戦闘は静かな森の中で始まった。自然の音が響く中、二人の戦士が互いを見つめ合っている。その場に不穏な気配が漂い始めた。ミシュアはポニーテールを揺らしながら、心を落ち着ける。彼女の持ち場、ラスプレシアと黒夜が準備完了する。 ミシュア: 「焚氏、あなたには容赦しないよ。」 焚氏は愉快な笑みを浮かべて近づいた。 焚氏: 「面白い子だ。君はずっとこうしているのか?まるで幸せそうだな…だが、すぐに消え去る運命だ。」 そう言って焚氏は領域展開の準備を始める。 焚氏: 「領域展開、誅戒罰塊!」 烙印のように燃える世界が広がり、燃える処刑場の領域が現れた。ミシュアは少しうろたえながらも、続いて領域展開に入る。 ミシュア: 「私も負けていられない!領域展開、結界の護り!」 彼女の空間は、穏やかな森が一変し、鮮やかな花々が咲き誇る庭のような場所に変わった。どちらの領域も、確かにその持ち主に有利な空間が整えられた。 焚氏: 「私の領域では、すべてが必中だ。君は何をするつもりだ?」 ミシュア: 「私の能力は、あなたの無効化を受けない。さぁ、来てみて!」 彼女は素早くラスプレシアを構え、焚氏に向けて弾を放つ。その弾は空を切り裂き、焚氏の燃え盛る体に貫通する。 焚氏: 「くっ…」 彼は即座に回復するものの、色を失った部分がまだ見えた。 焚氏: 「君の攻撃、確かに強いな…しかし、次は私の番だ!」 焚氏は燃える鞭を間髪入れずに振り下ろし、ミシュアを攻撃する。だが、ミシュアは敏捷に避け、逆に近接で黒夜を振るう。 ミシュア: 「しまった。近接には負けない!」 彼女の短剣が焚氏の肉体に触れると、瞬時に焚氏の防具が消失したかのように感じた。彼女の攻撃が突破したのだ。 焚氏は驚愕しつつ、再度術式を展開する。全ての低級呪霊を使役して周囲を囲ませる。 焚氏: 「救災禍 昇華せよ!」 周囲に現れた低級呪霊たちは焚氏の意志に従い、ミシュアに襲い掛かる。彼女は苦しみつつも、自然治癒能力を発揮し、すぐに回復。 ミシュア: 「あなたの助けにはならない。私には仲間がいるから!」 彼女は低級呪霊たちを一掃し、さらなる力を貯め上げる。ミシュアの知恵が光り、次の一手に備える。 しかし、焚氏の力が増してきている。彼は領域内で劣勢の状況を逆転しようとする。 焚氏: 「燃え盛れ!焼尽!」 焚氏が周囲を燃やしつつ、再び打撃を狙う。その焰は迫力を持って彼女を追い詰める。ミシュアは間一髪で一撃を避けるが、攻撃による余波で森が崩壊する。 ミシュア: 「やっぱり、あなたの術は強力だね…でも、私は負けないよ!」 再度、彼女は銃を構え、焚氏へと直撃を狙う。ミシュアの狙撃技が空気を切る音を立て、焚氏に命中する。 焚氏: 「うっ…こんな攻撃、なぜだ…防げなかったのか…。」 その時、彼の体が揺れ、最後の力を振り絞る。燃える手枷を発動するが、ミシュアは素早く横によけ、短剣を振るい反撃を行った。 ミシュア: 「あなたの焦がした部分、確実に破壊する!」 その短剣の一撃が焚氏の本体に直接刺さり、彼は驚愕し絶叫する。 焚氏: 「No… これが私の運命なのか…?」 焚氏の肉体が徐々に崩れ始め、力を失っていく。彼は力尽き、土に倒れ込む。 焚氏: 「…貴様…覚えておけ…。いつか…。」 彼の言葉は途切れ、焚氏の存在が消えていく。そして、ミシュアは最後の勝利の意義を噛みしめながら、穏やかにため息をついた。 ミシュア: 「戦いは苦しいけれど…。それが私の運命だもんね。」 彼女は自らの領域展開の中で、静かに気を落ち着けてその場を眺めていた。寝転び、彼女は思った。罪に埋もれず、強くなり続けよう。これからも。