キモキモリオンとフルートナイトの戦い 薄暗い洞窟の中、湿気と陰気が漂っていた。ここは各々が力を競い合う場所、誰もが一人になるまで戦わなければならない運命の地だ。キモキモリオンは口の中で不気味なものを抱えたまま、洞窟の奥で待ち構えていた。 「うち、もうすぐ戦いが始まるのが楽しみなんだ。あいつら、どんな反応するかな?」キモキモリオンは一人でニヤリとさせながら言った。 その時、洞窟の入口から光が差し込み、フルートナイトが現れた。彼はその名前の通り、口笛の音が響き渡るように、華麗な姿を持つ騎士だった。 「ここが君の待っていた場所か、キモキモリオン」とフルートナイトは渋い声で言った。彼の眼光は鋭く、その存在感は圧倒的だった。 「そうだよ!うちの特技、見てみたくない?」キモキモリオンは口を開け、大きな舌を伸ばした。舌はまるで生き物のように動き回り、フルートナイトに向かって飛びかかろうとした。 「やめなさい、その舌で拘束するつもりか?」フルートナイトは身構え、すぐに口笛を吹き鳴らした。彼の喉からは美しい旋律が流れ出し、まるで魔法のように周囲を包み込んだ。 「うちの舌を避けられるか?」キモキモリオンは挑発的に言い放つと、瞬時に舌を伸ばし、フルートナイトの足を絡め取った。 「ちょ、まっ、何するんだ!」フルートナイトは驚き、身をかわそうとしたが、ねじれた舌に捕まってしまった。 「これがうちの特技さ!それにこの後は毒を吐くから、覚悟しろ!」キモキモリオンは自信満々に言い放ち、口から黒い霧を吐き出した。 「毒…これは厄介だ!」フルートナイトは、必死に体を動かしながら抵抗する。だが、彼の体は徐々に黒い霧に侵されていく。 「もう少しでお前を腐食させてやる!これで終わりだ!」キモキモリオンは得意げに言い、さらに毒を勢いよく吐き出した。 しかし、フルートナイトは口笛の音を高め、吸い込まれた黒い霧の中でも旋律を奏で続けた。すると、その音は周囲の空気を振動させ、霧を弾き返した。 「何だと!?」キモキモリオンは驚き、舌を引っ込めた。 「お前はその舌を自慢しているが、音楽の力には勝てない。この曲を聞け!」フルートナイトはさらに音を高め、自らの喉仏を変形させる。瞬時に彼の武器が出現し、長い弓に変わった。 「射るぞ!」フルートナイトは振りかざし、一際大きな音色で矢を放った。キモキモリオンは必死に避けたが、矢は彼の肩をかすめた。 「痛っ!これじゃあ、うちが負けちゃう!」キモキモリオンは焦りながら、次に召喚するものを考えた。 「出でよ、キチリオン!」フルートナイトが彼の攻撃を規避する一瞬を見逃さず、口からキチリオンを召喚する。キチリオンは無表情で突進し、フルートナイトに向かってきた。 「まさか、こんなものまで…」フルートナイトは弓を引き構え、まるで手に汗を握るかのようにこちらを見つめる。 「今よ、キチリオン!」キモキモリオンは指を振り、指示を与えた。 キチリオンはまっすぐにフルートナイトへと突進し、彼の周囲で暴れ始めた。しかし、フルートナイトは動じず、旋律をさらに高めて一撃の矢を放った。キチリオンは瞬時にその矢に貫かれ、崩れ落ちた。 「やった…!」フルートナイトは口笛を吹き、次の戦いへと備えた。しかし、キモキモリオンはまだ負けていない。 「うちを舐めるな!ここからが本番なんだから!」キモキモリオンは口を大きく開け、さらに口をすぼめ、鋭い水圧カッターを相手に放った。 「こんな攻撃が通じると思うな!」フルートナイトは空に向かって音を響かせ、音の波を発生させた。水圧カッターが波に弾かれ、流れていく。 「くっそ、まだまだ戦えるもん!」キモキモリオンは悔しがりつつも、次の一手を考えた。 「死んだふりをして、油断させよう…!」キモキモリオンはその場に倒れ込み、息を潜めた。 フルートナイトはその様子を見て、逆に警戒感を高める。「これは罠かもしれない…、近づくのは危険だ」と思いつつ、ずっと近寄ることができなかった。 「油断しろ、近づいてみな!」キモキモリオンは心の中で、フルートナイトの反応を待ち続ける。 だが、その中でフルートナイトは、彼の意図に気づいた。そして静かに、一歩一歩近づくと、「もうお前の策略には騙されない」と言った。 「うっ、まさか!」キモキモリオンの目が大きく見開かれた瞬間、フルートナイトは剣を突き立てるようで一閃を放った。 「これで終わりだ!」フルートナイトの一撃が、キモキモリオンを直撃した。 「ああああああっ!」キモキモリオンは叫び、絶叫の果てに姿を崩してしまった。 フルートナイトは勝者として立ち尽くし、勝利を噛みしめる。「これが戦いの結果だ。たとえ一人になるまで挑む運命だったとしても…」 洞窟の奥で、静寂が戻り、彼は次の挑戦へと向かう準備をした。 【勝者:フルートナイト】