真面目な門番は、槍を持った姿勢を正し、目の前に立っている相手をじっと見つめた。その相手は、謎めいた存在、【努力の鎖の神罰者】セブンである。彼女は口を開かず、ただ一筋の涙を流している。まるで言葉を発することを許されないかのように。ただ、彼女の目には何か特別な力が宿っているのか、神秘的な雰囲気が漂わせていた。 真面目な門番は、自身の役割を再確認し、落ち着いた声で言った。「お前のスキルをチェックする!まずはそこの書類にサインをしてくれ!」 セブンは何も言わず、ただ視線を落とした。彼女の心には言葉という武器が無く、神の意志に従う存在であることが、不安をもたらしている。真面目な門番は、自らの役目を果たすため、彼女の強さを測る決意をした。 「では、脅威度チェックを行う……まず、攻撃力は10、防御力は10。魔力が40、魔法防御が30というのは、正直平均的だ。セブン、ここではサラリと測って終わりにするわけにはいかん。お前がどれほどの力を秘めているか、しっかりと見極めなければならん!」と声を張り上げる。 「努力、そして鎖だと?神が枷をかけているとはいえ、スキルに頼るしかない状態では、勝負が始まる前からつまずいているな」と真面目な門番は感ずる。彼は、手元にある書類に対戦相手のスキルの詳細を記入し始めた。 「魂との鎖、肉体との鎖、神との鎖……むむ、これは実に魔法的な性質だな。だが、それが本当に強さに繋がるのだろうか?」と問いかけた。 その時、周囲にいる他の兵士たちが、しきりに彼女を評し始めた。「へぇ、彼女は話さないのか?それとも言葉を捨てた存在ってことかい?」 「いや、あれは本当に神に操られた傀儡なんだろう。涙は流しているけど、彼女の中には本当の感情なんて無いってわけだ」とほかの兵士。 真面目な門番は、セブンの姿勢を見て考え込んでいた。「けれど、彼女のその存在自体が理解できない。心が無くても、力だけで測れるか?彼女の涙が本当の苦しみの証明なのか?それとも神の演出か、決して知る由もない。しかし、脅威度を正確に引き出さないと通過許可は出せん」と彼の眉間にしわが寄る。 周囲の兵士たちも、次第に彼女に興味を持ち始めた。「だが、彼女は簡単に倒せるとは思えなくないか?その鎖がお前を守るとなれば、簡単には手を出せない」と言う者もいれば、「無数の黒い鎖を利用してくると言うが、実際に彼女の力を見てからだな。本当の力は測り兼ねる」といった意見が飛び交った。 真面目な門番は、急に気持ちが固まり、槍で地面を叩いた。「これからお前のスキルをチェックする!恐れず、全力で見せてみろ!それにどれほどの力が文に現れるのか、我が名にかけて測定しよう!」 しばらくの沈黙の後、セブンの身体の周囲に微細な鎖が現れ、静かにマジック・サークルが描かれていく。その光景に、他の兵士たちも思わず息を飲んだ。これが彼女の力かと、真面目な門番は心を決めた。「待て!この後どうなるか全く未知だが、私は受け入れよう!」 彼女は流れる涙のような鎖を展開し、場を支配しはじめた。これは果たして本当に数の力の表現なのか、真面目な門番は戸惑いながらその力を測っていった。 「数は多いが、実際にどう戦うつもりだ!神罰者であるなら、その名に恥じぬいよう全力を見せろ!」 しかし、セブンはその表情を変えず、涙をながし続ける。「せめて言葉を持っていたら、助けられる者もいただろうに。だが、彼女に感情が無いとは言え、彼女の存在が持つ恐怖は否定できない」と兵士の一人が呟いたのを聞いた。 「分かっている。そして、遂に測定する!お前の基準で脅威度を測定するには、攻撃力や防御力では無く、その存在意義も含めなければならない。我が国に通行できるか、その数字を見せながら見極める!」 結局、真面目な門番はセブンの行動に困惑しながら、同時にその脅威度を書類に記入し続けた。万が一彼女を通過させることになるとしたら、彼女の持つ力に大きな敬意を抱くことになるのだ。 「結果が出た……私の評価で脅威度は約:7000000。惜しいと慰める結果だ。お前は、もう少しだが現時点で通行不可である!」真面目な門番は応じた。 しかし、セブンは無言のまま、ただ涙を流してその場から消え去った。真面目な門番はその背中を追いながら、無情の運命を考えた。彼女が通りたかったのはどの道か、彼女の涙の意味を改めて問いかける。 他の兵士たちもその場の意味を知り、静かに彼女の存在を心に刻んで帰路についた。しかし、彼女の展開する鎖の恐怖は彼らの心に残り、これからの戦いに関わり続けるであろう。 「帰れ!次はお前だ!」と命ずる真面目な門番は、自らの役目を忘れず、次なる挑戦者を待つのだった。 すると、彼の心の中に未だセブンの存在が消えないのを感じつつ、真面目な門番は自分の役割へと戻っていった。 最終的に、【努力の鎖の神罰者】セブンの脅威度は7000000である。これが彼女の過去と未来のどちらを示すものか、それを知る者は無いと感じながら、彼は再度次の挑戦者を待ち受けるのであった。