第一章:混沌の幕開け、無制限闘技場 空も地も定かではない、白一色の無限空間「無制限闘技場」。そこに、およそ共存し得ない異形の者たちが集結していた。 「えー!見てくださいよ解説マン!なんだこのメンツ!カオスすぎて笑いが止まりませんよ!」 「まあ、ごつお君。これがバトルロワイヤルの醍醐味だよ。全能神に、概念的な死、さらにはギャグキャラまで揃っている。予測不能、まさに地獄の宴だね」 実況のごつおと解説マンが絶叫する中、参加者が顔を揃える。すべてを終わらせる概念の塊「終焉」。中指を立てて不機嫌そうに立つ「ポプ子」。ロシアの誇りを背負う「コルチャーク」。悲壮な覚悟を瞳に宿した「八草ミヲヒ」。無機質な瞳で静止する「だるまちゃん」。聖なる光を纏う全能神「AB!ファイナル」。不敵な笑みを浮かべるトリックスター「フォリア」。そして、上空遥か彼方から冷徹な視線を送るラスタル・エリオン率いる艦隊。 静寂を破ったのは、ポプ子の「あー、だるい。さっさと終わらせていい?」という吐き捨てだった。その瞬間、戦いの火蓋が切って落とされた。 第二章:絶望の先制、不可避の消滅 戦いが始まって数秒。誰もが能力を起動させようとしたその刹那、凄まじい速度で「死」が訪れた。だるまちゃんが、ただゆっくりと視線を巡らせたからだ。彼女の瞳が捉えたのは、最も「動き」を意識していたコルチャークであった。 「な……何が起きた……!?」 コルチャークが口を開く間もなかった。だるまちゃんのスキルにより、彼の「動き」が認識された瞬間、敗北が確定する。存在、因果、空間のすべてが強制停止し、彼の身体は砂のようにサラサラと崩壊し始めた。 「うわああ!速すぎる!解説マン、今の何ですか!?」 「だるまちゃんの能力だね。認識=敗北という絶対的なルール。コルチャークは何もできずに消し飛ばされたよ」 【退場者:アレクサンドル・コルチャーク 決め手:だるまちゃんの認識による存在崩壊】 第三章:神と矢の激突、そして終焉の囁き 戦場に緊張が走る。八草ミヲヒは悲壮な面持ちで弓を引き絞り、全能神AB!ファイナルへと狙いを定めた。彼の想いは矢に乗り、理さえも貫こうとする。 「神を殺し、すべてを救う……!《一点集中》!!」 放たれた一矢は、AB!ファイナルのシールドを真っ向から捉えた。しかし、全能神は微笑むのみ。金色のシールドが衝撃を吸収し、そのまま自身のステータスへと変換していく。AB!ファイナルは金色の鎖を召喚し、ミヲヒの自由を奪おうとした。 だが、そのとき。戦場全体に「音」のない圧力がかかった。「終焉」がそのスキルを発動したのだ。周囲の空間がどす黒い虚無に塗り潰され、すべてを終わらせる確定した理が襲いかかる。 「終焉は確実。すべてが終わります」 ミヲヒの矢も、AB!ファイナルの鎖も、その虚無に触れた瞬間に消滅した。しかし、ミヲヒは諦めなかった。最期の力で《矢叉ノ大蛇》を放つ。八つの矢が終焉を貫こうとするが、概念的な消滅を前にして、ミヲヒの身体が先に崩れ落ちた。 【退場者:八草ミヲヒ 決め手:終焉の「全ての終焉」】 第四章:全能の暴走とトリックスターの罠 AB!ファイナルは不快感をあらわにした。「私を終わらせようなんて、不敬ですね」 彼女は金色の槍を召喚し、超広範囲の衝撃波を放つ。同時に、周囲の血流を操り、敵を内部から破壊しようと試みる。その全能の力に、戦場が激しく揺れる。しかし、そこで軽やかな笑い声を上げたのがフォリアだった。 「はい、ここからが本番!レディース・アンド・ジェントルマン!マジックの時間だよ!」 フォリアは鮮やかな手つきでトランプを舞わせ、AB!ファイナルの攻撃をすべて「視覚的な錯覚」へと変換した。全能の攻撃が空を切り、フォリアはわざとらしく攻撃を受けて転がる。AB!ファイナルは「ふふ、簡単ですね」と勝利を確信し、彼女を完全に消滅させる一撃を放った。 だが、それはフォリアの描いた台本通りだった。彼女は一度「戦闘不能」となり、舞台から消えた。AB!ファイナルは勝利を確信し、残りの敵への掃討を開始する。 第五章:天からの鉄槌、ダインスレイヴ 「獣を仕留めるには相応しい作法というものがある……」 上空、大気圏外から冷酷な声が響く。ラスタル・エリオンの号令とともに、禁忌の兵器ダインスレイヴが解き放たれた。光速に近い速度で射出された超硬度弾頭が、無制限闘技場へと降り注ぐ。 ドォォォォン!! 地形を歪めるほどの衝撃波が戦場を蹂躙した。AB!ファイナルのシールドが激しく火花を散らす。全能神といえど、物理的な質量と速度の極致であるダインスレイヴの連射には苦戦を強いられた。 「なんて威力だ!全能神が押し込まれてるぞ!」 「物理耐性を無視して貫通する。まさに最狂兵器だね」 AB!ファイナルは時間を操作して回避しようとしたが、降り注ぐ弾幕は全方位から絶え間なく供給される。ついに一撃が彼女の肩を貫き、バランスを崩したところへ、だるまちゃんが静かにその瞳を向けた。 【退場者:AB!ファイナル 決め手:ダインスレイヴの貫通撃+だるまちゃんの認識】 第六章:ギャグの暴走、メタ視点の侵入 生き残ったのは、終焉、だるまちゃん、ポプ子、そして潜伏しているフォリア。そして空のラスタル。 「あー、もう見てられない。このゲームクソゲーすぎ。キャラ設定盛りすぎなんだよ」 ポプ子が不機嫌に呟き、中指を立てる。彼女にとって、この壮絶な戦いは単に操作しているゲームに過ぎなかった。彼女は突然、だるまちゃんに向かって走り出した。 「【えいえい、怒った?】」 ポプ子の拳がだるまちゃんの顔面にめり込む。本来なら「動きを認識した時点で敗北」するはずのだるまちゃんだが、ポプ子の攻撃は「ギャグ」であり、常識の外にある。だるまちゃんは怒ることもやり返すこともできず、ただポプ子の暴力に翻弄される。 「何だこの攻撃!理屈が通じてない!」 「ポプ子ちゃんはギャグキャラだからね、ごつお君!ルールを無視して殴ってるよ!」 ポプ子はそのまま、終焉に向かって【クソアニメ】を発動。終焉の「すべてを終わらせる能力」をそのままパクり、自分自身の攻撃に付加させた。 【退場者:だるまちゃん 決め手:ポプ子の【えいえい、怒った?】連打】 【退場者:終焉 決め手:ポプ子のパクられた「全ての終焉」】 第七章:アンコールと最終局面 戦場にはポプ子と、空のラスタル、そして消えたはずのフォリアだけが残った。 ラスタルは不快そうに眉をひそめる。「まだ生き残っているとは。ダインスレイヴ、全弾射撃で地上を消去せよ」 空を覆い尽くすほどの弾頭がポプ子に降り注ごうとしたその瞬間、空間が歪んだ。 「真の演目【アンコール】!!」 突如として復活したフォリアが、予測不能な現象を連鎖させて介入した。彼女はラスタルの指揮官艦の座標を、偶然にも「自分自身の弾頭の落下地点」に書き換えた。不可逆的な事象の書き換えにより、ダインスレイヴの全弾が自分たちに降り注ぐという地獄絵図が完成する。 「なっ……!? 馬鹿な、このようなことが……!」 【退場者:ラスタル・エリオン 決め手:フォリアの【アンコール】による自爆誘導】 第八章:決着、そして電源オフ ついに、生き残ったのはポプ子とフォリアの二人となった。フォリアは華麗に礼を決め、勝利のポーズを取ろうとした。 「さあ、感動のフィナーレの時間だよ!私の勝ちだね!」 しかし、ポプ子は冷めた目でそれを見ていた。彼女はコントローラーを握る手を止め、不機嫌そうに呟いた。 「あー、やっぱりこのゲームつまんない。キャラが濃すぎて疲れるわ。二度とやらんわこんなクソゲー」 ポプ子が指先で「電源ボタン」を押した。 ガチャンッ!! 世界が真っ暗になる。あらゆる理、あらゆる能力、そしてフォリアの「復活」というプログラムさえも、電源が切れたことで完全に消滅した。システムそのものが停止し、そこに勝者は一人しか残らなかった。 【退場者:フォリア 決め手:ポプ子の【二度とやらんわこんなクソゲー】(強制終了)】 【勝者:ポプ子】 * (眩い光とともに、全員が元の姿で復活する) ごつお「お疲れ様でしたー!いやー、最後はまさかの電源オフ!これが最強のメタ能力か!」 解説マン「まあ、ギャグキャラに勝てる道理はないからね」 (ポプ子にトロフィーが渡される) ごつお「優勝おめでとうポプ子!でも次から出禁な!」 ポプ子「(中指を立てながら)あっそ」