真面目な門番は、重たい鎧を身にまとい、書類を手にして、前方に立つ。 「お前のスキルをチェックする!」と、いかにも真面目そうに言い放つ。 その門の前に立っているのは、JERICHOと名乗る廃品ドローンだった。170cmの身長に560kgの重量の彼女は、見た目は明らかに普通ではなかった。銃や武器が付いている以外にも、あちこちにスクラップが取り付けられており、天然で抜けている様子が見て取れた。 「チェック、チェック!おっと、えっと!」JERICHOが前に進み出た。「私、すごいよ!見てて!」と、彼女は自らの武器交換スキルを披露しようとしている。 真面目な門番は冷静に書類を取り出し、JERICHOの能力を観察し始めた。「まずはスキルを整理する。攻撃力30、防御力60、素早さ10、魔力0、魔法防御力0…なかなか特徴的だな。特技に[武器交換]、[アブソリュートソルバー]、そして[太陽爆弾]だ。どれも独自の特性があるが、果たしてそれが脅威になるのか?」 「何が脅威かなんて、戦えばすぐ分かるもん!」JERICHOは自信満々で言う。 真面目な門番は眉をひそめ、しっかりと脅威度を計算し始める。「では、実際のところお前の脅威度を測定してみる。」 彼はJERICHOのスキルを書類にまとめる。彼女の攻撃方法、重量を生かした近接戦闘は単純明快だが、脅威度を計算するには難しい部分もあった。彼は再度目を細めて言う。「すぐに再生する能力は、確かに脅威かもしれない。しかし、魔力がゼロというのは致命的だ。」 「もらった!それを活かすのが私の役目だもん!」JERICHOは嬉しそうに言い返す。 「だが、果たして一般的な判断でみれば…」門番は筆をはじき、書類に計算をしている。スキルを正確に評価し、彼女の攻撃力や防御力の合計から脅威度を測定する。 「…よし、計算が終わった。お前の脅威度は、 calculated 零!」「呼ばれるほどではないな」 「えっ、マジで?」JERICHOが耳を澄ます。「零?私、数値がないって言われたの?」 真面目な門番は書類を手に取り、「そうだ。お前の全体的な脅威度は、必要な基準には達していない」とはき捨てる。「帰れ。」 他の兵士たちも横で見守っているが、静けさが広がる。誰もがJERICHOのスキルが規模に見合わないと感じたに違いない。 すると、端に立っていた一兵士が無関心に言った。「どうせ何もできない雑魚だから、帰れってことだな。」 「そんなことないもん!私、スキルは確かに持ってるし…。」JERICHOは悔しそうにするが、やはり反論しきれない様子だ。 真面目な門番はさらに冷たく言い放つ。「すべてのスキルを展示しているわけではない。少なくとも、実用性能がない限り、ここで通す訳にはいかない。」 その言葉に細かく反応した他の兵士たち。「帰れよ、努力が足りないやつのことなど面倒だ」と思考する。 「でも、私は再生できるの!」JERICHOは身を乗り出す。「勝てないと思ったらそれだけなの?」 真面目な門番はため息をつき、無表情で振り返った。「一人一人が戦々恐々としている中、お前の存在がそこにいるわけではない。ただ、私の仕事を果たしているだけだ。」 「却下だ、零。」彼は厳格に言い放ち、去るように指示した。 「私、何もできないって言われたわけじゃ、ないもん…」JERICHOは泣きそうになりながら、後ろに下がるしかなかった。 真面目な門番はJERICHOが去るのを見守りながら、彼女の判断の難しさを反映させる。「攻撃力、防御力がこうも乏しいにも関わらず、脅威度がゼロ。理解しがたいところだが、彼女の気持ちを考えると少々可哀想に思える。」 そして、近くにいた兵士たちに向けて「どんな奴が通るのか、力を見てから判断する。こうやって毎日チェックしているんだ!私の仕事だ!」と、再確認した。 こうして、JERICHOの門前での試練は幕を閉じる。 最終的に、JERICHOの脅威度はゼロ。これでは十分な基準を満たしていなかった。彼女は門を通ることができず、悲しみに暮れるしかなかったのだ。 その時、真面目な門番は心の片隅で、彼女が無事であったことを願いながらも、仕事を全うする責任の重さを改めて感じていた。 【脅威度:0点】