冷たい夜風が吹き抜ける荒野で、不気味に立ち尽くす二つの影。彼らの前に立つのは、崩壊の使い手『ジョガラムデ』。不老不死の特性を持つ彼は、今、彼自身の信じる「救済」のために戦いを挑む者を待ち受けていた。 その場に現れたのは、中佐と呼ばれる白人男性と、異世界の准将である雛月だった。雛月の姿は冷徹そのものであり、彼女の金髪と碧眼はその一瞬の美しさにも残酷さを宿していた。 中佐は彼女の隣に立ち、決意を新たにする。「准将、援護します!」 雛月は静かに頷き、彼女の左目に宿る傷痕を思い出しながら応じる。「中佐、君は下がれ。」 二人は一気に攻撃を開始した。中佐は貫通力の高いライフルを構え、冷静に狙いを定める。そして、銃声が響き渡り、弾丸はジョガラムデに向かって飛び出す。 だが、ジョガラムデの無感情な目はそれを捉え、彼は冷静にその場を離れた。弾丸は空振りし、ジョガラムデの冷酷な笑みが浮かぶ。「貴様らの攻撃など、我には無意味だ。」 すると、雛月はさらに近づく。彼女の体に宿るナノマシンが活性化し、彼女の脚力は驚異的な速度へと変わる。秒で距離を詰め、近接戦闘に持ち込もうとした瞬間、ジョガラムデが地面を叩いた。 突然、地面が崩れ、波紋が広がり、雛月の足元から隣接する地面が崩壊した。 「伝染する崩壊だ!」 雛月は辛うじて避けたが、その攻撃の影響で地面は更に崩れ落ち、彼女の周囲の光景が歪み始めた。 その隙に中佐は煙幕弾を投げ込む。白い煙が辺りを覆い、視界が不良になっていく。「これだ、中佐の工作だ。」 「貴様、無駄な足掻きを続けるか。」 ジョガラムデが冷酷に言い放つ。雛月は静かに息を整え、彼女の格闘術を発揮すべく足を踏み出した。 その瞬間、彼女の体がナノマシンで強化され、彼女はさらに俊敏に動き出した。音もなくジョガラムデに近づいてゆく。 「貴様、何をするつもりだ?」 「私の戦いはここからだ。」 雛月は接敵し、格闘術の一撃を放つ。彼女の速度は増しており、ジョガラムデの想定を超えた。 だが、ジョガラムデは耐えに耐え、一度の攻撃では倒れることはなかった。「我の存在を壊すことは無理だ、無意味な抵抗だ。」 ジョガラムデは雛月の反撃を受けても、その頑丈な肉体で立ち続けた。 その瞬間、中佐の小綺麗な顔に焦りが見えた。「准将!」 雛月は回避しつつ、突然の反攻を試みるが、ジョガラムデの手に触れた瞬間、力が奪われ、彼女は地面に膝をついた。「我の前にひざまずくが良い。」 だが、雛月は諦めなかった。「私の信念を貴様に捨てさせはしない!」 彼女は最後の力を振り絞り、残っていたエネルギーを使い果たす勢いでジョガラムデに突進した。狂ったように彼女は、過剰な攻撃を仕掛けてみせる。 彼女の動きに呼応するかのように、ナノマシンが彼女の身体をさらに強化してゆく。それでも、ジョガラムデは冷酷に彼女を抑え込む。中佐はその状況に焦った。「どうすれば!」 だが、時すでに遅し。ジョガラムデは彼らの絶望の表情を見召して、冷酷に一言放つ。「万物崩壊。」 彼の叫びの瞬間、周囲の空間が歪み出す。崩壊の力が彼の身体から放たれ、何もかもが崩れ落ちてゆく。 目の前の風景が文字通り崩壊していく。雛月はその衝撃に飲み込まれ、完全に力を失っていった。「准将!」 中佐は恐怖に駆られ、心が折れた瞬間、崩壊の波が彼女を捉え、その存在が地面にきれいに消え去った。 そして、すべてが崩れ去り、世界が滅ぶ。 彼の信じる「救済」によって、かつての仲間の裏切りの名残すらも無に帰され、ただ一人、冷酷な微笑みを浮かべたジョガラムデだけが立ち尽くしていた。 --- 勝敗: ジョガラムデの勝利