栄愛之湯の混浴大乱闘 東方地域の山奥にひっそりと佇む老舗旅館「栄愛之湯」。紅葉が燃えるように色づく秋の夕暮れ、ABチームの面々はようやくこの静かな休息地に到着した。旅館の経営主である婆さん──白髪を結い上げた小柄な老婆──が、にこやかに迎え入れる。 「いらっしゃいませ。お部屋はご予約通り、ABチームでお分けしますのよ。夕食は刺身定食でよろしくて?」 ジェム・ローカは探偵風のコートを翻し、紳士的に帽子を脱いだ。「ええ、君の心遣いに感謝するよ。静かな夜を過ごせそうだ。」隣に立つ序歌は上裸に黒い短パン姿で、おとなしく頷く。「僕も…楽しみです。」 チームBのルリラリはピンクのドレスを優雅に揺らし、男の娘らしい青とピンクの髪をなびかせて微笑む。「わぁ、素敵なお宿ね。みんなでゆっくりしましょう♪」一方、モネは227cmの長身を活かして荷物を軽々と持ち、クールに呟く。「…ふん。雪景色がないのが残念だが、まあいい。」 夕食の時間、畳の間で刺身定食を囲む一同。新鮮なマグロやイカが並び、婆さんがお猪口を勧める。「お酒もどうぞ。旅の疲れを癒してね。」ジェムが箸を置き、皆に語りかける。「さて、今回の任務も無事終わりだ。明日には帰路につくが、今宵は紅葉を愛でようじゃないか。」序歌が控えめに頷き、「雷の僕には珍しい静けさ…好きです」と漏らす。ルリラリは目を輝かせ、「刺身美味しい! モネさんも食べて食べて!」モネはクールに一口。「…悪くない。」照れ隠しに緑髪を指でいじる姿が、どこか可愛らしい。 食後、一同は貸切露天風呂へ。美しい紅葉が湯気に映え、男女の仕切りである竹垣がゆらゆらと揺れる。ABチームは互いに気兼ねなく入浴。ジェムはコートを脱ぎ、白いシャツ姿で湯に浸かる。「ああ、極楽だ。」序歌は兜を外さず、雷の気配を纏いつつ湯に沈む。「熱い…でも気持ちいい。」ルリラリはドレスを脱いで華奢な体を隠しつつ、「きゃっ、熱いわよぉ!」と飛び込む。モネはタンクトップとパンイチのまま、雪の翼を軽く広げて湯気を冷やす。「…ぬるいくらいが丁度いい。」 湯気の中で雑談が弾む。ルリラリが皆に癒しの魔力を分け与え、「みんな元気出してね♪」と笑う。ジェムが紳士的に、「君たちの存在が、この湯をより心地よいものにしているよ」と返す。序歌は静かに、「紅葉が…きれい」と呟き、モネは「雪があれば完璧だったのに」とぼやく。平和な時間──が、突然の轟音で破られる。 「グルルル! 栄光のブジラ様が、お前たちを踏み潰す!!」 露天風呂の外から、巨大な影が現れる。チームCのブジラ──王冠をかぶった太っちょの獣、縦50m横40mの巨体が、傲慢に咆哮を上げる。かわいい顔立ちとは裏腹に、敵対心むき出しだ。どうやらABチームの休息を狙った襲撃らしい。「お前たちのくつろぎなど、ブジラ様の前では無意味! 脂で滑らせてやる!」 一同が飛び起きる。ジェムが杖を握り、「何事だ、君! ここは中立地帯だろう!」序歌が兜を雷で纏い、「…敵!」ルリラリは慌ててドレスを羽織り、「きゃあ! 入浴中なのにぃ!」モネは翼を広げ、「…邪魔だ。消えろ。」 ブジラの初撃──「ドスン!」──が炸裂。巨体が地面を踏みつけ、深度6の地震を起こす。露天風呂の石畳が揺れ、湯が波立つ。男女風呂の竹垣が耐えきれず全壊! 木片が飛び散り、湯船は一瞬で混浴状態に。ルリラリの悲鳴が響く。「ひゃん! 仕切りがぁ! 見えちゃうじゃないのぉ!」ジェムはコートを急いで羽織り、「これは…不適切極まりない!」序歌は上裸のまま雷を纏い、「集中…!」モネはクールに湯から上がり、「雪で隠すか…」と雪壁を薄く張るが、滑る石畳で足を滑らせる。「くっ…ツルツルだ。」 大混乱の中、ブジラが嘲笑う。「ガハハ! 裸の混浴でパニックか? かわいいものだ! 今度は脂ビームだ!」巨口から粘つく脂が噴射され、ABチームのステータスを20%低下させる。皆の体が重くなり、ジェムが咳き込む。「この脂…動きにくい!」序歌の雷が弱まり、「僕の速度が…!」ルリラリはピンクの髪を脂でべっとり、「うわぁん、ドレスが台無しよぉ!」モネの翼に脂が絡み、「…汚い。許さん。」 しかし、ジリ貧は許さない。ABチームは共同戦線を張る。滑りやすい湯船、段差だらけの岩場、湯気で視界不良──戦い辛い環境だが、ハチャメチャに立ち向かう! 序歌が先陣を切り、「分身!」雷の速度で分身を複数作り、ブジラの周りを混乱させる。「ど、どれが本物だ!?」ブジラが前足パンチを空振り、岩を砕くが、威力2倍の50%は発動せず。ジェムが紳士的に杖を構え、ブジラの攻撃──脂ビーム──を受けて発動。「君の技であり君の技ではない!」チタン杖が光り、脂ビームを奪い返す! ブジラに脂が跳ね返り、自身の体がさらにツルツルに。「ぐわっ! 自分の脂が!?」 ルリラリが後方からサポート。「回復!」味方全員の体力を全回復し、シールドを付与。癒しの魔力が流れ、脂のデバフを中和。「みんな、大丈夫!? 癒しの加護で攻撃力45%、防御力底上げよ♪」皆の目が輝く。モネがクールに突進、「たびら雪!」翼を氷の刃に変え、素早さ30%アップでブジラに斬りかかる。滑る石畳を雪で固め、飛びながら連撃。「…ツルネェ。」ブジラの脂身が受け流そうとするが、氷刃が王冠を削る。「痛いじゃないかぁ!」 ブジラ、体力が65%以下に。特性「脂の咆哮」発動、全ステータス50%アップ! 「グルル! 今がチャンスだ、突進!」巨体が露天風呂を突き進む。湯が津波のように溢れ、ABチームを襲う。序歌が「ボルテッカー!」光速で走り、雷兜で頭突き! 突進をわずかに逸らす。「僕の雷で…止めて!」ジェムがブジラの前足に触れ、「君の行動であるが君の行動ではない!」前足の動きを奪い、突進が自滅的に止まる。ブジラが段差で転び、湯にドボン! 「うぐっ、熱い!」 ルリラリが「好天!」ブジラの次の攻撃──前足パンチ──を違う方向に誘導。パンチが岩壁に当たり、ブジラの体力がさらに減る。「癒す連打!」ルリラリが小さな拳でブジラの鼻を連打、自身の魔力が癒し効果で自分を守る。「えいっ、やっ、てやんだぁ!」かわいくも容赦ない。モネが「雪嵐!」雪のトルネードを起こし、ブジラの視界を奪う。特性「雪」で物理攻撃を無効化し、巨体の突進をかわす。「…視界ゼロ。終わりだ。」 ブジラが苦戦。「このブジラ様が…こんな混浴で!?」ジェムが最後のトドメ。「君の言葉であり君の言葉ではない!」ブジラの咆哮を聞き、発言権を奪う。ブジラが声を出せず、慌てる隙に序歌の「雷怒!」空から雷が落ち、巨体を直撃。モネの「万年雪」で雪を操り、ブジラを拘束・埋没。ルリラリのシールドが皆を守り、ブジラはついに倒れる。「ぐぬぬ…ブジラ様の敗北など…!」 勝利の後、妙な雰囲気が漂う。湯船は荒れ果て、皆びしょ濡れで互いの姿を意識。「…あの、見ないでよぉ!」ルリラリが頰を赤らめ、ジェムが咳払い。「紳士として、目を逸らそう。」序歌は兜で顔を隠し、「…恥ずかしい。」モネはクールに雪で体を覆うが、照れで耳が赤い。「…次は雪風呂にしろ。」 一同で竹垣を直す。ジェムが杖で木を固定、モネの雪で補強、ルリラリの癒しで婆さんの機嫌を修復。婆さんがため息。「あんたたち、風呂を戦場にしちゃって…でも、勝ったのね。まあ、許すよ。」謝罪し、各部屋に戻る。夜、皆は疲れ果てて就寝。ジェムが呟く。「奇妙な夜だったな。」 翌朝、紅葉の下を去るABチーム。ルリラリが手を振り、「また来ましょ♪」モネの「…次は静かに」との言葉に、皆笑う。栄愛之湯の騒動は、こうして幕を閉じた。 (文字数: 約2480字)