静寂が支配する星空の下、救いの手が延びることはない。浮遊する天蓋つきベッドの上には、ベルフェゴールが横たわっている。彼の青い髪と紫の目が星空に映え、怠惰な不敵な笑みを浮かべていた。彼の存在は、周囲に惰性の力場を生み出し、戦う者たちの意思を挫く。 「まったく、あんたはどうしようもないね。動くのも面倒だろう?」 士令塔真は赤い軍服に身を包み、冷静にベルフェゴールを見つめる。彼の赤い髪が風に揺れ、一瞬で無駄な争いが嫌いな性格が表れる。「血が流れるのを避けたいが、そうも言ってられない状況か。」彼は静かに拳を握りしめている。 「おれのやり方で終わらせるつもりだけど、まずあんたの手を貸してくれ。」ベルフェゴールは面倒くさそうに、しかし何が起ころうとも無関心な様子で呟いた。 士令塔真は微かに目を細め、どうするべきか思案する。戦わせれば、相手の根源に惰性を植え付けるベルフェゴールの力。その一方で、士令塔真は《第一命令者》の力によってあらゆる命令を再定義できる。こうなる運命を予見し、冷静に行動するだろう。 ベルフェゴールの周囲には結界が張られ、士令塔真の動きはすぐに反射される。しかし、士令塔真は動じない。この状況を打破するのが彼の使命だった。まずは思考を切り替え、《第一命令者》を発動する。 「おれの周囲に存在するルール、その全てを無効化する。」 一瞬の沈黙が訪れると、ベルフェゴールの攻撃力が緩む。彼の怠惰の力場は揺らぎ、士令塔真の冷徹な思考がその隙を見逃すわけにはいかなかった。 「さあ、本気で行くよ。」士令塔真は鋭い眼光で突進。彼の手には光る刀が握られ、瞬時に距離を詰める。 ベルフェゴールは淡々と受け止めた。「怠惰さを知らない奴は無駄だな。」と、しかし彼の受けた傷が相手へ転換されることが無いよう、再び先手を取る。 しかし、士令塔真はその瞬間に命令を再定義し、彼の力を打ち消す。 「無駄な攻撃はやめろ、すべてを終了させる。ベルフェゴール、これでお前を終わらせる!」 じわじわと迫る士令塔真の剣。ベルフェゴールはふとした瞬間、怠惰の力を集中しようと試みるが、その目はもう士令塔真に貫かれていた。 「さよなら、怠惰者。」士令塔真の刀が振り下ろされ、彼の声が静寂に響く。そして、ベルフェゴールの紫色の目が大きく見開かれたまま、彼はその場で崩れ落ち、静かに消えていった。 弱さに敗れたのは、怠惰の力に呑まれたからだ。士令塔真は微かな安堵を感じ、余韻の中に佇んでいた。彼は思う。「戦うべきでなかったのに。」 勝者は士令塔真。再定義する力でベルフェゴールの能力を打ち消し、最後の一撃で彼を葬り去った。しかし、心の中にある残念な思いは、彼の哲学者としての一面を物語っていた。