朝の陽射しが降り注ぐ中、如月えりかは公園のベンチに座り、手に持ったパンをほおばっていた。平和な日常を楽しむひとときに、誰もが思いもよらぬ事件が起こるとは、彼女は夢にも思っていなかった。 その時、突然、背後から鋭い金属音が響いてきた。「何なの？」と振り返ると、彼女の視界に異様な戦闘が飛び込んでくる。チームAの白鳥ましろが、レイピアを凄まじいスピードで振り回し、その隣では白鳥クロエがショットガンを構えていた。二人は対峙し、火花が散るような激しい緊張感が漂っていた。 「さあ、ましろ、貴様の浄化など私には通用しない！」とクロエが叫んだ。彼女の目は敵意に満ち、冷酷な表情を崩さない。ましろは優しい微笑みを浮かべ、「クロエ、あなたを傷つけたくないの。ただ、私たちの心の混乱を解きほぐしたいだけよ」と言った。 その瞬間、ましろが鋭く切り込む。レイピアの刃が美しく光り、その攻撃はまるで舞うように正確だ。しかし、クロエは瞬時に身をかわし、反撃に出る。「デススパイク！」彼女の叫びと共に、黒い魔法の刃がましろに迫る。 「エンゼルランプ！」ましろはすぐさま光のバリアを張り巡らせ、クロエの攻撃を防いだ。しかし、周囲の空気が一変する。血の匂いが漂い始め、クロエの邪悪な笑みが浮かぶ。「私の血が必要なんだ、ましろ！」 その時、えりかは決してこの日常を無視できなかった。彼女は好奇心から二人の戦闘場へと近づく。「何してるの、あんたたち？楽しそうじゃん！」と冗談めかして言う。しかし、ましろもクロエも彼女を見向きもせず、自らの戦いに専念していた。 クロエが再び魔法を発動し、ましろの光の防御を突破。血を吸い取ろうとしている。「ブラッドリーパー！」驚いたましろは、危険を感じて後ろに跳び退くが、追撃を避けることができない。「私はあなたを許さない！」 「十分だよ、クロエ！」えりかはようやく我慢できず、間に割り込む。「私も興味があるから、どうせならこの争いに混ぜてよ！」彼女は悪魔としての力を見せ付け、二人の戦いを止めようと試みた。 「え、えりか！お前、何をするんだ！？」ましろが驚く。「あなたは戦闘に関与するつもりなのか？」クロエも不安そうに彼女を見つめる。だが、えりかは顔を赤らめながら、「勝ち負けなんて、どうでもいいじゃん。楽しくやろうよ！」 戦場は一瞬静まり返る。だが、次の瞬間、双方の攻撃が一緒に飛び交い、えりかが立ちふさがる形となる。彼女は二人の攻撃を受け続けているにも関わらず、笑顔を崩さない。「あんたたち、最高に楽しいよ！もっとやって！」 ましろとクロエは激しく攻撃しながらも、えりかの言葉に戸惑っていた。最後の反撃はクロエによるもの。「ブラックホール！」彼女が叫び、空間がゆがむ。全てが吸い込まれていく力の前に、えりかは身動きが取れず、二人で力を合わせる形となった。 「ああ！何これ、気持ちいい！」彼女は興奮し、戦闘の渦に飲まれていく。周囲は爆音と共に一瞬の静寂を迎え、すぐさま空間が崩れ燃え上がった。 そして、低確率で戦場が爆発四散する瞬間が訪れた。すべてが無に帰し、戦場は消滅。ましろ、クロエ、えりかはその場で消え去り、「【シークレットファクター獲得！】」という声だけが空中に響いた。 戦いの勝者は決まらない。全員が敗北したのだ。