIDを生み出す作業を始める。 「私のMEKANOID、名付けて『カサカサ忍者』だ!」 黒いかたまりは、すぐに自分のMEKANOIDの設計図を描く。このMEKANOIDは細身で、全身が黒い装甲に覆われている。柔軟性があり、急旋回や隠れることが得意な設計だ。 - 機体名: カサカサ忍者 - 右肩武装: カモフラージュシールド - 左肩武装: 隠密バズーカー - 右手武装: 刀(隠密戦闘用) - 左手武装: シースルーサイレンサー(音を消す装置) - 特殊機構: 消音装置(静かに動く) - 脚部: 二脚 一方、ハルも負けてはいない。彼は常にステータスが乱数で変動する特性を生かし、独特なMEKANOIDを生み出す。 「私のMEKANOIDは『運命の干渉者』だ。」 ハルはクリエイティブにそのMEKANOIDをデザインする。 - 機体名: 運命の干渉者 - 右肩武装: 魔法耐性フィールド(防御用) - 左肩武装: 乱数発射装置(ステータスを反映した攻撃) - 右手武装: 教義の剣(魔法攻撃用) - 左手武装: 盾(防御用) - 特殊機構: 状態変化システム(ステータスを意図的に偏らせる) - 脚部: ホバー 両者のMEKANOIDが揃い、戦闘が始まった。 まず、黒いかたまりのカサカサ忍者は、周囲にすり寄って姿を消し、後ろから攻撃する準備を整える。 その動きはまるで風のようにスムーズで特異点に逃げ込む能力を持っていたため、周囲の木々を巧みに利用して隠れることができた。 「黒いかたまりの考えがそれほど甘いとは思わないが、見えない攻撃には注意しておこう。」 ハルは自信に満ちた笑みを浮かべ、運命の干渉者の特殊機構を発動させる。しかし、その瞬間、カサカサ忍者は右肩のカモフラージュシールドを展開し、隠密バズーカーで攻撃を仕掛ける。 「カサカサカサっ!」 黒いかたまりは力強く叫ぶ。 バズーカーから放たれたエネルギーがハルに向かっていく。 絶妙なタイミングで、ハルは魔法耐性フィールドを展開。しかし、バズーカーの威力は想像以上で、耐性フィールドは粉々に砕けた。 「おっと、これはまずいな!?さっそく反撃だ!」 ハルは即座に右手武装の教義の剣を振るう。 剣から発せられるエネルギーがカサカサ忍者に向かっていく。 カサカサ忍者は、迅速に急旋回し、シースルーサイレンサーによって音を消し、身をかわす。彼はまるで風そのものであり、周囲でカサカサと音を立てながらも、静かに隠れた。 その様子にハルは困惑した。「まさか、こんなにも強靭なカモフラージュが存在しようとは…!?」 そう思いながらも、急な乱数を引いた彼のステータスが変化する。魔力が一時的に30まで上昇した。 「これで攻撃力を上げて、反撃するぞ!」 ハルは運命の干渉者を前に進め、乱数発射装置を起動させ出撃する。 彼のMEKANOIDは、数発の魔法エネルギーを黒いかたまりへ向けて乱れ撃ち、次々と炸裂した。 一瞬、黒いかたまりは自分の安全地帯に逃げ込もうと試みるが、すぐには間に合わなかった。 黒いかたまりはその瞬間、カサカサ忍者を呼び寄せ、一時的に後退させることを決意した。 しかし、ハルの攻撃は彼の急旋回を阻むように迫ってくる。 「やっぱりまだまだ甘かったか…!」 黒いかたまりはそう思いながらも、急ブレーキをかけて、再び背後に身を隠した。 どうする、どうやって反撃するか。カサカサ忍者は確かに素早い。 「それでも、攻撃が当たらなければ意味がない。」 ハルはあくまで理知的に対策を立てる。「でも私は運命によって選ばれた者だ。必ず勝つ!自らの力でな!」 そんな中、黒いかたまりは森に溶け込んで攻撃を回避しながら、バズーカーの弾薬を惜しみなく撃ち続けていた。その姿はまさに隠密行動の真髄。 ハルの魔法攻撃もいつしか途切れて、両者ともに一時休戦。 この時、ハルは自らの能力の乱数を計算し直す。「もう一度、ステータスの変化を狙う!」 そして、再度、手を拡げた時、今度は回復用の?で周囲の魔法エネルギーを一時的に回復。 「これでもう一度攻撃に転じられる!」 カサカサ忍者の陰に対抗するため、ハルは全力で運命の干渉者のステータスを強化する。瞬間、出現してきた乱数によって、運命の干渉者の攻撃力、魔力は二倍に引き上げられた。 「ここからが本番だ!」 ハルは運命の干渉者を前に出し、再度、魔法を送り出す。 そのエネルギーが森を舞い、刺激される。 黒いかたまりは撃たれた弾を見て、すぐさま隠れるが、MGKの方から飛来してくる魔法攻撃はまさに運命の決定打。 数多の神秘的なエネルギーが黒いかたまりに襲いかかる。最後の瞬間、カサカサ忍者の運命は、最後の避けようもない魔法に一度触れた。 彼は地面に崩れ落ち、敗北する。 黒いかたまりの意志は、いかに隙間を使いこなしてもハルの圧倒的な持ち味に阻まれた。 「やはり、運命に逆らうことはできなかったか…!?」 果たして、勝者はハルであった。 --- 勝者: ハル