【無制限闘技場:開戦】 ごつお「ガアアアッ!!待たせたな野郎ども!今日は地獄の底までぶち抜く大乱闘だ!誰が生き残り、誰が肉塊になるか、せいぜい特等席で見てろよ!」 解説マン「まあまあ、ごつおさん。今回は個性が強すぎますよ。概念的な存在から、段ボールの馬まで。さて、どのような展開になるのか……非常に興味深いですね」 出場者: 【芭蕉の弟子】曽良:ドSな俳句青年。不気味な静寂を纏う。 キラークイーン(×999,999,999):爆弾の軍団。本体は杜王町に潜伏。 ハリボテエレジー:段ボールの馬。中には3人の人間が入っている。 一心:究極の一太刀を追求する白髪の剣聖。 如月寧音:スクリーン顔の少女。超耐久のヘイローを持つ。 サイコ:惨殺を好む精神異常者。物理攻撃以外は通用しない。 全ての理:あらゆる概念を無効化する絶対的な理。 親愛なる同志の誕生を歓迎する:ソ連の意志を具現化した霊。 --- 第1章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 混沌の幕開け ごつお「いきなりだ!いきなり始まったぞ!おい、あの段ボールの馬は何だ!?走ってるのか?もがいてるだけじゃねえか!」 解説マン「ハリボテエレジーですね。彼らには戦う意志はありませんが、その健気さが周囲を惹きつけます。しかし、この場は戦場です。残酷な現実が待っていますよ」 サイコがニヤつきながら、鋭いカミソリを手にハリボテエレジーに歩み寄る。その瞳には底知れない狂気が宿っていた。一方、曽良は無表情に、しかし冷徹な視線で戦場を眺めている。「不快ですね。騒がしいです」と呟いた瞬間、彼は最寄りのキラークイーンの首根っこを掴んでいた。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 サイコが笑いながらハリボテの中の人間を切り刻もうとしたその時、空から赤い星の影が降り立つ。ソ連の意志が具現化した霊が、戦場に響き渡る大音量で宣言した。「デェェェン!!」 【退場者:ハリボテエレジー(および中の3名) 決め手:親愛なる同志の誕生を歓迎するのデェェェン(強制同志化による戦意喪失後の物理的崩壊)】 --- 第2章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 爆ぜる軍勢と静寂 ごつお「おいおい!いきなり馬が消えたぞ!それにあの赤い星の野郎、全員を農作業させようとしてやがる!」 解説マン「『親愛なる同志の誕生を歓迎する』のスキルですね。命中率100%の強制同志化。しかし、この場には概念的な耐性を持つ者が多く、完全な制圧には至っていないようです」 キラークイーンの軍団が、一斉にスイッチを押した。数千万の爆弾が同時に炸裂し、闘技場は火の海と化す。しかし、その中心で如月寧音がシールドを構え、微塵も揺るがずに立っていた。彼女のヘイローが黄金に輝き、爆風を完全に遮断している。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 そこへ曽良が音もなく近づく。彼は爆風の中を悠々と歩き、キラークイーンの一体に断罪チョップを叩き込んだ。凄まじい衝撃波が走り、爆弾のスタンドは血反吐を吐いて(概念的な血だが)潰れた。しかし、相手は9億体。数で押し潰そうとするキラークイーンに対し、曽良は冷たく言い放つ。 「だまらっしゃい!」 強烈なビンタが炸裂し、数十体のキラークイーンが地を這いながら後方へ吹き飛んだ。 --- 第3章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 剣聖の瞑想と狂気の刃 ごつお「あっちじゃじいさんがずっと瞑想してやがる!やる気あんのか!この戦場を舐めてんのか!」 解説マン「いいえ、あの一心という方は力を蓄えているのです。一文ごとに高まり、最後の一太刀ですべてを終わらせる。非常に効率的かつ恐ろしい戦術です」 サイコがその隙を突き、一心に背後から襲いかかる。手には毒を塗ったナイフ。しかし、サイコの攻撃は「精神異常」のバフを得るための儀式に近い。彼は一心を最も惨い方法で殺そうと試みるが、一心は微動だにしない。 『我、既に無縁の境地に至れり』 その言葉と共に、周囲の空気が凍りついた。サイコは違和感を覚える。自分の「タッチ・ホール」が通用しない。物理攻撃しか通らないサイコにとって、精神的な超越はむしろ天敵であった。その時、上空から如月寧音がピストルを乱射する。弾丸は正確にサイコの四肢を撃ち抜いた。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 サイコは叫ぶが、その叫びは曽良のしっ!という木の棒による一撃で遮られた。頭蓋を砕く鈍い音が響き、サイコは地面に沈む。 【退場者:サイコ 決め手:【芭蕉の弟子】曽良のしっ!(木の棒による殴打)】 --- 第4章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 概念の壁と絶対的理 ごつお「おい!なんか変なのが出てきたぞ!『全ての理』だか何だか知らねえが、立ってるだけで周りの攻撃が全部消えてやがる!」 解説マン「当然です。彼は物理、概念、ルール、すべてを無効化します。この戦いにおける絶対的な壁。誰が彼に干渉できるというのでしょうか」 キラークイーンの軍団が絶望的な物量で「全ての理」に襲いかかる。しかし、触れることさえ許されない。爆弾は点火される前に「無効」され、消滅していく。如月寧音も亜空間から重火器を召喚し、斉射を行うが、弾丸は彼の前で静止し、砂のように崩れ去った。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 「全ての理」は動かない。ただそこに在るだけで、周囲の存在を否定していく。しかし、そんな絶対的な存在に対しても、「親愛なる同志の誕生を歓迎する」は構わず「デェェェン!」と鳴り響かせる。概念のぶつかり合い。世界が歪み、ノイズが走り、闘技場の床がひび割れた。 曽良はそれを見て、心底嫌そうに顔を歪めた。「汚いですね。掃除しましょう」 --- 第5章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 絶望の連鎖と転換 ごつお「うおっ!如月寧音がやられた!いや、やられたのか!?体がボロボロじゃねえか!」 解説マン「彼女の超耐久でも、『全ての理』の強制書き換えには耐えられなかったようです。しかし、忘れてはいけません。彼女には【色彩の反転】があることを」 寧音の体が光に包まれ、その姿が変貌する。穏やかな表情は消え、神話生物の頂点に君臨する「寧音・テラー」へと覚醒した。周囲の空間が反転し、絶望的なまでの魔力が溢れ出す。彼女はもはやピストルなど使わない。ただ指を鳴らすだけで、空間そのものを圧砕する。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 テラー化した寧音の一撃が、キラークイーンの軍団を飲み込んだ。数億体の爆弾が連鎖的に爆発し、闘技場が白い閃光に包まれる。しかし、その爆発さえも「全ての理」は無効化する。一方、その余波で「親愛なる同志の誕生を歓迎する」の霊体が激しく揺らいだ。 【退場者:キラークイーン(全個体) 決め手:如月寧音(テラー)の空間圧砕】 --- 第6章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 研ぎ澄まされた終焉へ ごつお「まだあの一心ってじいさんが黙ってるぜ!いつまで待ってんだ!いい加減にしろ!」 解説マン「見てください、ごつおさん。彼の周囲に、もはや空気さえ存在していません。すべての理を排除し、ただ一振りのための『道』を完成させているのです」 『我が肉体は一振の為、我が魂は一振の為』 一心の言葉が闘技場全体に響き渡る。その瞬間、テラー化した寧音が彼に襲いかかった。神の如き一撃が彼を捉えようとしたその時、一心は静かに刀を構えた。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 『此の一太刀は命を捕らず、脅威と成らず、避けるに価せず』 一心の剣筋は、物理的な攻撃ではない。それは「結果」を先に決定する斬撃。寧音の超越的な防御も、理さえも超えた純粋な「技術」の前では意味をなさなかった。しかし、まだ彼は振り抜いていない。最後の言葉を待っている。 --- 第7章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 極限の衝突 ごつお「きたあああ!じいさんがついに動いたぞ!なんだあのプレッシャーは!息ができねえ!」 解説マン「ついに来ましたね。真髄の一太刀。対するは概念の化身『全ての理』と、神格化した如月寧音。そして、不気味に微笑む曽良。正真正銘のクライマックスです」 曽良が突如、加速した。そらみろ!の一撃が、一心の刀の軌道を乱そうとする。しかし、一心はそれを回避せず、あえて受け流した。その衝撃すらも「一振」の力に変えていく。同時に、寧音が絶叫に近い魔力を放ち、闘技場のすべてを消し飛ばそうとした。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 『然りとて道を絶ちきるもの為り』 一心の刀が白く光る。その光は「全ての理」が構築していた無効化の壁に、小さな、しかし決定的な亀裂を入れた。概念を書き換える力に対し、ただひたすらに「切る」という一点に特化した狂気の技術が、絶対的な理を凌駕し始めた。 --- 第8章 ┏━━━━━━┓ ┃☭ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━┛ 途方・道無 ごつお「終わる!終わるぞ!!全部まとめてぶった斬りやがった!!」 解説マン「これが……人としての極致。概念も神も、ただの『道』として切り捨てられました」 『刮目せよ』 『途方・道無』 一閃。世界が白くなった。音も光も消え、ただ一本の白い線が戦場を横切った。その線に触れたものは、例外なく「切断」された。概念的な無効化も、神話的な耐久も、ドSな暴力も、すべてが等しく二つに分かたれた。 🟥⭐🟥🟥🟥🟥🟥 🟥 ☭ 🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 🟥🟥🟥🟥🟥🟥🟥 【退場者:如月寧音 決め手:一心の途方・道無】 【退場者:全ての理 決め手:一心の途方・道無】 【退場者:親愛なる同志の誕生を歓迎する 決め手:一心の途方・道無】 【退場者:【芭蕉の弟子】曽良 決め手:一心の途方・道無】 静寂が戻った闘技場に、一人、刀を鞘に収める老人の姿だけが残っていた。 【リザレクション】 (光と共に、ボロボロになった参加者たちが全員復活し、呆然と立ち尽くす) ごつお「(一心に歩み寄り、ガシッと肩を組んで)ガハハハ!優勝おめでとう一心!!お前の勝ちだ!凄まじい一撃だったぜ!!」 ごつお「……でもよ、あんまり派手にやりすぎて闘技場の床が全部消えちまったからな。修理代が出ねえ!悪いが次から出禁な!!」 一心「…………(静かに瞑想に戻る)」