酒場の夜 - チームAとチームBの宴 酒場の中 古き良き酒場、壁には獲物の剥製が飾られ、薄暗い照明が心地よい雰囲気を醸し出す。カウンターには様々なお酒が並び、テーブルの上には色とりどりのおつまみが用意されている。チームAの落書きと月餅雪見、喧嘩煙管を持ったチームBのカンとエリデコが、酔っ払って笑い合いながら、くだらない話を繰り広げている。 チームAのメンバー 落書きは、いつものように油性ペンを手に、周囲の人々をついつい落書きしてしまう。そして、月餅雪見はその傍らで、白髪のロングヘアをなびかせながら、魅惑的な微笑みを浮かべる。 「ねぇ、落書きちゃん。あなたの落書き、体から消えないままなんだけど、どうするつもり?」月餅雪見が問いかける。 「大丈夫、俺はこれが個性だと思ってるから。こう見えても、自信作なんだ。」落書きは自らの腕に描かれた奇妙な落書きをみせながら、ちょっと得意げに言った。 その瞬間、月餅雪見は頭をかしげて、いたずらっぽく笑い「もう少し可愛く描いてあげようか?」と落書きを消す提案をするが、彼女の目は赤く輝いていた。彼女のバッグには、彼女自身が持つ鯨包丁がひっそりと隠れている。 「触らないでよ、雪見ちゃん。俺のアートが消えちゃう!」と、落書きが言い返すと、月餅雪見はパッと口をつぐみ、微笑みを深めた。 チームBのメンバー 一方、チームBのエリデコがカウンターからビールを一杯注文した。「さぁ、みんな。この酒場の特製ビール、味わってみるべきだ!確かに神の隣人としての資格が必要だけど、今日は特別だ。」エリデコは自信たっぷりに言った。 「どうせ私たちに必要な資格なんてないよ、エリデコさん。」カンが少し嫌々に言う。「仕事人としてお酒もスキルの一つと考えれば、これも大切だよなぁ。」 カンは喧嘩煙管をふかして、煙をくゆらせる。煙の輪が周りの仲間を包み込み、ふとした瞬間、エリデコに向かって言い放った。「でも、今日は酒場の戦いじゃないから、仕事のことは忘れとこうぜ。」 エリデコは笑いながら、「そうだな、今日は楽しくやろう!」と返した。 次第に酔っぱらう 酒が回り始めると、彼らの会話は徐々に軽快になっていく。落書きはカンに向かって、「君の毛皮、すごくフサフサだね。触ってもいい?」と問いかける。 「触るな!俺の毛は毎日整えているんだ!」カンは反抗的に叫んだが、その真剣さとは裏腹に、仲間たちの笑い声が響く。 月餅雪見はその様子を見て、「ああ、でも触ってみたい。少しだけ、ね?」と無邪気に言ってカンに近づく。その瞬間、カンは思わず後ずさった。「や、やめろ!本当に触らせるなよ!」 おつまみの美味しさ この間、テーブルの上には美味しそうなおつまみが並んでいる。揚げた魚の干物、さらにサクサクのポテトチップス、黄身の濃厚な玉子焼き、そして甘辛いタレがかかった鶏の唐揚げ。 「この唐揚げ、最高だな!」エリデコが唐揚げを手に取り、まずはひと口。噛んだ瞬間に、彼の表情が一変。「うわー、ジューシーでたまらない!まるで神の味だ!」 「そんなに熱心に食べてどうしたの?」月餅雪見が笑いながら聞く。 「まあ、酒と相手を楽しむには最高のつまみだからな。この酒場、いい所だぜ。」エリデコはほくほく顔で言った。 落書きの落ちつかない一面 しかし、酒が進むにつれて落書きは妙に落ち着かない様子を見せ始める。目が虚ろになり始め、彼の耳元には何かの囁きが聞こえてくるようだった。「ああ、もうダメだ…耳元に亡霊が…!」 「大丈夫、落書きちゃん!」月餅雪見は彼に寄り添い、安心させる。「私がいるじゃない。悪いことはないよ。」 「うるさい、耳を撫でるな!」落書きが叫ぶと、周りは一斉に笑い出す。彼の弱々しい姿に興味を持った月餅雪見は、頭を撫でるのを続ける。「これが不安消しのテクニックってやつよ!なぜなら私、ヤンデレだから!」 一瞬、周囲に笑いが広がる。カンもまた、鼻で笑いながら言った。「お前、意外に落ち着かないやつだな。」 終わらない酔っぱらいの宴 徐々に夜が深まり、酒は進む。カンとエリデコは、次第に互いに肩を組みながら、冗談を言い合っている。「明日も子供たちに神様として接しなきゃならないのか…つまんねぇな…」カンが呟くと、エリデコは手を叩いて笑った。 「今日はせっかく酒場にいるんだから、明日のことは考えず楽しまなきゃ。ほら、もう一杯いこうぜ!」そう言ってエリデコはビールの杯を高く掲げ、自慢の唐揚げを一口かじった。 その様子を見て、落書きも「俺も乾杯するぜ!」と大声で叫び、彼の奇妙な落書きがさらに増えていく。 月餅雪見はその光景を見守りながら、心の中でほほ笑みを漏らす。「みんな、楽しんでくれているのね。これが私の夢、みんなが笑顔でいてほしい。」 この酒場でのゆるやかな時間は、彼らが酔っぱらいながらも少しでも前向きに生きていけるような、そんな夜であった。酒が進むにつれ、誰もが持つ内側の秘密が少しずつ暴かれ、仲間との絆が深まっていくことに気づくのだった。 この夜は、すべてを忘れて楽しみ、笑い合うことができる。 結び こうして酒場の宴が続く中、参加者たちは互いに触れ合い、心のどこかでいつも重くのしかかる不安を癒すことができる。彼らの心には、酔いが冷めても残る素敵な思い出が刻まれていた。