ザグヱラ機関 格付会議議事録 出席者: 議長:オサヱ・ライ S級部隊総司令:グンダリ 千里眼:ゼンブ・ミルエ 軍師:ラッグ 法務官:ジアイ 議題: 惑星4546Bにおけるリヴァイアサン種3個体の格付けおよび対応策について --- オサヱ・ライ:「さて、本日の議題は惑星4546Bに生息する三種の海龍種についてだ。資料は済んでいるね。まずは低次個体から順に検討に入ろう」 ラッグ:「あー、いいっすね。海竜。ロマンあるじゃないっすか。まずはゴーストリヴァイアサンから。ステルス性能はあるけど、基本的にはただの巨大な魚って感じっしょ?」 ゼンブ・ミルエ:「え、ええと……。あ、あの、この個体、無限に成長する可能性があるみたいで……。放置するといつか惑星規模の脅威に……」 グンダリ:「ガハハ! んなもん、デカくなったら叩き潰せばいいだけだ! 100メートル程度で脅威とか笑わせるな。俺の拳ひとつで十分だ。こんなもん『放置』でいいだろ!」 ジアイ:「グンダリさん、言い過ぎです。生態系への影響もありますし、何より捕食活動による被害が出ている。最低限の監視は必要ではないでしょうか。私は『警戒』を推奨します」 オサヱ・ライ:「結論を出そう。無限成長の可能性は無視できんが、現状の戦力差は歴然だ。ゴーストリヴァイアサンは……『警戒』とする」 グンダリ:「チッ、ぬるいぜ」 --- オサヱ・ライ:「次だ。シードラゴンリヴァイアサン。深海溶岩湖に生息し、火炎ブレスを操る個体だ」 ラッグ:「500トンの体当たりに水中火炎ブレス。ちょっと面倒くさそうっすね。でも知能がないから、単純な罠で十分じゃないですか?」 ゼンブ・ミルエ:「い、いえ……。この個体、卵を盗んだ施設を壊滅させた執念があります。怒らせると徹底的に……あ、グンダリさん、机を叩かないでください!」 グンダリ:「うるせえ! 知能がねえなら力でねじ伏せるだけだ! 捕まえて水槽にぶち込んでおけ! 『捕獲』だ!」 ジアイ:「待ってください! 卵を盗んだから激昂したのですよね? 生態系への介入は倫理的に問題があります。不必要に刺激せず、動向を把握するだけで十分です。私は『特警』を提案します」 グンダリ:「テメェはいつもそうやって綺麗事に逃げる! 戦うことこそが最高の敬意だろうが!」 オサヱ・ライ:「静かに。議論が平行線だ。火炎耐性と攻撃力は認めるが、知能の欠如は致命的な弱点となる。だが、卵への執着心というリスクを鑑み……『特警』とする」 --- オサヱ・ライ:「そして最後だ。ガルガンチュアンリヴァイアサン。……全長5km」 (会議室に沈黙が流れる) ラッグ:「……ええと、5kmって、あの、単位間違えてないっすか? 50メートルとかじゃなくて?」 ゼンブ・ミルエ:「い、いえ……。本当です。それに、EMP攻撃にテレパシー、再生能力……。調査に行った人が一人も帰ってきてないのは……もう、そういうことです……」 グンダリ:「(不敵に笑い)……ハハッ! 面白くなってきたじゃねえか! 5kmだろうが何だろうが、土地神をぶっ飛ばしたこの俺が、そのデカい口を噛みちぎってやるよ! 『討伐S』だ!!」 ジアイ:「正気ですか!? 犠牲が出ることは明白です! そもそも知性がある可能性があるなら、対話の余地が……」 グンダリ:「対話だと!? 相手は海龍だぞ! 喰われるか喰うかだ! 臆病風に吹かれた法務官は隅で震えてろ!」 ジアイ:「言い方が酷すぎます!!」 ラッグ:「まあまあ、でも、EMPで電子機器を無効化されるし、再生能力があるなら普通に殴っても意味ないっすよ。これはもう、資源を惜しまず全力で潰さないと、いつかこちらの拠点まで泳いで来そうです」 ゼンブ・ミルエ:「あ……あう……。私の予知では、不用意に近づいた部隊が……全部、消えて……」 グンダリ:「あぁ!? 誰が消えるって!? ぶち殺すぞゼンブ!!」 (グンダリが椅子を蹴り飛ばし、ゼンブに詰め寄る。会議室は怒号と混乱に包まれるが、オサヱ・ライが指先一つで空間を固定し、全員を強制的に静止させる) オサヱ・ライ:「……騒がしいな。結論を出す。5kmの巨体、広範囲EMP、高い再生能力、そして未知のテレパシー。これはもはや生物ではなく、動く天災だ。S級部隊のみで対処させるのはリスクが高すぎる」 グンダリ:「何だと!? 俺を信じねえのか!」 オサヱ・ライ:「信頼とリスク管理は別だ。この個体は『討伐滅』とする。万が一、制御不能と判断されれば、即座に『災』へ格上げし、惑星ごと封印する」 --- 【格付結果】 - Ghost Leviathan:【警戒】 - SeaDragon Leviathan:【特警】 - Gargantuan Leviathan:【討伐滅】 --- 【後日談】 オサヱ・ライ 「討伐滅の判定は正解だった。ガルガンチュアンの再生能力は想定を超えており、S級部隊の単独攻撃では時間を稼ぐことしかできなかった。資源を大量に投入し、多角的な同時攻撃を行ったことでようやく沈めた。想定外の損害は出たが、結果的にこれでいい」 グンダリ 「クソッ! あのデカブツ、なかなかいい手応えだったぜ! だが、最後の方は再生が早すぎて飽きた。次はもっと手強いやつを連れてこい!……あぁ、そういえば、ゴーストリヴァイアサンの幼体を捕まえてペットにしようとしたが、部屋の中で急成長して壁をぶち抜いた。あいつは【警戒】じゃ足りねえ、【捕獲】に格上げして、専用の巨大水槽にぶち込んで管理すべきだ!」 ゼンブ・ミルエ 「ひぃっ! グンダリさんがまた壁を壊して……。私は言ったのに、言ったのに……。ガルガンチュアンの討伐作戦のとき、私の警告を無視して突っ込んだ先遣隊が全滅したシーンが今でも夢に出ます。もう、海に近い場所には行きたくありません……」 ラッグ 「いやー、ガルガンチュアンの皮膚の素材、アカシックレコードに載ってない新素材でめちゃくちゃ高値で売れましたよ。おかげで今回の作戦費用は全部回収できました。あ、シードラゴンの方は、卵の保護区を明確に設定して立ち入り禁止にしたので、大人しくなってましたね。あれは【特警】で正解だったなーって、今思ってます」 ジアイ 「……結果的に、多くの犠牲が出たことは否定できません。特にガルガンチュアンへの攻撃は、あまりに強引でした。ですが、シードラゴンの件で生態系への配慮が功を奏したことは、今後の機関の指針として重要です。暴力だけが解決策ではないことを、グンダリさんに改めて教育する必要がありますね」